知人の不動産屋から
「親から相続した土地をあげるって人がいるけど、もらう?」
と言われ、「タダならばもらっておこう」と見に行った。
東京から約100kmのそこは、30年前に分譲された別荘地、というか山。
急な山道を登っていくと、急斜面に足場を組んで建てた家が、ポツポツ残っている。
が、ほとんど空き家、というか廃屋でひとの姿が見当たらない。
言われた土地は100坪が2か所に分かれていたが、2つとも急斜面の土地で、木が生い茂ってジャングルのよう。
お父さんが30年前のバブルのころ、別荘を建てようと買ったまま30年放ったらかしていた。
固定資産税はないがいちおう別荘地なので、管理費(湧水ポンプ代)が毎月1万円かかるという。
もう何年も滞納しているらしいので、タダでもらっても100万以上の滞納分を、払わなければならない。
コンクリートの私道もかなり傷んでいるが、直すカネも無いのだろう。
まわりも空き地だらけだが、こんな使えない土地は東京近郊にいくらでもある。
最近メディアを賑わせている「原野商法」は、こんな売れずに困っている土地の持ち主をだまして、小金を巻き上げている。
そして翌日、
リドレーでシロズ君の美容室「RIJID」に行き、髪を切ってもらったあと、中目黒のバッチョーネでランチ。
桜が咲いたら花見客が押し寄せて、殺人的なスケジュールは必至。
日に日にやつれていくコジマさんを見るのがつらいので、今のうちに食べに行ったが、桜もまだ咲いていないのに、目黒川沿いはたくさんの人出が....。
エクザイルの事務所が近くにあって、彼らの息のかかったカフェやショップは大賑わいなので、また新しい店でもできたのかな?
コジマさんに聞くと
「最近できたスターバックスの高級店の客」らしい。
毎日4000枚の整理券を配るらしいが、土日はそれでも3時間待ち。
なのでコーヒーを飲む前に食事を済ませる人が増えて、ちょっとした「スタバ特需」になっているらしい。
でも1月にスタッフが独立でやめてしまったので、お店はコジマさんと奥さんだけ。
とてもじゃないがさばききれないので、皿洗いでも手伝おうかと思ったら、
「あさってから元スタッフが戻ってくれるので、大丈夫」とか。
学校が春休みの息子さんも手伝うそうなので、とりあえずひと安心。
それにしても一杯1200円から3000円のコーヒーとは、いったいどんな味なのか?
並ぶのが大嫌いなので一生飲むことはないだろうが、大勢の並ぶ人たちを見て、
「この国は景気がいいんだなぁ」
と思わずにいられなかった。
自宅近くにもたくさんの人が。
こちらも先日始まったローリングストーンズの「展覧会」の行列
入場料が3000円以上とか。
学生時代からストーンズが好きで、初来日した90年の東京ドームは、5日間毎日通った。
来日するたび元気になっていく彼らを見て、「健康的なロッカー」に興味が無くなってしまったが、コーヒー1杯3000円払うより、こっちのほうが楽しいはず。
5月までやっているらしいし、自宅から5分なので、ほとぼりが冷めたころ行ってみよう。
廃墟の別荘地はタダでも売れないのに、スタバができた中目黒は、住宅街でも「坪1000万」とか(!)
ネットでは「マンション投資で金持ちになろう」なんて、連日宣伝しているが、スルガ銀行の不正融資事件以来、現金のないサラリーマンは融資が受けられず、彼らをカモにしていたアパート業者も、在庫が売れず困っている。
30年前のバブルでは日本中の不動産が値上がりしたが、今回のオリンピックバブルは「そろそろ」終わりかもしれない。
くれぐれも原野商法と、アパート投資の甘い言葉にはご注意を。