所用でタチバナさんのお宅へ伺った。
なにやらガレージでお悩み中
そこにはバラバラになったトライトンが.......
先日のレースで優勝したのはいいが、オイル上がりとかでエンジンをOH中
と、問題はこれではなく
こちら
BSAロケットスターもバラバラ
レース後にOHしていたら、クランクが「カクッ」と動く。
「おやっ?」とエンジンを下してケースを開けてみたら、クランクシャフトが折れていた(!)
レース中だったらロックしてあわや大惨事だったかも。
不幸中の幸いかと思ったが、問題はエンジンが1機しかなく、交換するクランクがない(写真手前のBSAは2気筒なので、使えない)。
どうせなら本場イギリスのチューンショップで、キャレロのコンロッドを入れたスチール製の、レーシングクランクを買おうとメールするも、いまだに返事はナシ..........
年内にあと2戦あるそうで、ほとほと困っていた。
トライトンはオイル上がりのほかに、レースで走った息子のヒロミチくんから、
「フルボトムのブレーキングで違和感がある」と指摘が。
こちらもチェックしてみると
スポーク側の鉄とブレーキ側の鉄にガタがあった.......(!)
ココね。
古いバイクで酷使している人は、要注意(あっオレもか)
プレスしてあるはずの鉄が「ズレる」なんて普通では考えられないが、これも数十年前のレーサーTZのブレーキ。
クランクと同じで、そこらじゅう寿命だらけ。
ツクバのバックストレートから最終コーナーで、もしFブレーキが壊れたら....................
30年以上前の全日本
「優勝か!!!」
と思った次の瞬間、ハイスピードでぶっ飛んだのを、内側のフェンス越しに見て鳥肌が立った。
これはブレーキトラブルではなかったが、ホイールとブレーキassyが外れて転倒したら、トップを走っていたヒロミチ君はシモンチェリのように、後続車に轢かれていたかもしれない......
そういえばモロッコで行われているモロッコラリーに、ホンダのプレスで同行している二輪ジャーナリスト、M井さんのフェイスブックで、シェルコのワークスライダーがワジ(枯れ川)に、ハイスピードで突っ込む動画がアップされていた。
モンゴルでじ~じのジムニーが突っ込んだクロスピストも恐ろしいが、水のないワジもおそろしい。
私もモンゴルやファラオで「突然、道が無くなって」前転したりジャックナイフになって、口から飛び出した心臓をまたねじ込んだ......
首の骨を折って死んでもおかしくない事故だが、本人は意外に大丈夫。
そのぶんマシンが壊れリタイアとなったらしい。
こちらは「スペアの」TZのブレーキと交換して、事なきを得たようだが
(ってよくスペア持ってたなぁ.......)
タチバナさんちの帰り道、マックスフリッツにお邪魔して、オーナーのSさんにクランクの話しをしたら、
「フェイクブックやっていれば、世界中のBSAマニアから情報がもらえると思うけど」って。
なんでも自分で直してしまうタチバナ翁
レースまで2か月を切って、さてどうなるか。
アイデアや情報ある方は、ぜひ。
私のような何もわからないやじ馬は、ただ祈るしかないが、
70歳を過ぎても熱中できることがあるのがすばらしい。
見習わせていただきます