R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

はるか地球の裏側で

15日間の長い戦いを終えて、ダカールラリーはペルーのリマにゴールした。
 日本ではほとんど紹介されないが、南米では大騒ぎらしい。
 
2輪はコマとデプレのKTMエース対決を、15日間わずかに53分差でデプレが優勝。
 
いろいろなアクシデントがあったが、もっとスピードの出るストレートだったら、首の骨を折って即死だろう。
 
ファラオラリーでSSをスタートしていく二人を間近に見たが、まるで映像を早回ししているのかと思うほど、次元の違う速さだった。
 
パリダカ日本事務局のS女史、H田君から、毎日送られてくる速報を見ながら、土と砂しかなかったアフリカから南米に舞台を移して、ラリーの映像を見ていても木々の「緑」が目に優しく感じる。
 
ファラオラリーから帰国して、成田エクスプレスの車窓に広がる田んぼを見て、なぜかホッとしたのを思い出す。
S女史、H田君、お疲れさまでした。
 
4輪はミニのペテランセル
最初ユーチューブで身にが走っているのを見て、去年フィアット・パンダで参加したイタリアンが、懲りずに今度はミニで出たのかと思ったが、彼らは本気だった。

 
小さなミニのダビデに対抗するのは巨人ゴリアテではなく、クレイジーアメリカン、ロビー・ゴードンがドライブするハマー。
ナビはバハの英雄ジョニー・キャンベルの最強ペア。
ペテを脅かす存在ながら、いつもの破天荒(ムチャクチャ?)な走りで、完走するも表彰台はならず。
 
斜度32度、長さ2キロ(!)の砂丘の下りで、195km/hのトップスピードをマークした 
たった10秒でもこのド迫力
ラジコンを走らせるとこんなジャンプするけど、こっちはホンモノ
 
いつも深刻そうな顔してるペテより、やっぱりおバカなアメリカンのほうがステキである
 
こんな過激な映像に騙されて、ミニやハマーが売れたら面白いけど、どちらも中身はバリバリのF1マシンに軽量カーボンボディを「ポンと」乗せただけの、まるで別物。
 
ダカールのキャンプで篠塚選手に、市販車パジェロとの違いを聞いたら、「ヘッドライトレンズ以外、全部違う」と言われた...........。
 
去年の覇者、カタール人のナセル・アルアティアも同じくハマーでペテを追い詰めながらも、マイナートラブルでリタイアとなった。
 
トヨタランクル三橋選手はトラブル続きでクラス2位。
それでも実力は折り紙つき
来年あたりトップチームからオファーが来ないかなァ
 
チームスガワラはテルちゃんが10リットル以下クラス優勝(三連覇)、総合でも9位
爺はクラス3位、総合でも24位と大健闘。
 
知らない人はさぞすごいトレーニングをしていたり、車両テストもたくさんこなしていると「勘違い」してるが、資金力豊かなトップチームと違い、ダカール以外の実戦はモンゴルのみ。
テルちゃんがレンジャー、爺はジムニーで走るが、潤沢な資金でマシンを壊してもスペアがあるトップチームと違い、壊したら代わりがないので無理もできないし、砂丘を走らないモンゴルでは本当の意味でダカールの実戦テストにはならないだろう。
 
8000ccの日野レンジャーも日本で見るとかなりデカイが、他の5万ccオーバーのモンスターカミオンに混じると、軽トラくらいにしか見えない。
それでもトップスピードは劣るぶん、小回りのきく車体で砂丘や狭い山岳地帯では互角以上の走りを見せるのは、さすがのひとこと。
でも当の本人のテルちゃんは相変わらずポーカーフェイスで、右手にタバコ、左手にコーラで涼しい顔してるだろうけど。
 
 帰国してもしばらくは時差に悩まされるだろうが、彼らの目はもう「来年」のダカールを見ているはず。
とりあえずおつかれさま
ゆっくり休んでください。
 
2011年モデルのレンジャーと、お年賀でいただいた「てぬぐい」
イメージ 1
 
イメージ 2
Kさんありがとう(もったいなくて使えないので、額装しようかな)
 
そして「おめでとうございます❤」
 
 
4分40秒くらいから、ぴんから兄弟に似たオジサンが登場
そして後半はオリオールとヌブーの激闘と、予期せぬ幕切れが.............
砂漠のランデブー走行が美しい。
 
時代はバブル真っ盛り。
私は夜の東京砂漠で毎晩夜明けまで「スタック」していたので、深夜に放送していたというライブ中継は一度も見たことがなかった。
(っていうかこんなラリー、やってることも知らなかった)
 
このころに出会っていたら、バブリーなオヤジたちを集めて毎年行けたのに................ 
でもやっぱりこの辺のパリダカが一番キラキラしていたなァ