土曜は雨の予報だけど、HPに乗りたい。
つい早起きしてしまったが、雨雲レーダーは昼頃から雨の予報。
ならば雨が降る前にナラシツーリングに行こう!
と、向かった先はひさびさの東名。
とりあえず西を目指すが、横浜町田あたりで雨が降ってきた。
なんとか我慢して海老名SAに滑り込む。
駐輪スペースには誰もいない。
ジャケットはゴアテックスのはずだが、3年もたつと撥水しないらしい。
お股も濡れた
雨だってわかってるのに、なにやってんだオレ?
なんて全然思わない。
世間一般の「常識あるアタマのいいオトナたち」とちがって、いくつになっても本能のおもむくままに生きている。
唯一変わったのは
「バイクなんかで死にたくない」
ってこと。
家族が家で待ってるから、無事に帰るのが一番。
ラリー行ってるころ
「砂漠で死ねたら本望」
なんて言うヤツがいたけど、ファラオラリーでKTMワークスのサンクトが死んだとき、
泣いている家族を見て
「砂漠なんかで死んじゃいけない」
とマジ思った。
でもそれ以外は子供のころと同じ。
きっと死ぬまで治らないんだろう
とスズメが寄ってきたのでパンをあげると、手に乗って食べた。
だれかが餌付けしているんだろう。
カッパを着込み出発。
静岡県に入ると雨も止んだ。
由比PAでトイレ休憩。
ここまでクルマの流れに乗って、120~130km/hで巡行してきたが、ほんとうに
「もう着いたの?」
ってくらい、あっというまに着いた。
「このまま名古屋まで往復すれば、今日中にナラシおわるなぁ」
なんてマジに思うほどあっけない。
アクセルもほとんど開けていないし、100km/hくらいで走っていると思ったら、120~130km/hになっていることもしょっちゅう。
静岡ってこんなに近かったっけ?
オフにハマった20年ほど前、ササキサンからアフリカツインを買って、連れていかれたのが浜松だった。
ただでさえシートの高いアフリカを、アンコ盛りしたうえに足回りを、モトハウスで伸ばしているので、つま先ツンツンのバレリーナ状態。
サンド路面はアクセル開けて、フロント上げ気味で走らないと砂に埋まるけど、河川敷に散乱している石や流木をよけようと、アクセル閉じたらハンドルが暴れまくってハイサイド。
カラダが前に投げ出され砂に刺さって、呼吸困難に.....。
「砂はやわらかい」と思っていたのに、速度が一気にゼロになるので、カラダへの衝撃も大きい。
その後の砂漠のラリーでも、砂丘をダイブして骨折した人を、たくさん見た。
このとき浜松まで200kmが、750ccのアフリカでは本当に遠く感じたが、1250はほんとうにラクチン。
5年前、ベンツのV350から1600ccのレヴォーグに乗り換えたとき、信号や渋滞で加減速を繰り返す、街中では感じなかったが、高速道路の長い登り坂は、アクセルを踏み続けないと減速してしまうので、長野の実家に帰るときの、関越道藤岡JCから軽井沢までの長い登りは、ほんとうに疲れる。
「オートクルーズなんて年寄が使うものさ」
と、オプションで付けなかったことを後悔したが、いくらターボで馬力をアップしても、排気量が小さいとトルクも無いことを痛感した。
1250になってトルクフルになったのが、疲れない運転につながっているはず。
1200に比べて振動が少ないので、長時間乗っても手がしびれないのも、疲労の軽減に貢献している。
ふだんはB-COMでラジオを聴きながら走るが、なめらかなエンジン音が心地よくて、今日はエンジン音がBGM。
唯一の不満はナラシ中なので、アクセルを開けられないこと。
1250は6速からでもシュィーーーンと加速するが、追い越しをかけようとアクセルを開けると、すぐ5000回転を超えてしまうので、何度追い越しをあきらめたことか。
でも若い時のように「目を三角にして」、飛ばさなくなった。
「逆走するクルマががいるかも?」
「前後左右のドライバーが気絶してて、突っ込まれるかも?」
なんてことを考えるだけで、ついアクセル開ける手がゆるむ。
なのでできるだけクルマの流れに逆らわず、前後左右をよく見て走るようにしている。
排気量が大きいと無理して飛ばさないので、疲れないし周りもよく見えてありがたい。
妻には
「ちょっと走って昼には戻る」
なんて言って出かけてきたので、調子に乗って名古屋は行けない。
天気予報も数時間後には大雨の予報。
なので清水ICでいったん降り、すぐ上り車線に乗り直して、いまさらながら「人生初の新東名」を走り、向かった先は
朝霧高原の「Field dog garden」
今日はジャックラッセルテリアのオフ会だった。
オーナーのワダサンに会うのは、5月のDOA以来。
由比PAから
「いますか?」
とメールしたが返信が無かったので
「この時期の恒例行事、北海道へロングツーリングに行ったかな?」
と思ったが、ドロだらけで仕事中だった。
「ユンボ乗ってたからメール気がつかなかったよ」
って。
今週の大雨で敷地内にたまった土砂を、ユンボで撤去中だったらしい。
いちおうモザイクかけたけど、アウトレイジになってしまった....。
「5UP」という50歳以上のおじさんライダーが集まって、昼は泥んこ遊び、夜はオネーチャン遊び?を楽しんでいるらしい(元気ダネ~)
「あれ?アドベンチャーは?」
「買い換えました」
「え、まだ新しいでしょ?.....」
1200GSは持っているワダサンだが、1250はまだ試乗していないらしい。
今までお世話になった地元ディーラーが、売り上げが悪いのかメーカーに協力的でないのか、ライセンスを取り上げられてしまったが、新しいディーラーは「ウマが合わない」らしい。
フラットのときも同じような話を聞いたが、メーカーは客と売り上げと、どっちを見ているのか?(もちろん売り上げだよネ)
これはBMWに限らずホンダや、他の「〇〇ジャパン」というメーカーのやり方と同じ。
どこにいっても個性がなくて似たような店舗では、スタッフも大変だろう。
でも1250に興味津々のワダサン
私 「1200、信号待ちからの発進でエンストしません?」
ワダサン「そうそう、オレ運転ヘタになったかと自信失くしたわ」
私 「これ(1250)はトルクが太いから、エンストする気がしないんですよ」
今年64歳のワダサン、
「大きいバイクはもういいかなぁ」
と思っていたらしいが、たぶん1250に乗ればあまりの乗りやすさに、気も変わるはず。
「試乗していいですよ」
と言っても
「いいよいいよ」
と遠慮していたが、無事帰宅した報告と、コーヒーごちそうになったお礼メールで、
「オネーチャンのいる店、10回我慢すれば買えるでしょ?」
と書いたら
「でもそっちも捨てがたいんですよ💛」
って。
このおやぢ、ぜったい買うなぁ💛
帰宅したらメーターは500km
欠品だったエンジンガードが届いたと、ハラサンからメールが。
今日も曇りならいわきの大和モーターに行けば、ちょうど1000kmでナラシも完了するし、帰りに初回点検とオイル交換もできたのに、残念。
バイクってこんなに楽しかったんだ!
57歳になってもバイクに乗るのが、うれしくてたまらない。