ラリー仲間のSさんから
「ハンターカブ買わない?」
ってメールが届いた。
1月にハンターカブを買ったのは知ってたけど、ほかにどうしても欲しいバイクがあって、買い換えたいそう。
ハンターカブとは40年以上前にホンダが発売した「CT110」(「通」はヒャクトウ)と言うらしい)を、オマージュして発売したカブのトレール版。
近所の畳屋のご主人がこの「旧型ハンターカブ」に乗ってるけど、こだわりのマニアはこっちがいいらしい。
都内でもよく見かけるけど、正直「1ミリも」興味がなかった。
今までバイクに興味のなかった近所のおじさんが新型ハンターカブを買って、いろいろオプションパーツを付けて楽しんでいる。
あまりにも好きすぎて「もう一台欲しい」と言っていたのを思い出し、連絡してみた。
「人が辞めて仕事が忙しくなってしまい、バイクに乗る時間が無くなってしまった」そうで、欲しいけどしばらくは乗れないそう。
骨折はだいぶ治ったけど重たいGSはまだ乗れないので(信号待ちで足をついたとき支えきれない)、ふだんは電動ママチャリでなるべく漕がずに移動しているけど、ちょっと遠いところはデリカで行くので、駐車場を探すのが大変(電車が本当に苦手なので)。
数年前にセローを買ったとき、あまりにラクちんで重たいGSに乗るのがイヤになったので、ハンターカブも同じことになるんじゃないのか?
と思ったけど、Sさんのように乗らなくなったら売ればいいやと、私が買うことに。
そうと決まれば早いほうがいい。
Sさんに電話して、その足で銀行でお金をおろして、ヘルメット持参で電車に乗って、引き取りに行った。
Sさんはどうしてもこのグリーンが欲しくて、いろいろ探したそう。
限定カラーなのでもうラインナップから消えていた。
1月に新車を売ってるバイク屋さんをネットで見つけて、シボレートラックで引き取りに行き、そのまま乗らずに自宅のガレージで、自分好みのオプションパーツを買いまくり、ドレスアップにハマっていたので(本人曰く「盆栽バイク」)、走行距離はたったの20km!
またがって驚いたのは、意外に車高が高いこと。
172cmの私ではかかとがつかない。
オフ走行を意識しているのかもしれないけど、女性や小柄な人向けにローダウンキットやローシートも売っているらしい。
神奈川のSさんちからR246を走って、環七を右折しようと思ったけど、スピードが60km/hくらいしか出ない(4速しかないので@_@)
こわくてクルマの流れに乗れず、右折車線に入れなかったので、環七の交差点でバイクからおりて、横断歩道を押して「2段階右折」(これ原付しかできないので、GSでやったら違反で捕まった)。
自宅まで15kmをなんとか到着。
そのまま区役所で名義変更しようと見たら、ナンバープレートの取付ボルトが「BMW純正」の星型ボルトだった。
何台もGSを乗り継いだSさんならではの「こだわり」だけど、国産しか乗らない人は星形ドライバーなんて持ってないだろう。
せっかくなので絵柄付きナンバープレートにしてみた(かわゆい)
奥さんに相談する間もなく衝動買いしたので、見つからないように普段だれも出入りしない「裏庭」に置いてたけど、たまたま物置から自転車を出した奥さんに、バレてしまった(@_@)
「返してきなさい!」なんて言わないけど、「またケガしないように」って(^-^;
この日は移動距離20kmでオドメーターは40km
翌20日は春分の日で休み。
午後から嵐の予報だったので、ちょこっと近所までプチツーリング
中目黒のバッチョーネに立ち寄り。
オーナーのkさんは私と同じ62歳。
長年厨房に立ちっぱなしで、ひざがボロボロで重たいバイクに乗れない。
ハンターカブを見た奥さんも「かわいいじゃない」って。
私が飽きて乗らなくなったら、次はkさんに譲ろうかな。
まだ桜は咲いていないけど、提灯も付いてもう花見の準備は万端。
来週はもう自転車でも走れないくらいの人出だろう。
このまま渋谷~原宿~青山~恵比寿と走り回る。
渋滞する都心はGSじゃ走りづらいけど、小柄なハンターカブはスイスイ走れる。
スピードが出ないので飛ばす気にならないのがいい(ABSも付いてて安心)
グルグル走り回って帰宅したら走行距離は60kmだけど、もうちょっと乗りたい。
まだ雨は降らなさそうなので、多摩川まで走ったら空が真っ暗に。
雷も鳴り出して嵐になったので急いで帰りたいけど、やっぱりスピードが出ない(^-^;
オプションのグリップヒーターのありがたみを実感(Sさんは取り付け後未使用)
帰宅したら走行距離は80kmになっていた。
そして昨日は自賠責保険の名義変更をしに、新宿の保険会社の本社へ。
地下駐車場もしっかりあるのに、警備員曰く「バイク置き場はありません」って
(電話で確認したら「小型なら停められます」と言われたんだけど(@_@))
バイクの保険加入者だってたくさんいるはずなのに、ここに限らず日本の会社も社会も、バイクには冷たい。
「少しの時間なら」ということで、駐車場出口に停めさせてもらい、びっこをひきながらダッシュで向かう
場違いな恰好でヘルメット抱えていったけど、親切なおねえさんが対応してくれて、無事名義変更完了
新宿駅西口は再開発中みたい。
「カブなのにタコメーターついてる!」ってSさんに言ったら、
「オプションで付けたんだよ」って(ノーマル知らないので(^-^;)。
USBソケットもオプション
ハザードスイッチが欲しいのでスイッチ類まるごと交換したらしい。
ミッションからのシフト(横棒)が長くて、ブレーキを踏むと「しなる」らしい。
それがイヤでオプションで、アルミ削り出しのブラケットを付けたとか。
ステップもワイドタイプに交換
ブレーキシフトはノーマルのシルバーがイヤで、ブラックに交換したって(@_@)
サイドスタンドもノーマルは接地面が小さいので、幅広タイプに交換。
グリップヒーターも付けてって、いったいいくらかけてるの??
長野の子供時代、父親がカブ90ccに乗っていたので、もの心ついた時から「三角シートの先っぽ」が私の指定席。
山に行って山菜取り、川に釣り、春の田んぼで「イナゴ採り」などなど、今思えば非力なカブだけど、ほんとうにいろんなところに連れて行ってもらった。
おぼっちゃま5歳くらい(たぶん)
私が18歳になるまで父はクルマに乗らなかったので、雪の日もフツーにバイクに乗っていた。
当時はもちろんノーヘルで、ゼロ戦のパイロットが被るような、ゴーグルと耳当て付きの帽子がお気に入りだった。
三角シートの先っちょにちょこんと座り、ハンドルに手を置いて、雨の日も雪の日も「風」を感じていた。
中学生になると山道やだれもいない近所の空き地で、カブを乗り回していた。
16歳でバイク免許試験を受ける前の夜、カブで「最後の練習」に行ったらネズミ捕りに捕まり、「無免許運転」で父子で家裁に出頭したのも、今にしてみれば懐かしい思い出。
ヘルメットホルダーがオプションであるけど、やっぱりリアボックスはあったほうがいい。
プラスチックよりアルミがいいけど、定番のGIVIはベースプレート含めて8万円以上。
ネットで検索すると中華製アルミボックスが1万円台で売っていて、けっこう利用率も高い。
これでキャンプに行く気はないので、ヘルメットだけ入れるなら45Lで十分かな。
GIVIと中華製、どちらか買いたいけどその前に、タンデムシートも見てしまう。
Sさん曰く「リアが重すぎてリアスタンドもつけないと、倒れてしまう」らしい。
よく考えるものだなぁと感心。
これならスピードも出ないし、奥様から「タンデムOK」が出れば「リアシート+リアボックス」もいいなぁと、父娘はひそかに期待してしまったりして(^-^;