R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

ウラ富士ヒルクラ

8月18日(土)はお盆休み最後のイベント、「ウラ富士ヒルクライム

正規の「富士ヒルクラ」は6月開催で、1万人が走る巨大なドMイベントに成長したが、朝3時に起きて5時集合、トップが7時にスタートしたあと最後尾のスタートが2時間後とか、あまりの人の多さにもう出る気もない。

その点こちらは自転車好きな某有名設計事務所の社長さんが、「全社員強制参加+仲間たち」で有志を募り、今年で10数回目の開催とか。
8年前、私をロードに誘ったYさんが毎回参加していて、今回誘っていただいた。

ひさびさにリドレーに乗ろうか悩んだが、もう何年も「壁のオブジェ」になっているし、蓼科でロッキー29erの高い潜在能力もわかったので、ロッキーで参加することにした。

朝8時半にスバルライン下の駐車場に集合。
なので5時にロッキーを積んだレヴォーグで自宅を出発。
横浜のYさんの家で彼のクルマに乗せ換え、富士まで同乗させてもらう。
東名も空いていて8時前に到着。


 
快晴
標高1000mなのでかなり涼しい。
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すでに設計事務所チームは到着済み。
総勢40人の社員が全員参加。
自転車を持っていない人は事務所からクロスバイクが借りられるので、トラック2台で数十台の自転車を搬送してきた
言い換えれば「自転車がないから出られません」という言い訳は、通用しないキビシー世界なのだ。
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私もジャージはもっているが、ここ数年は参加していない「青山双輪會」
今回はIさんとK女史が参加。
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お茶はいちおう持ったが、登りながらキャップを開けて飲むのは困難だろう。
 
 
 
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そして朝のブリーフィング
今回は70名ちょっとの参加。
このくらいがのんびりしていてちょうどいい(1万人は異常だろう)。
設計事務所の社長さんがあいさつ。
最近は世界中から設計を学びたいと留学生が来るらしく、今回は10人以上が参加。
「日本人の若者はいろいろ理由つけてさぼりたがるけど、留学生のほうがよっぽどまじめに働くね」
って。
 
 
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そして9時10分に女性を含む1組目がスタート
10分おきに10人ずつスタートし、後ろになるほどエキスパートクラスになっていく。
私は前回の富士が1時間50分だったので、後ろから2組目でスタートした。
 
1088mの料金所から計測が始まりスタート。
スバルラインは夏はのあいだはマイカー規制で、観光バスとタクシーしか走れないらしい。

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毎週「サルの穴」では会話しながらMTBで峠を登る。
そのペースで走り出したらみんな速くて、いつのまにか私一人に...。
 
でもサルの穴や先日走った麦草峠に比べて、スバルラインは斜度がゆるいことに気づく。
毎週MTBで峠を登り、ふだんも都内を自転車で走っているせいか、ちょっとペースを上げてもいい感じで登っていける。
 
と、2合目を過ぎたあたりで右ヒザのウラに違和感が。
「あっ、つる!」
そう思った時にはもう「つって」いて、痛みでペダルが漕げない。
 
「4年前につったのも、このあたりだったなぁ」
「呪われてるのかなぁ」
なんて思いながら停まって足のスジを伸ばしていると、私が抜いてきた人たちから
「大丈夫ですか?」
と声を掛けられる。
 
ストレッチしてなんとかいけそうなので再出発。
右足に力をかけるとつりそうなので、左足に力を込めてペダルを踏む。
 
抜かれた人たちを抜き返し、この調子で行けるかな?なんて思ったところで、今度は左のふくらはぎがつってきた。
 
止まりたくないのでペダルが真下にきたとき、「かかとをグッと伸ばす」を繰り返してみる。
そのうち痛みが取れてきたので、またガシガシ漕ぎ始める。
 
スバルラインはこんな感じ
 
イカー規制なので乗用車はいないが、とにかく観光バスが多い。
それもかなりのスピードで抜いていくので、とにかく怖い。
 
カーブが多いうえに下りのバスも多いので、自転車が1台いるだけでバス同士がすれ違えない。
振り返ると数台のバスが私の後ろを走っていて、申し訳なく思うがこちらも路肩で止まれないので、必死にペダルを踏む。
 
強制参加の社員の中には
「はじめてサイクリング車に乗りました」
という人もいるらしく、去年は5時間かけて「押して」登った人もいたという。
 
レンタルのクロスバイクビンディングも無いので、「引き足」も使えないが、
みんな20代と若いので、つらそうだがなんとか登っている。
 
そして2時間後にゴールの五合目に到着。
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24kmで獲得標高1100mくらい
インナーギアは使わずアウターだけで登れた。
 
大勢の観光客や登山客でごった返している。
あれだけの数のバスが上がっているのも、うなずける。

全体の80%が中国人か?と思うくらい、とにかく中国人の観光客が多い。

 
気温は27度くらいで暑くもなく寒くもなくちょうどいい。

本家富士ヒルクラと同じくこのイベントも、参加者の荷物をワゴンタクシー2台で、五合目まで運んでくれる。
駐車場には普通乗用車も多く停まっている。
イカー規制なのになんで?とタクシーの運転手さんに聞くと、
「レストランや売店で働く人のクルマと、電気自動車」とのこと。

あっ、電気自動車はエコだから登っていいのか。と納得(ハイブリッドは×)。
次回はセレナe-powerにでも買い替えて、家族に応援してもらおうか。

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お弁当ももらえる。
まだ到着しない人が多いので、おしゃべりしながらのんびり待つ。
今年はリタイア者もなく、3時間半くらいでみんなゴールできた。

ペラペラのウィンドブレーカーを着込んで、来た道を下る。
さすがに寒くてガタガタ震えっぱなし。

マウンテンバイクなら1000mも山を登ったら、下りのダートは超ロングで楽しいはずだが、ヒルクラは舗装路を下るだけで本当につまらない。

道路わきの原生林を横目に見ながら、
「ここ走ったら楽しそうだな~」
んてガタガタ震えながら走っていた。

 
 

そしてやっと料金所へ
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BBQは夕方6時から。
なのでYさんが去年見つけたという、文字通り「ひなびた」温泉へ。
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富士吉田の市街地からちょっと奥に入ったところだが、明治にタイムスリップしたような感覚に陥る。

 
土曜日午後だが貸し切り状態。
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こんな広いのに洗い場が二つしかない。
 

休憩所
むかしTBIで行った道後温泉を思い出す。
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5時過ぎまで2時間ほどまったりしたが、数組の家族連れが来ただけ。
本当は誰にも教えずヒミツの温泉にしたいところだが、だれも行かないと次回来た時無いかもしれない....

そしてナビを頼りに山のふもとのキャンプ場へ。
ほんとうに途中になんの標識も無いので、ナビがないとたどり着けないが、毎年ここを貸し切ってBBQをやっているらしい。
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朝のブリーフィングのとき主宰者で設計事務所の社長が
「今日は肉30キロ用意してますから、みなさんがんばって」
と言っていた通り、おおきなカタマリの肉を社員たちがさばいて、焼いてくれる。
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みんな慣れない自転車で疲れているはずなのに、ビールをついで回ったり、肉や野菜を配ったりと、なにか接待されているようで申し訳ない。
(嬉々としてやっているのでブラックではないと思うが)

 
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肉が分厚いのでなかなか焼けない。
「空腹で待ちきれず乾きものや野菜スティックを食べすぎないように」
去年も参加しているYさんIさんからアドバイス
(去年は肉が焼ける前に、おなかいっぱいになってしまったとか)

今夜はYさんが持つ山中湖のマンションに泊めてもらうが、日帰りのIさんKさんが帰るので、われわれも中座することに。
 

肉はまだまだ焼かれているので、たぶん社長さんや若いスタッフ一同、このキャンプ場に泊って酒盛りとBBQは続くのだろう。

そして日曜も快晴。
山中湖に来るのは前回の富士ヒルクラ以来なので、4年ぶり。

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Yさんと湖畔のデニーズで朝食

 
帰りも渋滞はなく、10時前に出発して1時には無事帰宅できた。

今回の「ウラ富士ヒルクラ」、
昼の弁当にBBQとこれだけのボリュームがあって、参加費はたった6000円。

本家の富士ヒルクラが吉田うどん1杯と完走Tシャツだけで、1万円以上取られるのに比べれば、そのコスパは比べるべくもない。

なにより1万人も走ってギスギスしないのがいい。

来年もやるならぜひ参加して、「1時間半切り」を目指したい。
ただひとり参加のMTB、ロッキーで走るか、ひさびさにリドレーで走るか。

Yさんお世話になりました。
ぜひまた誘ってください。