R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

サルの穴ふたたび

日曜はいつものお山へ
今回は常連さんたちが土日で走り、土曜夜はベースでBBQ&ごろ寝するとのことだが、ワタシとモンキーIさんは、日曜朝に合流した。

朝6時過ぎにアドべで自宅を出発。
高速はクルマは多いが流れていて、8時に到着。
今回は初めてお会いするMTBエキスパート、Oさん夫婦と一緒に走れるのも、楽しみだった。
Oさんの友人でドイツから仕事で来日中の、コンスタン氏も一緒に走る。
ドイツも異常気象で暑いらしいが、「夜は18℃で涼しい」そうなので、たぶん都会でなく山に近いんだろう。

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今まで2~4人で走ることはあったが、今日は総勢10人。
モンキーIさんとチバサン、Oさんの娘さんはベースの草刈りでお留守番。

当然私が一番初心者なので、エキスパートたちの足を引っ張らないようにと、むちゃくちゃ緊張しながらスタート。

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本当に暑くて登りの途中で、何度も足がつってしまった。

休憩のたびに水分補給するが、梅干を食べてもすっぱく感じないほど、カラダから汗と一緒に塩分も抜けている。
地元のコンビニで買った冷凍ドリンクが、あっというまに溶けてしまった。

それでもちょっと木陰に入ると、涼しい風が吹いて気持ちいい。


前回は路面の凹凸で何度も足を着いてしまった、1キロほどの激坂。
今日一度だけ足を着いてしまったが、何とか登頂できた。

Oさんの奥さんはダウンヒルクロスカントリーの元チャンピオン。
小さな体だがしっかりしたペダリングで、当たり前だが足も着かずに踏破してしまった。

5月からMTBを始めたと言ったら、

「ふつう初心者はここには連れてこないんですよ」
って(やっぱりね~)

やっぱりここは「サルの穴」だ

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このところ毎週一緒に走っている、湘南おやじーずのジローサン。
ここは初めてとかで「絶景に疲れも吹き飛ぶね~」とご満悦
この爽快感はアクセルキュルポンでは、絶対味わえない。

林道を少し下ってから、先頭を走っていたOさんがおもむろに、自転車を担いで林を降りはじめた。
みんな当たり前のように自転車を担いで下りていく。
50mほど急斜面の林を下りると、そこには目を凝らさないとわからないほど、細いシングルトラックがあった。


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これは彼らが開拓した「みち」ではなく、大昔から林業や狩猟に従事する人が、歩いたり木材を「そり」で降ろすうちにできたものらしい。

何十年も前に林業はすたれてしまい、だれも通らず消えた「みち」を彼らが見つけ、歩きながら倒木をどけたり、枝や草を取り払いながらルートを開拓、今に至るとか。

いまだに新しいルートが見つかるそうで、月曜休みのOさんはソロでルートの開拓と、はみだした枝を払ったり落石を取り除いたりしながら、走っているという。

自転車を担いで下りたのは
「乗ったまま下りるとタイヤの跡が付いてしまい、バイクやほかのMTBが走って荒らしてしまうから」

初めて山を走ったときは、こうしてルートの痕跡を消すことを
「秘密にしないでみんな仲良く走ればいいのに」
なんて思ったが、これだけ山があるのにMTBが走れるルートは、ほんの少ししかない。

そこをみんなで走ればすぐ荒れてしまうので、Oさんたちは定期的に木の枝を払ったり、倒木を片付けてルート確保に余念がないが、「ただ走るだけの人たち」はそこまでやらず、あっというまに荒れてしまう。

オフロードバイク乗りは雑誌やネットの林道情報を頼りに走っているが、彼らが走った後は木の根を痛めたり、路面が削れて崩壊してしまう。

「バイクの人たちも走った後に直してくれればいいけど、みんな{走りっぱなし}なんだよね」

自分もむかしは林道やケモノミチをみつけては、走った後がどうなるかなんて考えもしなかったので、森を守る彼らの行為を見て恥ずかしくなった。

この秘密のシングルトラックはゴキゲンだった。

木立のなかを細かくターンしながら下っていくが、前走者を見失うとルートがわからなくなるので、前を走るO夫人を必死に追いかける。

Oさんは先週月曜ソロでここを走っていて、はみだした「ツル」に引っかかって大転倒。
脳震盪を起こしてしばらく気絶していたそうで、あばらも折れてしまったそう。

「ギャップで飛ぶと痛いんですよ」

そう笑いながらも荒れた路面を、ものすごいスピードで駆け下りていった。

ワタシとモンキーIさんは「一日1ルート」が基本だが、彼ら「若手」は一日3~4ルートは走るという。
さすがに今日は暑いのと、私のように遅いシロートが一緒なので、気を使ってくれて1ルート走っただけで下山。
いつものお蕎麦屋さんで昼食をとる。

O夫人が注文してくれたブルーベリーのかき氷を、みんなでバクつく。

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Oさんとドイツ人コンスタンがケガ自慢。

鎖骨を折ってチタンプレートで固定、治る前にレースに出て転倒。
同じところをぶつけてプレートが折れ曲がった、レントゲン写真を見せ合ったり
(なぜかみんなスマホにレントゲン写真を残している)

みんなウデやアシから血を流しながら、ヘラヘラ笑っている。

ベースに無事帰還。
暑いなか愛機の整備をしたり、洗車用の水栓でシャワーを浴びたりして、それぞれが待ったりした時間を過ごしている。

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レースや山走りで酷使されて、キズだらけの愛機をいたわっている様子が、見ていてなんとも愛おしい
これがカーボンや流行りのフルサスだったら、ここまで手入れしないんだろうナ。

と、また誰かからスイカの差し入れが。
いくら水分をとっても汗になって出ていくので、おしっこも出ない。

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ゆっくりまったりしている皆さんには悪いが、お先に失礼した。
帰りの高速は猛暑との闘い。
ヘルメットのシールドを開ければ少しは涼しいと思ったが、入ってくるのはドライヤーのような熱風で、息苦しくなる。

サービスエリアごとに休憩して水分補給。
私はお山をMTBで走るため、仕方なくバイクに乗っているが、こんな暑さのなかツーリングしているキチガ...
ライダーの多さに驚く。

半袖Tシャツは私くらいでみんなジャケットを着込んでいる(ハーレー乗りは革ジャンも)
自転車でペダルを踏みこんで、大汗かくのは自然なことで気持ちいいが、バイクのヘルメットのなかを流れる汗は、不快のひとこと。
無理やり汗をかくサウナが大嫌いな私だが、夏のバイクも同じ。

バイクを運転中に熱中症脳梗塞で、事故を起こさないようライダーも気を付けて。

夕方無事帰宅(暑さでヘロヘロだけど)

夕方からのバレエ教室に娘を送っていく。

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こんな楽しいMTB
子供用にのせてやれば夢中になるのはわかっているが、自分が乗れなくなるので乗せてやれないのが申し訳ない。

夏休みはどこかのMTBパークで、体験ライドをさせてやろうかナ。

Iさん、みなさん、濃密な時間をありがとうございました。
伸び盛りの56歳
今回もいろいろ吸収できたと思いますので、またご一緒できる日を楽しみにしています。