ホテルの部屋はツインベッド。
娘を9時には寝かさなければならないので、ちょっと早いが一緒に就寝。
朝は6時前に目が覚めてしまったが、横で幸せそうな娘の寝顔を見ているうち、二度寝してしまった。
そしてお待ちかねの朝食の時間
「ウインナー5本とオムレツ10個たべる~」って、このうれしそうな顔。
ほんとうにギャル曽根である。
もちろんそんなに食べられるわけも無く....
ウィンナーはコショウが効いていて「からいからイヤ!」
食べたのはオムレツ2個とフライドポテトに、パンひとつだけ。
子供が残したものは親の責任で、がんばって片付ける。
食べきれないパンは「おやつ兼ハトのエサ」に
そっとビニール袋に入れて持ち帰る。
高校の修学旅行は京都奈良だったが、どの寺を回ったか覚えていない。
(私服の学校だったので、自由行動は新京極のパチンコ屋と京都競馬場へ)
ケーブルカーやロープウェーなら楽しいのでは?と妻が考え、比叡山に行くことに。
京都駅前のバス乗り場には、平日にもかかわらず大勢の観光客が並んでいる。
昨日の祇園では着物を着た男女が多かったので、「さすが京都だナ」と感心したが、ほとんどが中国人観光客.....
きっと着物体験できるツアーがあるんだろう。
どこでも大声で話す非常識さには、本家本元の大阪のオバチャンも
「中国人はほんまうるさいなァ」ってボヤいていたが、いい勝負のような....
それでも欧米人の観光客も多い。
「パパ~、がいじんさんには{はろー}っていうんだよね」と、やる気マンマン
でもバス停で後ろに並んだ白人カップルに、元気よく「はろー!」って言ったら、
「oh hello!how are you?」と返され、フリーズしてしまった.......
東京の外人は住んでいる人が多いが、こちらはほとんどが旅行者なので、日本語はほとんど話せない。
なので京都の人はその気になれば、ネイティブな外国語が習えてうらやましいと、心底思った。
一両編成なのもローカルでいい。
駅を降りたところの売店で、おばちゃんと仲良くなる娘。
今度はケーブルカー
写真でも分かるほどの急こう配を登っていく
そもそも車両自体が傾斜した設計
標高が上がるとまだ桜が咲いていて、見ていて飽きない
今度はロープウェイに乗り替え。
まだ上がるのか......
京都の町並みをはるか下に見下ろしながら、山桜の咲くなかを登っていく
2000mくらい登ったのかと思ったが、標高は900m未満とか。
頂上からハイキングコースを、延暦寺に向かって2キロほど、
上ったり下ったりしながら歩く。
現代でもこんなに登るのが大変なのに、500年近く前に何千人もの人たちが、ここを登って来たのか。
根本中堂に到着
修学旅行生を含めて、大勢の観光客でにぎわっていた。
お布施50円で鐘を撞く。
誰でも撞けるらしく、どうりで山を歩いているとき、不定期に鐘の音が聞こえていた。
娘は「もういっかいやりたい~」とねだるが、「ひとり1回」と書かれているので、あきらめた。
ここに立てこもった1000人以上の僧侶や門徒が、信長によって焼き殺されたことなど、のどかな雰囲気から感じることはできない。
さっき歩いてきた山道も、ひょっとしたら大勢の武士や僧侶が、争いで死んだのかと思うと、「ここをバイクで走ったら最高だナ」なんて思ったのが申し訳なくなり、山に向かって手を合わせた。
バス乗り場から京都行きのバスに乗って、山を下りる。
車窓からは大きな琵琶湖が一望でき、乗りあわせた乗客から歓声が上がる。
それでも山道を歩いて疲れたのか、みんな寝てしまって静かなバスは、粛々と走っていく。
ホテルに戻りシャワーを浴びてから、お土産を買いに出かけた
駅ビルの上
ここにもたくさんの観光客が(平日の昼間なのに)。
今夜の夕食は何も決めていないので、店を探しながらブラブラ歩くが、
3人とも今から街に繰り出す元気はない。
なので駅ビルの地下街で、妻が食べたいというお好み焼きの店に入り、食事を済ます。
こんなにゆっくりしたのは、高校の修学旅行以来だろう。
まさか30年以上経って、家族で来るとは思わなかったが、これもいい思い出。
明日は最終日。
妻は仕事なので娘と二人でまた出かけた。
その3に続く