梅雨の晴れ間に千葉県君津の土地(山)を見に行くことに。
ついでに同級生S君の顔も見ていこうと、君津とは正反対、自宅から100km先の横芝光町へ。
う
外房の海まで5kmくらい。
東京から100kmしか離れていないのに、長野の実家よりのどかな田園風景が、広がっている
前回来たのは3年まえ。
彼は自動車会社メカニックを辞めたあと、実家に戻りひとりで自動車修理工場をやっている。
息子と娘は大学生になり独り暮らしで、いまは夫婦とお母さんの三人暮らし。
私と同じで通勤もないし、酒も1年飲んでいないそうで、絵にかいたような田舎暮らしを満喫していた。
なかなか会えないけど、お互いに元気そうで安心。
そのあとは東京から一之宮に移住した、Oさんの家を訪問
海を見ながら走りたいので、高いけど有料道路に乗る。
126cc以上のバイクは150円、125ccまでは20円って、この極端な差は一体?
いちいち小銭を出すのが面倒なので、全国の有料道路でETCが使えるようにしてほしいが、設備に金がかかるんだろうナ
それより通行料を払わないバイク乗りが多いのか、いちいち係の人がでてきて、現金を受け取るほうが、手間じゃないのか?
領収書も出さないので、「着服してるんじゃ?」と思われても仕方ない。
(まぁ「なんでもアリ」の千葉だし)
一之宮は来年のオリンピックでサーフィン会場になるので、どこも建築ラッシュ
「サーファー向けアパートメント」というのが乱立しているが、それほどサーファーはいないし、家賃も高めなので、新築でも「入居者募集」の看板だらけ。
むかしからサーファーは、安い一軒家を仲間でシェアして借りるのが一般的で、一人でアパートを借りられる人は、本当に少ないはず。
そもそも同じ太平洋に面しているのに、湘南に比べて地価が「100分の1」の外房。
もとい「サラリーマン投資家」のなんと多いことか。
スルガ銀行の不正融資事件は、銀行や不動産屋も悪いが、投資に興味があるなら、自分の年収でいくらまで借りられるかわかるはず。
「貸してもらえるならラッキー」
くらいの気持ちで、目先の欲に目がくらんだ「自称投資家」も同じ穴のムジナだろう。
普通の家に見えるが実は巨大な平屋のワンルームで、天井高は5m以上。
この一画だけかなりオシャレな家が立ち並んでいて、まるでカリフォルニアのよう(うまく説明できないが)
その後も海沿いにマンションを買って住んでいたが、犬がいるのでやっぱり家がいいと、海から少し離れた高台で津波の心配が少ない、このエリアの家が売りに出るのを、じっと待っていた。
彼のマーチは「世田谷ベース」で、所ジョージ氏が乗っていたクルマとか。
そのあとは今日のツーリングの目的地、65km先の内房の君津に移動。
片側一車線の県道はそこそこ混んでいるが、路肩が狭いのでなかなか前に出られない。
アドべだったら信号待ちと渋滞の繰り返しで、何度かエンストしただろうが、低速が粘る1250はラフにクラッチをつないでも、エンストしないのがありがたい。
途中から圏央道に乗って君津ICを目指す。
空いている直線で5000回転まで回してみたが、可変シフトカムはやはり感じられず。
一瞬で「一発取り消し」の速度域になってしまうので、覆面パトに捕まらないよう慌てて減速。
その後も地元ナンバーの「かっ飛ばす」クルマのあとを走る。
4000回転でも十分すぎるスピードが出てしまうが、アクセルは半分も開けていないので、眠気を誘うほど。
ここが問題のお山14000坪
納車2週間で期せずして初ダート
頂上までの数百メートルだが、足回りも良くなったかと思うほど、軽快に登っていく。
タンクがデカいアドべと違い、スタンディングで足元がよく見えるので、恐怖心も感じない。
下りも木の根っこや石にはじかれることもなく、「スーッ」と走れて、自分が上手くなったような錯覚を覚えたほど。
HPに変えて感じたことがもう一つ、
自分が止まりたいところで、ピタッと止まれる。
そんなこと当たり前だと思うかもしれないが、スポーツサスのアドべは足が長いぶん、自分が思っているよりもほんの数センチ、先で止まっていた。
アドべ乗りのSさんが
私のHPはスポーツサスではなく、本国と同じスタンダードなので、足長アドべのようにブレーキングで「おつり」がないので、スッと止まれると言っていた。
Sさんが新車で買った1200GSRallyから、すぐに1200ADVに乗り換えたのも、重たいアドべでは有効だったスポーツサスが、「軽い」Rallyでは持て余してしまうのが、原因だったとか。
そのときは
「買い替えは100万以上の追い金が必要なのに、もったいない」
と思ったが、今回私がスポーツサス仕様を買っていたら、たぶん同じことを思ったはず。
GSこそ一番と信じて疑わない「GS教」信者には、「スポーツサスこそ最高」と思って人が多いらしいが、林道ツーリング程度ならノーマルで十分。
身長170cm前後の人では車高が高すぎて、バランスを崩したとき足が届かず、かえって危ない(経験者は語る)
この土地は個人のオーナーが「ひみつきち」を建てるため、ひとりで10年ほどかけて、ジャングルだった山を開墾したらしい。
上の林道も木を切り倒して、ブルとユンボで道を作ったそう。
月に数回通って木や草を刈っているらしいが、2週間もするとジャングルになってしまうとか。
私の目的は「プライベートMTBコース」を作ること。
ここはかなり手が入っているし、傾斜も急ではないのでコースにはもってこいだが、さすがに「1万坪で100万円」では売ってもらえない。
子役出身の某有名芸能人が、ペットたちと暮らす場所を探す番組で、見に来たらしいが、MTBに関係なく「オトナのひみつきち」として、持てたら楽しいだろう。
同時に山を買って切り拓くということが、いかに大変なことかも改めて思い知らされた。
「コツコツ」が苦手な自分には、とても自力で開拓はできないだろう。
君津なら東京から約60km、アクアラインが空いていれば1時間で来れるが、今回はあきらめた。
10年経ってもまだ手が入っていない場所もある。
ここは地元の林業関係に貸しているそう。
最後にもう一か所、君津で立ち寄るところがあった。
私が一番最初に働いた不動産屋の元上司が、こちらもひとりで開墾している。
5年前に買ってから、毎週通っているらしい。
平地だが川が近いので、「まむし」がよく出るとか。
「今年だけで10匹捕まえた」
って。
酒好きなKさんなので、
「みんなマムシ酒にしちゃったよ」
いづれは移住するつもりで小屋を建てたが、
「オレ以外、家族は誰もきてくれない」
って。
さすがにマムシやたぬき、イノシシが出るところには、奥さんも子供たちも寄り付かないらしい。
先週の東名ツーリングのときから、シフトチェンジすると足の甲が痛かった。
よく見たら
チェンジペダルが当たるところに、穴があいていた。
どうりで痛いわけだ。
マックスフリッツSさんに相談してみよう。
房総半島を横断&縦断して、午後4時に帰宅、
今日の走行距離は294km
半分以上が一般道だったので、さすがに疲れたが、それでもHPはラクチン。
トータルの距離は1163km
2週間でこんなに乗ったのはたぶん初めて。
そして帰宅したら中庭の工事が終わっていた
赤線部分が無くなっただけで、どんなに車庫入れが楽になるか。
広い敷地に停め放題の、千葉のS君には想像もできないだろう
あとは玄関側に鉄骨の駐輪場ができるのを待つばかり。
夕食前にワインを一杯飲んだら、もうすっかりいい気持ち。
今夜はよく眠れそう。