R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

おつかれさま

ダカールラリーが終わった
あいかわらず世間ではなにも騒がれず、「いつのまにか終わっていた」という印象が強いが、それでも選手たちは13日間 8000キロを戦い抜き、2輪4輪トラックなど431台のうち、最終ゴールヘ辿り着けたのはわずかに204台。
 
2台に1台がゴールできない47%という低い完走率が、レースの過酷さを物語っている。
 
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本当に新聞の片隅にこれしか載っていない(ウチは産経だがどこも同じだろう)。
野球のオフシーズンに選手がトレーニングしたとか、どうでもいいことしか書けない日本のメディアに、毎年悲しくさせられる現実。
 
2輪はマルク・コマ、4輪はナニ・ローマが優勝。
 
カタルーニャ人(彼らは自分のことをスペイン人とは呼ばない)が活躍した年になったのが、印象深い。
 
以前スペインからファラオラリーに出た人に、「スペイン人?」と聞いたら、「カタルーニャ人」と言われ意味が分からなかったが、あとでパリダカ事務局のS女史に聞いたら、「彼らはスペインに征服される前から住んでいた、カタルーニャ人なのよ」と言われ、納得した。
 
先の大戦で負けて占領はされたが、制服はされなかった日本人には理解できないが、侵略の歴史を繰り返してきたヨーロッパや中東、アフリカでは、民族間の問題は根深いものがある。
 
ローマは2位の「ミスター・パリダカペテランセルと、13日間8000キロを戦い抜いて、わずか5分差の勝利。
 
オリオールペテランセルに続き、パリダカで2輪4輪ともに優勝した、3人目の英雄になった。
 
それにしてもミニクーパーがダカールで優勝するなんて、数年前まで誰が予想できただろう。
 
KTMからヤマハ(フランス)に移籍したシリル・デプレは、マシントラブルに泣き4位。
 
ホンダHRCも常勝軍団KTMの牙城を崩すべく5台体制で臨み、ひょっとしたらホアン・バレダが優勝するかも?と、一時はホンダファンを喜ばせたが、後半クラッシュして7位。
それでもエルダー・ロドリゲスが5位入賞と、来年に期待させてくれる内容だった。
 
トヨタ車体の三橋選手が市販車クラス優勝。
4輪の総合でも21位と、来年は本家のトヨタワークスでいけるんじゃないかと、いやでも期待させてくれる。
 
日本人プライベーターの深草選手は、2日目に転倒リタイアしてしまったが、いちサラリーマンが家族を養いながら、給料をやりくりし有休を貯めて参戦したことを、「もったいない」と思うのはラリーの魅力を知らない、フツーの人間。
 
1000万のクルマを買って満足するよりも、今は死語になった「男のロマン」に賭ける大バカ野郎のほうが、私は好きである(クルマなんて退職金で買えばよい)。
 
再挑戦は難しいかもしれないが、彼の勇気とチャレンジ精神に、心から拍手を送りたい。
 
チームスガワラはテルちゃんがトラック部門12位で、10L未満クラス5連覇。
じ~じもクラス2位とワンツーフィニッシュを達成、
連続完走のギネスも更新した(お金がかかるから申請しないんだろうけど)。
 
テルちゃんじ~じの毎日のコメントを見ると、いとも簡単に走っているように思えるが、
「もっとむずかしいルートでないと順位を上げられない」というテルちゃんのコメントが、そこまでしないと勝てない厳しさを物語っている。
 
カミオンクラスほど排気量の差が大きなカテゴリーは、ないんじゃないかと思う。
レンジャーが8000~9000ccなのに対し、ヨーロッパのモンスターカミオンは2万cc近くあり、パワーも倍以上ある。
「弁慶と牛若丸」、「ダビデゴリアテ」のように、巨人たちのあいだを小さなレンジャーが追い越していくのは、判官びいきの日本人でなくても、ヨーロッパ人が尊敬をこめて、レンジャーを「リトルモンスター」と呼ぶゆえんだろう。
 
競技期間中、渋谷の事務所に自転車で向かう途中、何度かJRMの事務所にお邪魔した。
留守番で毎日レポートを送ってくれるIさんと新人のMさんが、いつも温かく迎えてくれたが、遠い異国の地で戦うスガワラ親子を、毎日ハラハラドキドキしながら見守っていた。
 
昨日も顔を出したらじ~じとテルちゃんは、ゴールの翌日にもう帰国の途に着いたという。
 
明日には帰国してしばらくはスポンサー回りや報告会で忙しいだろうが、時差ボケして夜眠れないうちに、内輪でおつかれ会が出来ればと思う。
 
本当におつかれさまでした。
ミヤゲバナシ、楽しみにしています