スガワラ爺が参戦した「africa eco race」の記事を読みたくて、ひさしぶりにモンドモトに立ち寄って購入(定期購読のみで書店では売っていない)。
「サスペンションチューニングショップ」として有名店になって、いつも忙しそう。
ただバイクを並べて売るだけのディーラーより、こういうプロショップのほうが、ぜったいに食っていける
とI川くんにいうと
「いや~、いそがしいだけで儲かりません」
と謙遜するけど、「1台売っていくら」の儲けより、だれにも真似できない仕事のほうが、地味だけどずっと続けられるし、日本中から毎日のように修理依頼のサスが届くのが、その証拠。
ディーラーなんてメーカーの言うこと聞かないと、簡単につぶされる時代だし。
オフロードバイクに乗らない私はもう「客」じゃないのに、寄ると必ず忙しい手を止めて、コーヒーを淹れてくれるので、申し訳なくて足が遠のいてしまう。
(そのうちMTBのショックもお願いしてみようか💛)
ハルキ編集長のビッグタンクマガジンをパラパラ見たが、エコレースの記事はこれだけしか載っていない。
それにしても最近のエンデューロって、タイヤや岩を乗り越えたりするエクストリームけいになっちゃったの?
これならトライアル選手のほうがアドバンテージあると思うけど。
なので今回ハルキさん自らプレスカーで、レースを追いかけたレポートが載っている、「rider」も購入。
いつも思うのだがこの2誌、まるで「BMW BIKES」と「BOXER JOURNAL」くらい、載っている内容が同じに思えてならない。
あえて言うならBIGTANKはヨーロッパのエンデューロ事情が中心で、ミカミさんのRIDERは、バハやアメリカンフリーライドが多いのかな?
オフロードバイク雑誌の休刊が相次いでいるらしいが、日本のMTBと同じで、もはや「絶滅危惧種」。
ダカールラリーやエコレースなどは欧米で大盛況なのに、世界一バイクメーカーが多いはずのこの国は、規制ばかりかけるのだからしょうがない。
ハナシ戻って今回ハルキさんが使ったプレスカーは、スガワラ爺がフランスのルマンに借りている、自宅(というか工場)で、「アシ」に使っているルノーカングーを借りたもの。
日本でもオサレな花屋さんが使っているのを見るが、四駆ではなく「二駆」の、ただのライトバン。
「これでダカールまで7000km、走れるのか?」
と、さすがのハルキさんも思ったらしいが、じ~じの答えは
「悪路はタイヤの気圧を下げれば、ぜんぜん大丈夫」
とのことだったが、ほんとうに走り切った。
ハルキさんのレポートを自分のBIGTANKでなく、RIDERに載せている理由はわからないが、「ハルキ節」満載の渾身のレポートなのは変わらない。
最後の最後にマシントラブルでリタイアし、涙を呑むS村さん。
十数年前、オフロード初心者の「ピヨコ隊」として、IT長者のK井さんらと、むかしのパリダカにトライアルタイヤのセローで参戦。
アフリカステージ初日の砂丘でリタイアし、そこからダカールまではラリーを離れ、自走ツーリングでたどり着くという、ある意味「壮絶な経験」をしたことは、むかし書いた。
今回のエコレースで唯一の日本人完走者は、やはりじ~じ&ハムラ組だった。
同じクラスの車両がみんなターボ付きなのに、
「そんなこと知らなかった」
というじ~じだが、そこは「パリダカのレジェンド」
非力なマシンをいたわりながら、ダカールまで走り切ったのはさすがのひとこと。
これはじ~じの日本レーシングマネジメントが主宰する、「アフリカエコレース日本事務局」の広告
きっと次回2021年は今回のリベンジを誓った人と、またあらたな挑戦者がダカールを目指すんだろう。
コロナでこれから世界経済は大変なことになるんだろうが、じ~じ曰く
「行けると思ったら必ず行ける」
「いつか行きたい」と思っている人で、実際に行った人を見たことが無いので、
「行く!」と信じて突き進んでほしい。
こちらはGSチャレンジ世界大会というイベントの特集記事
「ラリーは軽量ハイパワーマシンが一番」
と信じて疑わない私には、鈍重なGSで悪路を走ることになんの興味も感じないが、
「GSこそ漢(オトコ)のバイクだぜ!」
と信じて疑わない(洗脳されてる)オジサンライダーたちは、この大会を目指すのが人気らしい。
そしてこんな記事も
じ~じと同じサイドバイサイド(S×S)に、ハルキさんが試乗したレポート
モンゴルやファラオにライダーで参戦した彼のこと、今回のプレス参加もいつか自分で参戦するための、「下見」なんだろうなと思っていたが、レポートを読んで
「ひょっとしてコッチ?」
と思ってしまった。
じつはもうひとつ気になっていたのが、これ ↓
レトロ懐古趣味はぜんぜん無い私なので、むかしのハンターカブにはなんの興味もないし、マウンテンバイクにハマってからは、オートバイにも乗る機会が激減した。
もともとツーリングより、ふだんの「営業のアシ」で乗っているが、コロナで外出も激減。
やたらデカくて重い1200GSアドベンチャーに比べれば、
「エンデューロマシン?」
と、冗談抜きに軽く感じた1250GSHPだが、ふだん自転車ばかり乗っているので、たまに乗ると、
「こ、こんなに重かったっけ?(*_*)」
と動かすのが面倒になり、また乗らないの「負の連鎖」。
先日は台風並みの強風のなか、つんつんつま先立ちの信号待ちで、風に揺られてゆ~らゆら。
ほんとうにバイクを降りて支えようかと思うほど、ひさびさに怖い思いをした。
今回125カブが出るという記事を見て、
「都内のアシならこれでじゅうぶんかも?」
「GSから乗り換えようか?」
とまじめに悩んだ。
都内の狭い我が家にはバイク置き場が無いし、GSとカブの2台体制だと、GSに乗らなくなるのは目に見えている。
子供のころ父のカブのシートの前にちょこんと座り、「風」を感じたことが私にとってのバイクの原点。
娘は何度も乗っているが、後部シートなので前が見えず、退屈なので走り出して5分で寝てしまう。
このカブなら私が経験したことを、娘にも経験させてやれると思った次第。
とはいえもう小学校5年生、
学校も塾も忙しく、友達と遊ぶ機会も増えて、むかしのように一緒に遊んでくれなくなってきた。
都内の移動ならトレーニングを兼ねて、バイクより自転車に乗るし、たぶんこれからもバイクは乗らなくなる一方なので、2台持ちは現実的ではない。
そしてこちらは近所の書店で購入
MTBとグラベルロードは同じ土の上を走るけど、「似て異なるもの」
シングルトラックで木の根や岩だらけのケモノミチは、ドロップハンドルのグラベルロードじゃ走れないけど、舗装や砂利(グラベル)の山道は、MTBよりグラベルロードのほうが走りやすい(はず)。
自転車雑誌で有名らしいモデルさんが、房総半島をグラベルツーリング
ラリークランキングで走ったような道も、グラベルロードなら楽しそう。
メーカー各社の紹介も
日本ではグラベルロードやMTBは、ロードに比べると「超」がつくくらいマイナーだけど、自転車の本家である欧米では、1位がE-MTB 2位がMTB 3位がグラベルロードで、4位がやっとロードらしい。
なのでメーカー各社が開発にかける資金も、1~3位がオフ系で、あまったカネでロードを作っているとか。
チネリやサーヴェロなんてロードメーカーも、グラベル市場に続々と参入している。
ロードもMTBも作るキャノンデールも、もちろんグラベルロードに参入。
このモデルは去年のMTBの人気イベント、「SDA大滝」のグラベル部門の、100kmと42kmクラスで優勝したらしい。
MTBの老舗GTも当然参入している
折れそうなくらい細いシートステーだけど、なんともエロチック
このドイツのキャニオンというメーカーは、作りのわりにコスパが高くて人気とか。
二段式の独特のハンドルがおもしろい
シクロクロスなどのレースに出る気はないけど、重たいクロモリはいい思い出が無いので、もうたくさん。
なので、軽いカーボンがいい。
でもラリークランキングで知り合った、ランドナー乗りのH原さんは「クロモリ命」。
重たいランドナーでヒイヒイすることに、喜びを感じるヘンタイさんなので、死んでもカーボンなんて乗らないんだろうナ。
こんなツーリングの相棒はクロモリかアルミが多い
時代の流れはカーボンだろうが、タイムを競うレースでなく、自分のペースで走るツーリングなら、鉄かアルミのほうがはるかに安いし、記事を読むと「味わい」があるらしい。
いつかH原さんと走る機会があったら、そのへんのところを聞いてみたい。
バッテリーを積んで13kgって、クロモリより軽い。
自転車の軽さとオフロードバイクのパワーを足して、2で割ったような、まさに「鬼っ子」
そういえばモンドモトI川くんも、
「電動のマウンテンバイクって、楽しそうですね~」
って言っていた。
エンデューロのエキスパートライダーがE‐MTBなんかに乗ったら、昨今騒がれている「MTBは走行禁止」問題に、さらに火をつけるんじゃ?なんて思ってしまうが、
そんな問題はまるで知らない彼らには、関係ないハナシだろう。
海外の山では「自転車専用」と「登山専用」で、完全にルート分けされているところもあるとか。
そんなところでないとパワフルな電動MTBは、周りの迷惑でしかないが、メーカーも自転車店も(もちろんメディアも)。「いま売れるモノ」を売らないと生き残れない。
こんなことが続けば数年後には、日本の山でもこんな「外来種」が、我が物顔で走り回っているかもしれない。
ただでさえオフロードバイクやMTBは、ハイカーや地元の関係者とトラブルが絶えないのに、さらにこんなのが走り回ったら、もう「山はバイクも自転車も禁止」なんてことになると、まだMTBをはじめて2年しか走っていない私でも、切実に感じる。
専用ルートが無理なら時間を分けるとか、「月水金はバイクと自転車のみ」など規制をかけないと、売る側もけっきょくは、自分の首を絞めることになるんだろうナ。
こんなのも楽しそう。
ちょっと前まで「自転車でキャンプなんて」と思っていたが、ちょっとした一泊ツーリングなんて楽しそう(温泉で汗を流せることがマストだけど)。
グラベルロードのいいところは、ロードレーサーなら引き返すダートも、躊躇せずそのまま走れること。
この本のいいところは、なんといっても良心的なこの価格
無駄に多いカラーページと広告満載で、読むところのほとんどない「MTB日和」なんて、1100円(+税)もするのに、1200円+税は格安、というかお買い得。
今すぐグラベルは買わないけど(たぶん)、しばらくは妄想を膨らませたい。