娘のピアノの発表会がやっと終わった
もっと「楽しんで」弾けたら、ピアノが好きになるんだろうけど、週1回のレッスンは基礎ばかりでぜんぜん楽しくない。
発表会でちゃんと弾けるよう、厳しく教えるママだが、彼女自身
「単調なレッスンが大嫌いだったので、中学受験でピアノがやめられてホッとした」
という人が教えても、これまた楽しいわけがない。
レイチャールズの自伝映画「ray」で、彼がピアノの楽しさに目覚めるシーンがあった。
譜面なんか読めなくても、クラシックがわからなくても、「たのしい」と思えればいいのだが。
そんなときNHKで夜中に「ピアノの森」というアニメをやっていた。
おもしろいのかも?となにげなく録画してみたら、これがほんとうにおもしろい。
マンガは20年前に書かれたもので、アニメも再放送らしいが、アニメに興味が無いので全く知らなかった。
知らない人は「5分でわかるピアノの森」をご覧ください
でもアニメを見た娘は
「ピアノはただ譜面をなぞるんじゃなく、自分が楽しんで、そして聴く人を感動させる」
ということを、なんとなくわかったらしい。
いつもなら発表会の曲を何度か「おざなりに」適当に弾いていたが、
「それでカイみたいに聴く人が感動するかな?」
と言うと、自分なりに強弱をつけたり工夫して弾いていた。
アニメの途中を見せたくてもyou-tubeでは見られないし、netfelixとか有料放送は契約していない。
「これで娘がピアノを好きになってくれれば」
と、何年ぶりかのヤフオクで全26巻をオトナ買いしてみた
1巻から読んでみるとかなり過激なシーンがてんこ盛り。
NHKのアニメにはもちろんこんなシーンは出てこないが、主人公のカイが同級生から「インバイのむすこ」とバカにされて、よくけんかしていた。
娘からも
「インバイってなあに?」
と質問されて困ったが、やっと意味が分かった。
妻に見せると
「こんなの見せちゃダメ」
って.....
それ以外はほんとうに感動的な話なのだが、さてどうしたものか。
今は娘の手の届かない棚に保管しているが、あと何年したら見せてやれるのか。
それまでにピアノを辞めてしまわないか、ちょっと心配なのだ。