日本海側は台風だというのに、こちらは10月とは思えないほど暑くて快晴。

メンバーはモンキー総裁Iさんとチバサン&ジローサンの湘南おやじーずコンビ、
前回ご一緒したハマダサンと初参加のリジッドオガワサン、こちらも千葉から初参加のクロカン野郎ホリウチサンと私の7人。
オガワサン以外は全員50代(あっ、総裁は60代だった)
MTBもご多分に漏れず高齢化は進んでいる。
山を登り始めると、ハイカーがやけに多い。

どうも20~30kmコースを走破する、ハイキングイベントをやっているらしい。
未舗装の林道をヒィヒィ言いながら登っていくと、何十人も降りてくる人に会う。
ほとんどが高齢者だが、30代40代らしき人もちらほら。
聞くと500人とか1000人とかの大イベントらしい。
下りでハイカーとぶつかると大変なので(行政や地権者の反対で走れなくなる)、途中からモンキー総裁の先導で、道なき道のケモノミチを下ることに。
しばらく誰も走っていなかったらしく、生い茂った枝や葉で前が見えないうえに、何度も大きなクモの巣に突っ込む。
急斜面のキャンバー走行はツルツル滑るので、足を着きながら慎重に降りていく。
いつもの半分くらいの距離だが、ルートが見えないぶんふだんの倍は疲れた。
そしていつものお蕎麦屋さんで昼食

チバサンやモンキー総裁、ジローサンら「呑み助」は、昼間からビールで盛り上がる(走るより呑みがメインのような....)。
今日初参加、唯一の40代オガワサンは、クロモリフレーム&リジットフォークで参加。
ふだんはシングルスピードで走っているらしいが、鳥海山用に変速ギアを組んだらしい。
2月のラリークランキングにクロスバイクで参加した私は、林道のガレた下りで前転や転倒を繰り返し、ほんとうに大変な目に遭った。
なのでこのバイクもどんなに大変かと思ったが、クロスバイクと違い太いタイヤやリム、よくしなるスポークのおかげで、意外に走破性は高いらしい。
(それでも私は乗る気にならないが)

ジローサンの今日のマシンは、26インチの後ろを溶接で伸ばした「モンキー改」
29インチの太いタイヤも履ける。

モンキー総裁号もリアを伸ばして、今日がシェイクダウン(まだ塗装前)

それぞれリアエンドのカタチが微妙に違う。
カーブの具合で乗り味が変わるらしく、総裁曰く
「まだまだ試行錯誤中」とか。
乗り手の技量や体格もそれぞれなので、きっと決まった答えは無いのだろうが、
カーボンやアルミフレームではこんな芸当はできない。
クロモリならではの「世界に一台のお遊び」も楽しいので、私もナイショで一台お願いしている。
私がMTBにハマるきっかけになった2月のラリークランキング。
第2回は12月に開催予定だったが、同じ日に千葉の金谷で2000人規模のトレランレースがあるらしく、2月に延期が決定した。
今回遭遇したハイキングでさえ、いざ出くわすとハイカーのみなさんは驚く。
猛スピードで駆けるトレイルランナーと自転車では、大事故になりかねないので、主宰者Y原さんの判断に納得した。
翌週開催された1000人規模のトレラン大会のほうが、100人足らずのMTBイベントより、はるかに地元経済が潤うので、「来年はスキー場を使わせてもらえないかも」といううわさ。
土日で開催されたY原さん主催の「ドアオブアドベンチャー」は、満員御礼、大盛況で無事終了したようだが(たぶん私が雨男のような気がしてきた)、大型バイクが何十台もまとまって、爆音を響かせて林道やあぜ道を走るので、暴走族と間違えて警察に通報されたり、住民から苦情が出たりと見えないトラブルも多い。
トレランももはやブームを通り越して、スポーツとして定着したようだ。
埼玉の飯能あたりのMTB乗りは、
と嘆いていた。
ハイカーとトレイルランナーのトラブルも後を絶たない。
今日会った高齢のハイカーさんは
「トレイルランナーは狭い山道でも無理やり走るので、本当に怖い」
と言っていた。
「狭いニッポン、そんなに急いでどこへ行く」
なんてコピーがむかしあったが、今は
「狭いニッポン、そのぶん急げば早く着く」
なのかもしれない。
さいわい「サルの穴」は、まだトレイルランナーはいないが、東京から100km圏の好立地なので、近い将来MTBは、コース以外は走れなくなる日が来るかもしれない。
月曜は妻の母校の女子校の学園祭があり、娘の学校見学を兼ねて家族で出かけるので、朝1時間ほど近場の多摩川を走る。

多摩川もサイクリストとランナー、犬の散歩やウォーキングの人が入り乱れていて、ぶつからないのが不思議なくらい。
田園調布のお客さんのご主人は、数年前の夜、多摩川の土手をジョギング中にサイクリストとぶつかり、土手下の車道に転落。
そこにたまたま来た車にはねられ亡くなった。
息を引き取る前に「自転車とぶつかった」と救急隊員に話したそうだが、他に目撃者はおらず迷宮入り。
中国人観光客が各地でやりたい放題、傍若無人ぶりがニュースをにぎわせているが、日本人特有の「譲り合い」精神が、薄れてきているように思えてならない。
トライアスリートの長野の幼なじみは、自宅前から菅平まで20km、ひたすら登りの好立地に住んでいる。
「長野は冬は雪で走れないけど、自分が恵まれていることがよーくわかった」
と言っていた。
ドライバー側も同じ気持ちだろうが、道路の幅が広げられない限りどうにもならない。
そして朝8時に自宅を出て9時前に学校に到着すると、すでに数百人の母娘が受付で待っていた。

これは午後の帰りの様子だが、道すがら大勢の「おめかしした」母娘とすれ違った。
みんな小学生の娘を持つ母親で、父親の姿はほんのわずか。
中高一貫の女子高だが、なかなかハードルは高いらしく、母親たちの目は真剣そのもの、殺気立っている人も多い。
田舎育ちの私は高校も歩いて通える県立で、私立に行くのは「公立を落ちた人」だけ。
最終学歴は「専門学校卒」だが、それも今の仕事とは何の関係もない。
人生回り道の連続だったが、いい学校を出ていなくても、なんとか生きてこれた。
が、そんなことを言ったら奥さんに怒られそう。
「勉強をしていい学校へ行くのは、将来の仕事の選択肢を広げるため」
と誰かが言っていたが、たしかに高学歴なら自分で仕事を選ぶことができる。
反対に学歴がなければ相応の仕事しか選べないが、それが勉強をする理由では、あまりにさびしすぎる。
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
と子供に聞かれたとき、明確に答えられる親が、何人いるだろう。
大人になって社会に出て、もっと勉強しておけばよかったと悔やむことばかりだが、子供のころはそんなことわからなかった。
都会は幼稚園から有名私立があり、「お受験」なる言葉もすっかり定着した感がある。
塾帰りの子供が夜遅く商店街を歩いているのも、すっかり見慣れた風景だが、娘も3年生になった春から学習塾へ通っている。
「難関中学〇〇人合格!」を謳う塾は「入塾試験」もある。
娘の同級生の親御さんは
「塾と習い事でお金が足りない」
とボヤいていたが、いい学校を出ていい会社に入ってもらうのは、親ならだれでも願う夢。
みんなが期待に応える子供ならいいけれど、母親と一緒に静かに受付を待つほかの女子たちと違い、「オラはね~」と大声でしゃべっているうちの娘には、ちょっと場違いな感じだった。

女子高で一番困ったのは男子トイレの少なさ。
高速のSAやショッピングモールの女子トイレが、大渋滞しているのを見るたび、
「オトコに生まれてよかった」
と思うが、今日は勝手が違い危うくおもらしするところだった。
と、お山の帰りにナビを見たら「最高速度581km/h」って。
さすがにここまで出した記憶がない。

前にも一度あったが、来月は12か月点検なので、ハラサイクルで見てもらおう。
2年で16500kmは、多いのか少ないのか?
去年までは毎日のように仕事のアシで乗り回していたが、今年はずっと自転車ばかりで、アドべの出番はお山へ行くときだけ。
走り出せばパワフルで楽しいが、取り回しはあいかわらず重い。
とはいえ買い替えたいほど魅力的なバイクは、あいかわらずないので、もうしばらくはこれに乗ろうと思う。
がんばれスガワラ💛
