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R1250GS、事故で廃車から買い替えました

旅好きの夕べ

金曜は旅行代理店「E&Gインターナショナル」 Nモチさん主催の食事会
その名も「旅好きの夕べ」に行ってきた。

不定期に開催されるこのイベント
毎回Nモチさんに誘われていたが
「旅好きじゃないし、実はアウトドア好きでもない」
と、ずっと断っていた。

Nモチさんとはバイクつながり。
Nモチさん自身、バイクで世界中を放浪、
オーストラリアンサファリやUAEデザートチャレンジも完走している。
スウェーデンのオールソンを紹介してくれたのも、彼。
モンゴルラリーからファラオ、スウェーデン4デイズの旅券も、すべて手配してもらっている。
「辺境専門旅行会社」ではないが、アフリカやアジアなど、辺境への旅は得意中の得意。
ここ数年は「カブで行くタイツアー」など、変わった企画をライフワークにしている。

場所は四谷のイベントスペース。

ふだん電車に乗らないので携帯で検索しながら、電車に乗る。
チカンに間違えられて線路を逃亡
なんてニュースをよく見るが、チカンで捕まった場合、オトコのほうが立場が弱いので、逃げる気持ちも分からなくはない。
でも自分も捕まっては困るので、両手を吊革にかけて乗っていた。

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お客さんは全員初めて会う人ばかり。
おじさんに混じって女性もちらほら

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Nモチさんが司会、奥はアウトドアガイドのオガワさん
「風魔プラスワン新宿店の元店長」といったほうが、分かる人は分かるかも。
風間さんとは山梨で同郷の先輩後輩。
オガワさんも世界を放浪し、UAEなどラリーにも参戦経験あり。
今はカヌートレッキングなどアウトドアイベントを、主宰している。

今日のイベントはNモチさんの「タイカブツアー」のお客さんと、オガワさんのカヌートレッキングのお客さんが半々。
バイク乗りは誰もおらず、アウェー感いっぱい。

私の今日の目的は、オガワさんが主宰する「カヌーキャンプin那珂川」の話しを聞くためにきた。
茨城の那珂川をキャンプしながら、1泊2日かけてカヌーで下るイベントで、家族で参加してみたいと思った。

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那珂川四万十川熊野川クルーズの様子が、流されている。
「地に足が着かないスポーツはしない」がモットーの私は、スカイダイビングやヨット、カヌーなどのスポーツは敬遠してきた。

you-tubeでカヌーでサメやクジラに遭遇した動画を見ると、むかしウィンドサーフィン中に流されて、トンカチアタマのサメにボードの周りを、グルグル廻られたときの恐怖がよみがえる。

川ならサメはいないが、激流に巻き込まれて死ぬこともあるというので、カヌーは敬遠してきた。

が、動画で見る限り那珂川四万十川も流れは穏やか。
これなら子供といっしょでもいけるんじゃないかと、思った次第。
(でもNモチさん曰く「那珂川にはオバケがいますけどネ」って.....)

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この日初めてお会いした女性が、中央アフリカでNGO(特定非営利活動法人
「アフリカ友の会」を主宰している徳永さんだった。

中央アフリカと聞いてもどこかわからない人も多い(私も知らなかった)
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ほんとうにアフリカのど真ん中。
東側(右側)はスーダンだし、真上はチャド、
アフリカはどこも紛争地域なので、隣国から陸路で入るのはかなり危険。
なので日本からパリ経由で30時間以上かけ、安くなったとはいえ往復運賃25万円を払って、年数回渡航しているという。

エイズが蔓延している中央アフリカでは、働きたくても仕事の無い女性が多いので、このNGOは手に職をつけさせるため、バッグなどの小物を作って売っているとか。

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じゃんけん大会でもらったアフリカ産のバッグ。

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1000円くらいで売ればいいのに、「400円で売ってます」って。
ボランティアの人たちは、みなさんほんとうに「欲が無い」人ばかり。

帰って妻に見せたら
「軽くて使いよさそう」
と、さっそくスーパーの買い物に使っていた。

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大学の先生だった徳永女史は、二十数年前に中央アフリカを訪問した際、エイズに苦しむ人たちを見て、以来ずっと救済活動を行っているそうだ。
Nモチさんとのつながりは、20年ほど前に旅券の手配を頼んで以来とかで、長い付き合い。
ひょっとしてパリダカ事務局のS女史と知り合いかな?と、Nモチさんに聞いたら
「全然関係ありません」って。

アフリカでNPOやNGO活動をしている団体はたくさんあり、S女史の「モーリタニア」もそのひとつ。


ボロボロの布きれを見にまとった、中学生くらいの妊娠している女の子は、これもたぶん自分の子供の手を引いている。

今回、徳永女史も言っていたが、みんな教育を受けていないので、すぐ子供を作ってしまう。
半分くらいは成人前に死んでしまうので(死亡率50%!)、産めるだけ産むのは江戸や明治時代の日本と同じだが、内陸部のアフリカは産業も農産物もなく、いつまでたっても発展の見込みが無い。

今朝、娘を学校に送る途中、商店街で子供たちがユニセフの募金活動をしていた。

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大声で募金を呼びかける子供たちに、通勤途中の大人たちも足を止めて、募金する人は多い。
あまのじゃくな私は
「小さい子供を使って集金するユニセフ
と思ってしまうが、不安をあおるテレビCMを垂れ流し、たくさんの雇用を抱えるユニセフで、集めたお金のうちいったいいくらが、本当に現地で困っている人の手に渡るのか、はなはだ疑問に思う。

それよりS女史や徳永女史のように、チャリティーで集めたお金や募金を持って、「自腹で現地に行く」人たちのほうが、よほどダイレクトにおカネを届けているはず。

現場の貧困を垣間見た私の持論は
「日本など先進国でさえ子供が一人か二人なのに、自分が食べるものも無い途上国で、5人も10人も子供を産むのが、そもそも間違っている」

「食料や医療品を届けるより、コンドームや性教育を先にしたほうがいい」

これを徳永女史に聞くと、
「学校が無いので教育が受けられず、オトコは面倒なのでコンドームは付けず、オンナは性の道具としか見られていない」
とのこと。
避妊せずセックスして妊娠。
宗教と金銭的に中絶もできないので、子供が増え続ける悪循環を繰り返しているのが、アフリカの現状なのだ。

このバッグは1枚1000円で数枚、購入しようと思うが、アフリカだけでなく身近な日本にも、親の貧困で食事や学校絵行けない子供が大勢いることも現実。

あと5年、60歳になったら自宅1階を「託児所」にしようかと、娘が通った保育園の園長に相談したが、
「そのころには保育士が足りませんよ」
と言われた。

待機児童が多い首都圏では、保育園や託児所不足が騒がれて久しいが、
ビルやマンションの空き部屋を保育所にしようとしても、
「避難路が2ヵ所以上必要」
とか、
「煮炊きできる設備とトイレが複数必要」
など、岩盤規制並みの制約があり、新築以外の建物で保育所に適合するものは、ほとんどないのが実状。
そのうえ近隣住民から園児の騒音に苦情が寄せられ、保育園建設を断念する自治体の、なんと多いことか。
ほとんどが高齢者からの苦情だが、年金暮らしのあんたらの生活を、これから誰が補ってくれるのか、よく考えてから言えよと思う。

保育所が無理ならごはんが食べられない子供のために、「夕焼け食堂」もいいかと思ったが、食事代をタダにするか100円取るかでも、いろいろ揉めているらしいので、なかなか悩ましい問題なのだ。

というわけでほとんどアフリカバナシで終わってしまい、肝心のオガワさんとカヌーツアーの話しが出来なかった(*_*)

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この飲み会に毎回参加しているという、プロのイラストレーターの方が書いてくれた、私の似顔絵。

妻に見せたら
「こんなにアゴ長くないでしょ」って。

娘に
「これだーれ?」
と見せたら
「パパ」
と即答したので、こんなキザっぽいオトコに見られていたのか......
とちょっとショックな週末だった。