今週末は娘にとって人生初スキー。
最近はスキースノボがまた人気らしく、ラジオの交通情報では毎週末、高速道路が大渋滞している。
スキーで疲れたうえに帰りの高速が渋滞するのはつらいので、今回は新幹線で越後湯沢へ行くことに。
が、新幹線も満席で予約が取れず、宿も週末はどこもいっぱい(本当に混んでいるんだナ)....
岩原(いわっぱら)の「セーナイン富士屋」さんというホテル(旅館?)と、帰りの新幹線「越後湯沢発19:40分」の指定がやっと取れた。
が、行きは指定席がいっぱい。
自由席も座れるか分からないので、1時間立っていくことを覚悟して、東京駅に向かった。
7:47分発の20分前に到着すると、自由席を待つ人の長い列が。
始発の東京駅で満席では、次の上野、大宮から乗った人は座れない。
通路にはたくさんの人があふれていて、トイレに行くのもひと苦労。
窓側なので外が見えると楽しみにしていたが、走り出すと1階は防音壁が邪魔をして、娘の身長では景色が見えない。
なので走り出して5分もすると
朝も早かったので爆睡。
そしてあっというまに越後湯沢に到着。
たった1時間で200km先の雪国、新潟に着いてしまい、ひさしぶりに雪を見た娘は大興奮。
送迎バスで迎えに来てもらい、着替えを済ませてスキー場へ。
一番近い岩原(いわっぱら)スキー場は入口が中級ゲレンデで、初めて滑るなら湯沢パークスキー場のほうが、子供にはラクとのこと。
今回は子供優先なので迷わず湯沢パークに連れて行ってもらう。
レンタルスキーを借りてやる気マンマン。
ウェアとヘルメットは知人が勤める、スウェーデンのアウトドアブランドのサンプルをお借りした。
私が娘ぐらいのときに初めて履いたスキーは、姉のお下がりで木製のうえにエッジが無かった(ストックは竹製)。
長靴をワイヤーで締めるだけの留め具で、いくらふんばってもアイスバーンは止まらなかった。
小学校高学年でやっとエッジ付きのスキーになったが(でも木製)、靴は編上げヒモの黒い合皮。
一日滑ると水がしみて靴下がびっしょりになったものだが、50年の道具の進化に驚かされる(板もアトミックだし)。
基本はカニ歩きで斜面を登るところから教えるのだろうが、最初からそれではつらいだけで、スキーがキライになるだろう。
なのでとりあえず抱えてリフトに乗せて、初心者ゲレンデへ。
10年前はまさか自分の子供とスキーに来られるとは思わなかったので、本当にうれしい。
自分のスキーのあいだに娘を抱えて滑ってみると、「たのしい~」って。
「ハの字にするとゆっくりすべれるよ」
「下を見ないで前を見て」
これだけ教えて緩斜面を滑らせてみると、なんとなく滑れている。
「つぎはひとりですべる~」と言うのでやらせると、案の定スピードがでて止まれず大転倒.....。
大泣きしたがすぐケロッとして、また滑ってリフトに乗り、昼前ごろにはボーゲンだけで1人で滑っている。
「スクールに入れなくてもいいかな?」と思ったが、やっぱり基本は教わったほうがいいだろう。
午後から2時間の初級クラスに入れたら、これが大正解。
ちゃんとハの字で止まれるし、ボーゲンでターンもできるようになった。
天気予報は「曇りのち雪」だったが一日快晴。
「リフト一日券買っても使いきれないかな?」と思ったが、4時半にリフトが止まるまで、「もっとのる~」とやめてくれなかった.....。
お昼にラーメンを食べたのに「おなかすいた~」って。
朝、駅のコンビニで買ったおにぎりを食べて、ご満悦の様子。
宿に帰りお風呂に入り、お待ちかねの夕食。
やっぱり新潟はごはんがおいしい。
朝早かったのと馴れないスキーをしたので、8時にはみんなバタンキュー。
そして日曜。
これだけ滑れれば大丈夫だろうと、岩原スキー場に来てみた。
入口の中級ゲレンデはたしかに斜度がきつく、アイスバーンでいきなり大転倒。
「いたい~」と大泣きするので「足が折れたか」と思ったが、大丈夫らしい。
とりあえず娘を両足のあいだにはさんで一緒に下り、次は初心者ゲレンデへ。
天気予報は雪だったので吹雪を覚悟していたが、曇りでときどき日も差している。
長野に住んでいた子供のころは、朝起きて晴れていればおにぎりを持ってスキーに行き、雪なら他のことをして遊んでいた。
なので都会の人が吹雪の中を滑ったり、何時間もかけてクルマで来るのが不思議だったが、どんなに天気が悪くても、宿を予約した以上行かなきゃならないことを、東京に住んでみて思い知った。
昨日に続き今日も昼はラーメン。
今日もスクールに入れようと思ったが、「ぜったいいやだ!」と泣いて抗議。
理由を聞くと「スクールはじゆうにすべれないから」って。
昨日は止まり方とターンの仕方を習ったが、午後の最後のほうはターンするのが面倒らしく、ボーゲンでほぼ直滑降だった。
もうすこしていねいにターンできれば、急斜面でも滑れるようになれるよと「説得」、
しぶしぶながらスクールの了解をもらったが、今日はバッジテストがあって、午後のスクールは中止だった.....
「やった~~」
一番喜んだのは娘。
「これでいっぱいすべれるね~」って。
午後3時くらいから雪が降ってきて、4時過ぎには吹雪に。
「寒いのでロッジで休憩しよう」という妻を置いて、二人で滑る。
首に巻いたフリースも凍りつき、くちびるは真っ青。
ガタガタ震えながらも
「スキーってたのしいね~」
とうれしそうな娘。
少しでも雪がかからないよう、リフトの上でギュッと抱きしめた。
さすがに視界も悪くなってきたので、4時半に下ることに。
10m先も見えないので、娘をヒザのあいだに抱えて滑る。
二日間ずっと滑っているのでカラダのあちこちが痛い。
ここで転ぶわけにもいかないので、ガクガクするヒザを必死にこらえて、下まで降りた。
普段使わない筋肉を使うので、痛くなったところを鍛えればいいのだろうが、ほんとうに全身筋肉痛。最近はアドベンチャーばかり乗って、自転車も乗っていないので、運動不足を痛感。
これで帰りがクルマだったらと思うとゾッとする。
宿は朝チェックアウトしたので、荷物はスキー場のロッカーに預けていた。
着替えて荷物を宅急便で送り、無料循環バスで越後湯沢駅へ向かう。
夕方帰る客で駅は大混雑。
スキー場でも感じたが、中国系のスキー客が本当に多い。
まだ新幹線の出発まで2時間以上あるので、駅に併設された温泉に入りたかったが、タオルも着替えもさっき送ってしまった。
名物の「つるしびな」のお店もあった。
お土産物店を見て歩き、夕食を食べようと店に並ぶも、どこも大混雑。
なんとか親子丼の店で食事を済ませたころには、娘も疲れてウトウトしはじめた。
30分ほどベンチで寝かせてからホームへ。
自由席を待つ長い行列を見て、指定席を取っておいて本当によかったと感じた。
無事東京駅に到着。
「らいしゅうもスキーいきたいなぁ」
日月曜で行けるなら宿も新幹線も、ゲレンデも空いているだろうが、娘は学校があるし妻も仕事は休めない。
「すきーじょうのちかくにひっこせば、いいんじゃない?」と言うがねぇ。
今回行ったスキー場は市街地に近く標高が低いので、雪もそれほど良くはなかった。
春休みは長野の実家に泊まって、パウダースノーの志賀高原でも連れて行ってやろうかナ。
それまでに少しでもカラダを鍛えておいて、「パパかっこいい」と言われたいものだ。
そして日曜夕方に送ったバッグが、月曜午後にもう届いた
ヤマトさん、アマゾンの宅配が増えすぎて大変とニュースになっていたが、本当にごくろうさまと言いたい。