R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

遊就館に行こう


日曜日、文京区に用事がありセローで出かけた。
帰りがけに靖国神社へ参拝した。
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前回来たときも若者が多いことに気付く。
全員が日本人ではないだろうが、ヤスクニに興味を持ってくれるのは、素直にうれしい。

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参拝を済ませて向かった先は
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敷地内にある「遊就館

都心でゼロ戦がまじかに見られるのはここしかない(はず)。

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毎回思うが本当に「ペラペラな」機体で、指で押せば凹みそう。
さらに余計なものを取り去って、日野レンジャーと同じく鉄板に穴をあけて、少しでも軽量化している様子が涙ぐましい。

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太平洋戦争中、タイとビルマをつないだ「泰緬(たいめん)鉄道」を走った機関車や

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銃弾の跡も生々しい大砲も

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奥では特別展示の「甲冑展」も見られた

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落合左平次の旗印「鳥居強衛門(すねえもん)はりつけの図」
長篠の戦いで武田勢に包囲された長篠城から脱出し、家康に援軍を要請。
援軍が来ると報告に戻ろうとして武田に捕まり、「援軍は来ないから降伏しろ」と言われ、城の前まで連れてこられたが、「援軍が来るからがんばれ!」と叫んだため、処刑された。

自分の命を懸けた忠義に感動した武田家家臣の落合左平次が、自分の旗印にしたという。

これが「戦陣訓」となり、太平洋戦争では東条英機などが「生きて虜囚の辱めを受けず」と、玉砕や自決をうながしたと戦後に議論されたとか.....。


むかしはこんなところにくると、槍を持った武士の霊や、鎧兜を着た霊を見かけたが、歳をとってすっかり霊感も落ちたらしく、なにも出てこない。

ここまでは無料で見られるので、行ったことの無い人はぜひ寄ってみて欲しい。

そして800円を払って2階の特別展示室へ

写真撮影禁止なので詳細はこちら

初代神武天皇から明治維新、日清、日露戦争から第二次大戦まで、膨大な資料が展示されている。

大展示室だけ撮影OK

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人間魚雷「回天」も展示されている。
人ひとりが乗る魚雷というので小さいと思っていたが、最初見たときはあまりの大きさに驚いた。
これは「初期型」でその後改良されたのがこちら
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ちょっとした小型潜水艦くらい大きくなっているが、やっぱり人間魚雷。
特攻隊と同じくたくさんの若い命が、これで散っていった。

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激戦地サイパンで破壊され埋もれていたのを、生き残った隊員が掘り起こし復元させたそう。
高射砲や戦車、戦闘機に残る生々しい銃撃のあとを見ると、胸が苦しくなる。


最後に特攻隊員の遺書の展示室へ。
あまりの膨大な量に、毎回入るのを躊躇するほど。

ほとんどが20代の若さ。
戦争末期には人手不足から、優秀な大学生を即席で訓練し飛ばせていた。

観覧には「お手軽90分コース」と「じっくり120分コース」があるが、最初からずっと見ると120分でもぜんぜん足りない。
太平洋戦争末期のインパール作戦や、硫黄島ガダルカナル沖縄戦は、血染めの日章旗などの展示物を見ながら説明を読んでいると、本当にぐったりする。
そして最後に遺書の展示室に辿り着いたときは、3時間を過ぎていた。

次回は一日がかりで来れるよう、時間を作りたい。
本当は特攻隊の基地があった知覧に行きたいが、子供がいるとなかなか時間が取れない。
先月、長年管理していたマンションを売ったので、福岡在住のバイク好きの大家さんに、お礼かたがたアドベで九州ツーリングに行く予定だが、できれば知覧も寄ってみたい。

靖国神社は今までバイクはタダだと思っていたら、入口でもらった駐車券に「100円」って。
都会のど真ん中で何時間停めても100円なんて、さすがヤスクニ、太っ腹と思って、帰りがけに100円払って出ようとしたら、「800円です」って....

よく見たら100円は最初の30分で、以後30分ごとに100円。
4時間以上停めたので800円とのこと。

参拝だけなら30分で済むのだから、仕方ないか。
次回、遊就館に行くときは、自転車で行こう。