R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

サドルの旅


金曜日は快晴だったが週末は台風が来るとか。
昼から時間が空いたので、こんなときこそアドベンチャーに乗らなきゃと、ほぼ3週間ぶりにエンジンをかけた。

毎日の仕事のアシにセローばかり乗っていたので、狭い中庭から動かすだけで重たくて、グッと踏ん張るたびヒジに激痛が走る。

それでも走り出すと18馬力のセローとは、ケタ違いの加速に思わずのけぞる。
ひさびさに川崎のSさんちに行き、アドベンチャーから最近乗り換えた、1200GSラリーを拝見

自宅に上がる階段の右半分にコンクリートを打って、スロープに改造。
玄関脇で高さ2mのところをバイク置き場にしているが、身長185cmの大柄なSさんでも、大型バイクの出し入れは気を使うという。

とくにアドベンチャーは出っ張ったタンクのせいで、ハンドルを握った位置から(タンクの上から)足元が見えない。
Sさんがアドベから「小柄な」ラリーに買い換えたのも、坂道で足元が見えないアドベを下におろすのが、だんだん苦痛になったからとか。
(タンドラにアドベを上げ下ろしする感じと言えば、わかりやすいかな)
Sさんいわく
「出し入れはラクだけど30Lタンクに馴れてしまったので、{たった20L}ではロングツーリングで給油が面倒」らしい。


実は軽くてラクチンなセローに乗るうちに
「アドベンチャーはもういらないかなぁ」
なんて思っていた。

平置きガレージでバイクの出し入れに苦労しない人には、ピンとこないだろうが、
タンクが小さいので取り回しのとき足元が見える、1200GSラリーへ買い換えもチラッとアタマをかすめたほど。
でもひさびさに乗ってみると、アドベンチャーの迫力あるルックスは、やはりかっこいい。

なによりアクセルをちょっと開けただけで、セローでは到底味わえない加速感は、まるで宇宙戦艦ヤマトの「ワープ」。

シングルディスクにブロックタイヤ、ABSもないセローは、急ブレーキをかけても止まらないが、強力無比なアドベのブレーキは本当に心強い。
調子に乗っていると速度超過で捕まるか事故を起こすので、私にとって一番苦手な「強い自制心」が必要だが........

走るのが楽しくてあっちこっち寄り道していたら、すっかり暗くなってしまった。

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11月第2週の週末はうめさん、Sさん、ケンヂくんらと、新潟へキャンプツーリングの
予定(もちろんアドベで)。
天気が分からないのでバンガローを予約しているそうだが、新調したテントも試してみたいので、持参してみよう。

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翌日、茨城のI君から荷物が届いた。

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I君がうめさんから譲ってもらったというローシート。

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ダカールラリーでホンダワークス御用達の「ノグチシート」製

私がアドベのシートが高くて苦労しているのを聞いて、送ってくれた。
私と身長は変わらないI君だが、毎週のように林道を走っている1200GSの、ノーマルシートはヒザがきつくてアンコ盛りをするので、こちらは不要になったとか。
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左のノーマルと比べて2.5cm低いらしい。

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ノーマル

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ローシート

ならば走ってみようと向かった先は


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こちらはローシート

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座面は確かに低いのだが、「太ももの裏」が当たる部分(赤線)が、もう少し削れていれば、足つきもよくなるのだが(身長170cmのチビッコにしか分からない悩み)

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ノーマルシートだと両方のつま先が「ツンツン」状態。
林道でなくても都内の信号待ちで、強風にあおられたときは正直キツイ。
この「太ももの裏側」がもう少し絞れていれば、足つきもよくなると思うのだが。

自転車のサドル選びには「サドルの旅」という言葉があるくらい、自分にしっくりするサドルに巡り合うまで、何個も購入しては試行錯誤を繰り返す。

ゴルフのパターに通じる気もするが、その日の気分と体調で、昨日まで最高だったサドルが今日は合わない、なんてこともよくある(らしい)。

私の場合シートは足つきさえよくなれば、もっとアドベに乗る機会も増えて、林道ツーリングも躊躇なく行けるようになるかもしれない。

今さら牛乳飲んでも身長は伸びないし、つま先を数センチアップしたシークレットブーツも、カクッとこけたら大変。
まだまだサドルの旅ならぬ「シートの旅」は続きそうだ。