仕事で神楽坂へ行った。
自転車で行こうと思ったが、そのあとも数か所 回らなければならないので、夕方の保育園のお迎えに間に合わないかも...
なのでひさびさにGSで向かった。
用事を済ませ
「そーいえば」と思い立ち、ひさびさに「神田川慕情」に酔って、
もとい寄ってみよう。
最後に行ったのは何年前か。
神田川沿いだったのは記憶にあるが、細かい住所が思い出せない。
「??」
首都高「江戸川橋」の降り口に突き当たって、元の大通りに出てしまった。
対向車線に出ると戻るのが大変。
「つぶれちゃったかなぁ.....」
ちょっと心細くなってきた
「あきらめて帰ろうかナ.......」
と思ったところで

ガラク.....もとい ポンコ........
ぢゃなくて高級外車が並ぶ店先にたどり着いた。
あいかわらず看板も出していない。
巨人「よこっつ」も健在
数年前、GSの何かの修理でマックスフリッツSさんに紹介されて、独立開業したばかりのこちらにお邪魔したのが、最初で最後。
工場の中はポンコ......じゃなくてBMWやイタリアの高級外車であふれていて、ここだけ好景気に沸いているようだ。
私 「盛況そうでいいですね~」
よこっつ 「いやいや、毎月やっとの思いで越してます」
私 「こういうすきま産業がいちばんいいでしょ」
よこっつ 「いや~ あと20年もしたら仕事がないかもしれません」
私 「まだ20年も食えるなら、今の時代{御の字}でしょう」
バイクもコンピュータがないと動かない時代に逆行して、
ここだけ昭和、それも昭和初期のにおいがプンプンしている。


よこっつが巨体を隠すようにいぢっていた、このバイク
渋谷あたりで半キャップの若いあんちゃんが乗ってる、インチキ改造車かと思ったら、クランクケースにハーレーの文字が.....。
「これはなんですか?」と聞くと
「アエルマッキです」って
昔ハーレーが買収したらしい。
グッチ乗りのお客さんが「ちょい乗り用に」と、修理を依頼したらしいが、
私からすれば
「これが壊れたときのために、もう一台必要なんじゃね?」
と思ってしまう。
「でもまだ68年式ですから、新しいほうですよ」って。
「68年って昭和?」
そんなわけないか........
私と7歳しか違わないってことは、45歳!
これがまだ新しいって、ここにゴロゴロしてる、ナチスドイツが乗ってたようなビーエムは何年??
「50年代ですね」って...................
日ごろ自分のGSを
「そろそろ古いから買い替えようかな」
なんて思っていたが、ここに来ると
「まだ新車ですね」って、それは違うと思うよ。
グッチのTシャツを着た、若い常連さんが顔を出した。
ひょっとして自分の父親くらいの歳の、バイクに乗ってるのかな?
こういうマニアがいる限り、この店は大丈夫だろう(たぶん)。
ハローワークに行っても無能なおぢさんに仕事は無い。
担当者 「何か特技はありますか?」
おぢさん 「普通免許とパソコンが少々」
担当者 「そんなのだれでも出来ます。中国語が喋れるとかバイクがいぢれるとか(そんなことは聞かないか)、特殊技能はないんですか?」
いい大学を出ていい会社にいるヤカラほど、挫折を知らないので路頭に迷うが、
整備士や美容師さん、大工さんや塗装屋さんは、手に職があるので食い扶持くらいは稼げる(たぶん..........)。
よこっつにも
私はお客でなく、ただの通りすがりなので、仕事の邪魔をしてはと早々に立ち去った。
次はGSの車検か修理でお邪魔したい。
うちのパソコンに「あえるまっき」と入れて変換すると
「会える末期」と出る。
[ある意味 末期]か...........なるほど。