R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

こちトラ自腹ぢゃ!!

 
 
 
 
 
 
自宅にバイク置き場がない我が家。
玄関先に無理やり角材を積んで駐輪場を作ったが、これがなかなか大変な「儀式」

イメージ 2
 
たたみ1畳ほどのスペースに、バックで車庫入れするのだが、道路から20cmの段差を押し上げながら、壁に激突しないようピッタリ止めなければならない。

イメージ 3
震度4までの地震では大丈夫だったが、東日本大震災がまた来たら、どうなることか....

雨が降ると鉄板の「グレーチング」はよく滑る。
一度クロックスで車庫入れしたら「つるっ」と滑り、倒れそうになるアドべを階段下で必死に支えていたら、ぎっくり腰になったことも。
 
以前の軽い100GSならラクラクできた車庫入れも、大柄なアドべは毎回緊張の連続で、だんだんバイクに乗るのが憂鬱に.....。
 
3年前アドべを買うとき、
 
「せっかくGSより足の長いアドべを買うのに、短足の日本仕様(プレミアライン)を買うなんて、バカじゃないの!?」
 
と、みんな身長180cm以上の「悪いオトナたち」にそそのかされ、ドイツ仕様の「足長モデル」を買った。
が、172cmのチビッコにはやはり車高が高すぎて、つま先立ちの「バレリーナ」状態....
強風の日の信号待ちでグラグラして、本当に生きた心地がしなかった。
 
それでもアクセルを開けたときの加速は、100GSの比ではないし、強烈無比なディスクブレーキは、100の止まらないドラムと違い、安心して走れた。
 
なにより短足仕様のプレミアラインは、シートが低いぶんハンドルが高くなり、
「ハーレーのローライダー」みたいで、ほんとうにカッコ悪い。
 
K&Hさんのローシートに換えてから、足つきはだいぶ改善されたが、バイクを下りての車庫入れの苦労は変わらず、ストレスはたまる一方だった。
 
で、先々週の土曜日、意を決して腹サイクルへ。

イメージ 1
目的はR1250GSの試乗。
 
アドべは仕事のアシとして、お客さんのところへも乗って行くが、どんなに高齢のご婦人でも、「BMW」の風車マークは知っている。
 
「ビーエムのバイクに乗るなんて、アナタお金持ちなのね」
 
と勝手に勘違いされて、仕事につながることも多い。
 
むかしアフリカツインに乗っていたころは、
 
「あんた、いい歳して暴走族やってるの?」
 
なんてまじめに言われたが、同じご婦人が私のポンコツ100GSを見て、
 
「すごいわね~」
って。
 
世界一、クルマやバイクを作っている国なのに、所詮この程度。
ベンツやビーエムはバブルのころから、日本人の深層心理に、
「ガイシャ=金持ち」
というキーワードを植え付けてしまったらしい。
 
ビーエムのおかげで商談がまとまったことも多いので(普通の営業は客宅にバイクじゃ行かないだろう)、アフリカツインと100万の違いなら次もBMWにするつもり。
でも今日は本当に試乗だけ。
 
1250がどんなものなのか、知っておきたかった。
 
 
試乗だからノーマルの1250GSで良かったが、さすがオフ系GSに強い腹サイクル。
試乗車もオフ寄りのHP(スポーツサス)だった。
 
イメージ 4
 
テーブルのようにデカいアドべのタンクと違い、本当にほっそりしている。
 
イメージ 5
 
その差は一目瞭然
 
バイクを下りての取り回しのとき、このデカいタンクが邪魔で足元が見えないので、本当に気を遣う(身長170cm前後の場合)
 
イメージ 6
 
アドべでは真上から自分の足元が見えないが、スリムなタンクのGSはよく見えて、これがむちゃくちゃ安心感につながる。
 
イメージ 7
 
ちょうど1250アドべの納車があり、ハラサンがオーナーにレクチャー中。
 
1250はGSよりアドべが売れているらしいが、
「こんなデカいの買って、ほんとに大丈夫?」
と他人事ながら心配になる。
 
そして試乗スタート
マフラーはアクラポビッチに換えてあるが、排気音も静か。
走り出しは正直、1200との差は感じられない。
 
ネットで1250GSのインプレを読むと
「走り出してすぐ違いがわかる」
なんてみんな書いているが、メーカーにネガティブなことは書けない「御用ジャーナリスト」の言うことは、信用していない。
 
これが空冷100GSから乗り換えとか、初期の1200GSからなら、その違いは一目瞭然だろうが、ブロックタイヤを履いても乗り心地が変わらない、鈍感な私なので、
1200でも充分すぎるパワーでは、50cc大きくなったくらいでは、違いが分からない。
 
それでもなんとか違いを体感しようと、20分ほど試乗してお店に戻ったが、うーん、やっぱり高速でも走らないと、違いは分からないなぁ。
 
そして次にやったのは「バイクを押しての取り回し」
 
もともと身長190cm、体重100kgオーバーの、ゲルマン人向けに作られたバイク。
 
平均身長170cm、体重65kgのチビッコ日本人が、簡単に操れるバイクじゃない。
 
たった数センチでも足の長いアドべの押し引きは、腰をピタッとシートに密着させても倒れそうになるが、GSは右手をシート後方に置いたまま、片手ハンドルでバックしても倒れる不安が無い。
 
1250になって車重も数キロ重くなったらしいが、
 
「2速で押しがけ出来るんじゃないか?」
 
「北海道4デイズとか走ったら、楽しいかも?」
 
なんて思うほど、本当に軽い(出ないけど)。
 
もう林道も走らないだろうから、キャストホイールでいいかと思ったが、やっぱりGSはスポークが似合う。
が、スポークはオプションで5万円高いらしい。
 
「HPならスポークが標準装備ですよ」
とハラサン。
 
「それにしても、ちょっと派手だなあ」
と思ったトリコロールのHPも、だんだんかわいく見えてくるから不思議。
 
でもあのゴールドホイールはいただけない。
 
「アドべの黒ホイールと、交換できるかなぁ」
なんてハラサンに言うと、
「それ、おもしろいですね~」
って。
 
1250が発売されてから、
 
「HPは欲しいけどゴールドのホイールじゃなぁ...」
とか
「アフリカツインみたいで安っぽい」
 
なんて理由で敬遠した人が多いらしい。
 
ブラックGSも展示車で並べてあったが、タンクに描かれたGSの金色のラインがイマイチ。
カラーリングは今乗っているアドべの、「トリプルブラック」が一番好き。
 
去年までの1200GSラリーのブルーがよかったが、なぜ1250からこんなカラーになってしまったのか?
「BMW R nineT Ur...」の画像検索結果
 
パリダカ40年記念」とかで、RninneTをパリダカレーサーっぽくしたのが、限定モデルで発売されるらしいが、ゴールドホイールが今の流行りなのか?
 
イメージ 1
こちらが本家本元
そういえばこれもゴールドだった。(手前はガストンのelf)
 
イメージ 3
 
 

ライダーはガストンではなく、ムッシュ・オリオール
 
この日の「試乗会」にはササキサンも、「アドバイザー」として来てくれた。

この5年くらいのあいだに

HP2→1200ADV→1200Rally→1200ADV→1250ADV
と、かなり激しく乗り継いでいるササキサン(ひょっとしてもっと乗ってるかも?)
他にもG650を持っていたり、RnineTも所有している。

メーカーに心証の良いインプレ書いて、ウェアやパーツがもらえる代わりに、ホンネを書けない「ナンチャッテジャーナリスト」と違い、すべて「自腹」で買い替えるササキサンの言葉は、身銭を切らない奴らと重みが違う。

タダの試写会で映画見てコメントする、「自称映画評論家」が多いなか、
井筒監督が自分で金を払って、観た映画のコメントをする番組に、
というのがあったが、ササキサンがまさにそれ
 
「1200GSは足回りが物足りなかったけど、1200Rallyならアドべの足回りだからきっといいはず」
 
と思って買ったが、
 
「軽いGSに長いアシはやっぱり合わなかった」
 
とまたアドべに買い替え。
 
そのアドべも1年も乗らないうちに、やっぱり気に入らないと買い替え。
 
さらに1250の発売が発表されたとたん、また買い替え....
さすがに1年のあいだに2台(3台?)乗り換えるって?
 
私と同じ「ひとり親方の自営業」で、親の莫大な遺産があるわけでもなく、バイクやカメラなど欲しいものがあれば、必死に働いて手に入れている。
 
こだわりの強いササキワールドは、そこらの常人には理解できない世界だが、
 
「気に入らないバイクに乗るくらいなら、買い替えたほうがいい」
 
というササキイズムには、いろいろ散在しまくってきた私も、かなり共感するものがある。
 
そんなササキサンの「愛車」1250GSと、私のアドべの「最後の」ツーショット
 
イメージ 8
 
 
 
イメージ 9
 
パッと見「なんの変哲もない」フツーのアドべだが、ホイールがシルバーだったり、カウルの色がちょっと違ったりと、ササキサンのこだわりがつまっている。
 
「Mudsling」や「X-head」でおなじみの「Machine art」の輸入元をやっているが、
これも彼が
「自分が使いたい」
個人輸入しているうちに、
「日本の窓口をやらないか」
と、メーカーから依頼されたという、「こちトラ自腹じゃ!」を地で行くハナシ。
 
ちょっとまたがらせてもらったが、ラリーシートをさらにアンコ盛りしているので、
つま先もつかない「三角木馬」状態。(これ、麻布台のSMホテルにあったなぁ)
 
これも180cm(最近は179cmに縮んだらしいが)と、恵まれた高身長のなせるワザ。
 
今日は試乗だけのはずだったが、ハラサンとササキサンの二人に攻められる

じつは試乗したHPも中古車で販売中とか。
べつに新車でなくてもいいので、これにしようかと思ったが、ササキサンから

「これはスポーツサスだから、今のアドべと同じになっちゃうよ。
 林道走らないなら、ノーマルサスでいいんじゃない?」

といわれ、納得。

会社名義の私のアドべは償却資産。
減価償却は5年なので、あと2年は乗るつもりだったが、3年で半値では5年後は5ぶんの1かも?
1250が発売されたことで、1200の値崩れはもう始まっている。
(100や80GSなんてどんなポンコツでも、100万はくだらないのに)

なによりあと2年も車庫入れで苦労したくないので、購入を決めた。

雑誌やネットのインプレを見ると、GSよりアドべのほうが冒険心をくすぐるらしいが、
ふだん都内のアシに使う私には、30Lタンクはデカくて重いだけ。

20Ⅼだって400~500km走れるんだから、よほどマッチョでもない限り、身長170cm前後の「平均的日本人」なら、重たいアドべより軽量なGSで十分というのが、3年乗った私の結論。

プレミアムとかスタンダードドっとか、呼び方はいろいろあるらしいが、足を短くしたローダウンは見た目がチョロQみたいで、ほんとうにカッコ悪い。

ラーメン屋の「岡持ち」みたいなパニアケースは売ってしまったので、アタカマバッグを引き続き使う予定。

ステーの移植やホイールの入れ替えなど、ディーラーでやってもらうことがいろいろあるので、火曜日にアドべは下取りに置いてきた。

ナビもⅤからⅥに入れ替えるので、ササキサンにヤフオクで売ってもらうことに。

今の代車はこれ
イメージ 10
ポジションは低いしクラッチは重いしで、越谷から自宅まで首都高で50km走っただけで、もうグッタリ。

アドべに比べて小さいし軽そうに見えるけど、ハンドルは切れないし「腰下」がむちゃくちゃ重い。
ここに停めたあともう少し奥に動かそうと、シートレールを持ってみたが、重くて持ち上がらない。
 
小柄な車体に1200ccのエンジンは、確かにパワフルだが、もう少し軽く作れなかったのか?

こんなのジャーナリストはだれも書けないだろうけど、私も「こちトラ自腹じゃ!」なので、思ったことを書きたい(誰からもカネもらってないし)。

ヤフーブログが12月で終わるらしいけど、アナログおやぢなので移行が面倒くさい。
なので12月でこのブログもやめる予定。
それまでは「ホンネ」でいきますので、引き続きよろしくです。