R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

嵐のDOA

 
 
 
週末は春のDOAマザー牧場
今回は参加者多数のためバイクで走らず、
「家族でマザー牧場で遊んで、夜はジンギスカン食べてキャンプ」
が目的。
2月のチャリンコ版DOAで、千葉の林道は「おなかいっぱい」(もうゲップが出るほど)走ったので、今さらエンジン付きバイクでは、あの感動は得られまい。

妻が昼まで仕事だったので、帰宅を待って12時過ぎに出発。
アクアラインを過ぎ館山自動車道で、大きなバッグを積んだセローを発見。
マザー牧場がある君津スマートICで降りたので、たぶん参加者かな。

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午後1時半にキャンプ場に着くと、すでにたくさんの人が来ていた。
マザー牧場は開園時間が5時までなので、先に遊んでからあとでテントを張ろうと思ったが、妻から
「雨降りそうだから先に張ったほうがいいんじゃない?」
 
そう言われて空を見ると、今にも降り出しそうな空模様。
 
なので妻と娘には先にマザー牧場へ行ってもらい、私はテントを張ってから合流することに。
地元スタッフHさんの小5のお嬢さんが一緒に行ってくれることになり、娘もうれしそう。
 
なのでひとりでテントを張るがやっぱり1時間以上かかってしまったので、遊びに行けず。
 
 
 
 
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先日買ったモンキーのMTBも積んできた。
 
モンキーを紹介してくれたDOA主宰のY原さんはじめ、スタッフやエントラントなど顔なじみの人たちが試乗会
 
12月開催予定の「第2回ラリークランキング」に向けて、ドMヘンタイ菌をパンデミックしたいが、意外に「次回は参加したい」という人が多いらしいので、これはこれでDOAの一翼を担うイベントになる予感が....。
 
モンゴルラリーでご一緒したU沢さんとも、2年前の北海道4デイズ以来の再会。
せっかくエントリーしたのに仕事のトラブルで、今日中に帰らなければならないとか。
「早く帰らなきゃ」
と言うわりにいつまでも帰らず、知り合いたちとおしゃべりしていた。
 
 
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ポツポツ雨も降り出して、日も暮れてきた。
娘たちも帰ってきて「おなかすいた~」と騒いている。
 
そろそろお待ちかね「ジンギスカン食べ放題」の時間
 
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レストラン貸切でジンギスカンとは、なんとも贅沢な時間
(牧場スタッフさんも残業おつかれさまです)。
 
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帰りにお台場で「モータースポーツフェス」を覗こうと思ったが、強風のため日曜は中止になったとか、残念。
 
120人で締め切りのはずがどんどん増え続け、最終的に182人のエントリーと過去最多に。
 
「走るのはホドホドに、夜はたのしく飲んで騒ごう」
20代の若者なら朝から晩までガリガリ走れるが、中高年のリターンライダーが主流の昨今は、こんなユルユルで敷居の低いイベントが、人気なのもうなづける。
 
今回も半分以上が初参加の人とか。
知り合いはスタッフ含めて数人しかいないのも寂しいが、若手も多く女性も増えたようで、みんなワイワイ楽しそう。
 
KTMリベルタ世田谷のA社長にも、数年ぶりに再会。
モタードやオンロードのイメージが強い世田谷店だが、Aさんは実はオフロードが大好き。
オフロード好きなお客さんらと一緒に参加らしいが、コマ図は初めてとか。
 
TBIや北海道4デイズなどにいきなり行くより、ユルユルのDOAでコマ図やラリーの雰囲気を知るのもいい
(※ DOAはラリーでなく{コマ図ツーリング}です)
 
私のまわりでは
「リベルタ行ったけどスタッフが無愛想だったので、他で買った」
なんて人がけっこういる。
 
「Aさんは無愛想だけどホントはいい人です」
と一応フォローするが、高級住宅街の世田谷ゆえ通りがかりの人が
 
「このオレンジ色のキレイなバイク、一台下さい」
 
なんてKTMの名前も知らず、新車をポンと買う人がいるのも事実。
なにより
「欲しい人だけ買ってくれればいいよ」
とガツガツ売り込まないAさんゆえ、合わない人は合わないんだろう。
 
今では日本屈指のディーラーKTM埼玉のF宅さんも、もともとはポルシェの所長だったAさんの部下。
リベルタが開店した2002年当時は店長をやっていた。
 
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昼間はマザー牧場
 
「ヒツジさんかわいい~~」
 
と言っていたのに、夜は
 
「お肉おいしい~~♪♪♪」
 
って食べている......
 
残酷だがこれが現実なのね。
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この子ヤギもいつか......
 
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そしてキャンプ場へ戻り、第2部は地元ミュージシャンによるジャズの夕べ。
 
宴たけなわだが子供はそろそろ寝る時間。
そこらじゅうで酔っ払いおやじの笑い声が聞こえるなか(とくにKTMのWRGK(ワルガキ)軍団w、ホントにうるさい)、9時半に3人で寝袋に入る。
 
と、となりのテントからかなり大きなイビキが聞こえてくる。
 
「パパ~、なんかいるよ~」
「ウシが鳴いてるんじゃないの?」
「となりのひと、牛になっちゃったのかなぁ?」
「そうだよ、はやく寝ないと魔法でウシになっちゃうらしいよ」
「え~!!、はやく寝ようっと」
 
いつまでこんなやり取りができるのか。
酒盛りしているおやじたちから
「シナノさんももうじき{こっち}の仲間入りだよ」
なんて言われるが、もう少しだけファミリーキャンプを楽しみたいのよ。
 
受付でもらうオレンジのリストバンドを見せれば、マザー牧場に入れるらしいので、パパがバイクで泥んこ遊びしているあいだ、家族は観光もできる。子供がいる人はぜひファミリーで、DOAに参加して欲しい。
 
夜中にはげしくテントを打つ雨の音で目が覚める。
風もゴーゴー吹いていて、テントが大きくしなっている。
強風対策にペグは多く打ったが、テントごと飛ばされないか心配になるほど。
 
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翌朝5時ごろから準備をする人たちの気配で目が覚める。
 
雨は降ったりやんだりだが大雨強風警報が出ていて、アクアラインは通行止めとか.....。
 
本部に行くといわきから、O友さん夫妻がスタッフで来ていた(嵐のなかごくろうさまです)
ボロボロになった旧型アフリカツインを新型に乗り換えようと、いつもお世話になっている大和モーター商会にオーダーしたら、
「ドリーム店以外では売らない」
「同業者へは卸さない」
とメーカーから断られたとか。
 
大都市圏はドリーム店がたくさんあるが、福島は郡山にしかドリーム店が無いらしい。
 
ホンダに限らず国内メーカー各社が「販売網再編」とかで、今まで販売に貢献してくれた街のバイク屋さんを、どんどん排除している。
ただでさえバイクが売れないのにこんな殿様商売をやっているようでは、勢いのある海外ブランドに対抗できないのもうなづける。
 
タービュランスIさん、スィーパー役のトライアル S木さんや、元GS乗りのM上さんら常連スタッフも勢ぞろい。
 
「こんな天気で大丈夫?」
と聞くと
「第1回のDOAは台風直撃で、もっとひどかったですねぇ」
とか
「このくらいフツーですよ」
って。
 
2月開催されたラリークランキングがこんな天気でも、何事も無かったように開催されただろうし、私も何の疑問ももたずスタートしたはず(あとで苦労するのだが.....)。
 
「これもラリーさ」
 
だれが言ったか忘れたが、そんな言葉を思い出した。
 
 
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去年の福島DOAでもKTMの多さが目立ったが、今年はそれ以上。
エントリー180台のうち100台くらいがKTMかもしれない
そう思うくらいオレンジ色が目立ち、まさに「KTM軍団」。
 
「昨日の雨でKTMが{ドミノ倒し}になってた」とか(!)
テントを飛ばされそうになった人もいたらしい。
 
 
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ロードタイヤのデューク?
チュルチュル岩盤の滑る林道で、果たして走れるのか?
 
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カブも数台。こんなチャレンジャーも楽しそう。
そのうちTBIに昔あった「アドベンチャークラス」のように、「原付クラス」もできるのかな。
女性のエントラントも数名いるらしいし、2~30代の「若い人」も増えてきたような。
 
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6時半からブリーフィング開始。
 
 
 
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腹サイクルのハラさんも、お客さん10人と参加
「定員オーバーで10人くらいのお客さんが、エントリーできなかった」
とか。
 
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参加者が多いので東ルートと西ルート(?)の、二手に分かれてスタート。
それでも全員がスタートするには1時間くらいかかる。
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おなじみY原さんのカウントダウンでスタート
 
 
 
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無事ここに戻って来られるように。
 
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ビッグオフロードクラブ主宰で「カジバ使い」Tさんは、日本に数台しかないというドカのエンデューロで参加。
 
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アドベにもひけを取らないほど、かなりグラマラスなボディ。
ラッキーストライクカラーにペイントされて、気分はパリダカのカジバ。
 
小柄なTさんはノグチシートのチビッコ仕様らしいだが、やっぱり大柄な欧米人が乗るバイクだろう。
ヨーロッパではメジャーなのに日本では、今日初めて実車を見たほど、本当に走っていない。
オフ車の販売経験が無いメーカーやディーラーが、売り方を知らないんだろうナ。
 
KTMだってユアン・マクレガーから車両提供の打診を断ったために、GSが世界的にバカ売れしたのだから、メーカーももっとまじめに売れば、私のような他人と違うものを欲しがる「あまのじゃく」が、興味を示すと思うのに。
 
 
そしてみんながスタートしてから、嵐のなかテントを撤収。
スタッフさんらに挨拶してクルマに乗り込むと、リベルタのAさんらが戻ってきた。
 
「どうしました?」
と聞くと
「雨でマップが破れて走れない」
という。
「雨なのに紙のマップじゃダメだよねー」
 
と言うが、ダカールでもモンゴルでも「紙のマップ」は世界共通。
 
「前日にマップホルダーが濡れないよう、外して保管する」
 
「ホルダーが濡れないように、ビニール袋でフロント周りを覆っておく」
 
「防水仕様でないホルダーなら、ビニールテープなどで四方を塞ぐ」
 
なんてことは、一度痛い目を見ないと分からないこと。
 
前日夜、K&Hの社長サンがコマ図を貼っているとき、
 
「雨でやぶれないようマップの裏に、セロテープを長ーく貼らないの?」
 
と聞くとそこにいたY原さんやハラさんが、
 
「今のマップホルダーはむかしと違って、雨漏りなんてしませんよ」
 
「何十年前のこと、言ってるんですか」
 
「シナノさんはマップ付けても人のあと走るから、途中で巻かないでしょ」(たしかに)
 
と笑われたが、みんな「土砂降りの」TBIやモンゴル、いわきツーリングなどで、濡れて破れたコマ図を雨のなか必死に貼り直したりと、いろいろ苦労をしている。
 
昔は手巻きのマップホルダーが当たり前で、ガレ場にハンドル振られながら、必死にホルダーのノブを手で巻いて走った。
 
手製のマウントステーはよく壊れるので、針金は必需品。
グルグル巻いて走っていた。
 
旧いバイクの参加者は工具バッグに「半田ごて」が入っていて(!)、途中のGSで電気を借りて修理していた......
 
今は電動マップホルダーや、メーカー純正マウントステーが当たり前。
バイクも壊れないしABSや自動アシストのおかげで、自分の能力以上にうまく走れていることを、最近乗り始めた人は知らない。
 
その後リベルタチームが走ったか、嫌気がさしてやめてしまったか知らないが
「これもそれもラリー」(※ くれぐれもDOAはラリーではありません)
 
なにが起きるかわからないなか、理不尽なことも全て受け入れて、その場で対応するスキルが経験するごとに身につくはず。
なのでリベルタチームは今回いい経験をしたのでは(と思う.....)
 
 
強風でアクアラインも通行止めなので、東関道経由で帰ることに。
 
市原SAでロッテリアの朝食。
 
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東京に入るころは雨もやみ、青空も出て来た。
 
渋滞も無く9時に出発して10時半に帰宅。
さっそく濡れたテントやグッズを干し、洗濯機もフル稼働中。
 
嵐でロクに楽しめず、家族を連れて行ったことを後悔するが、文句も言わず付き合ってくれたことに感謝したい。
 
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ゴアテックスのはずのジャケットも、ぐっしょり濡れるほどの雨......
 
 
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そして午後は娘の小学校の校庭解放へ。
 
なんとか克服したい一輪車だが、オトナは「コワイ」という先入観を払しょくしないと、なかなか乗れないらしい。
 
娘も一輪車が欲しいというので、パパのぶんも一緒に買おうかと妻に話したら、
「タイヤのある乗り物、何台あると思ってるの?!」
と怒られた。
 
新品でなくてもいいからヤフオクで探そうか。
一輪車はものすごく体幹に効くと思うが、夜の公園でおじさんが一人で練習している光景は、ブキミだろうナ。
 
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私の師匠たち
 
とりあえずテレビや新聞で、
 
「千葉の山中でバイクの男性が、ガケから落ちて......」
 
とかニュースはないようなので、無事イベントは終了したらしい。
 
 
 
嵐のなか参加した人も、スタッフさんも本当におつかれさまでした。
秋のDOAもきっと(たぶん)雨だろうけど、今回の嵐を経験しておけば、なんくるないさー。
 
 
これもあれもラリー、きっといい思い出になるでしょう。