R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

がんばってとしか言えないけど、がんばって

ダカールラリーも気がつけばもう後半戦。
 
毎日、チームスガワラの市川さんからその日の結果報告メールをいただくので、この場でお礼申し上げます。
 
テルちゃんは堅実な走りでカミオンクラス総合19位、
10L以下クラスではトップをキープ。
前半ものすごい砂ぼこりだらけのSSを、「こんなところ走らせるなんて。つまらない一日だった」って。
 
私なんてラリーに出てもその日のコースを走るだけで精いっぱい。
「つまらない」なんて言ってる余裕は、とてもなかった。
完走目的のアマチュアと、上位入賞を狙うプロの差は歴然である。
 
じ~じも様々なトラブルに見舞われながらも、そこは経験豊富な最多出場ギネスホルダー、
マシンをいたわりながらもしっかり走っている。
 
なんといっても70歳過ぎてこんな無茶できるジジイが、世の中に何人いるか。
ダカールのホームページにはカミオンはあまり紹介されないけど、ビバークではこの東洋から来た、ヨーダのような「小柄な老人」を、誰もが一目置いているだろう。
 
海外のカミオンは850馬力とか1000馬力とか、まさにモンスター。
それにひきかえ日野レンジャーは450馬力と、彼らの半分しかない。
それでも今日までで64台残ったカミオンのなかで、19位と34位は大健闘。
 
もちろん彼らはこの順位で満足する気など、サラサラない。
コースが厳しくなればなるほど、本領を発揮してジャンプアップを狙っているはず。
 
 
市販車クラスのランクルでがんばっていた三橋選手は、ステージ9でリタイア
 
横転したらしいが乗員もクルマも損傷はそれほどではなかった模様。
それでもチームがリタイアを決めたら、従わなければならないのが、ワークスの宿命か。
彼のコメントに悔しさがにじんでいると感じるのは、私だけではないだろう。
 
ダカールの本国ホームページを、ひさびさに英語やフランス語と格闘しながら読んでいると、日本には紹介されないいろいろな発見があって、おもしろい。
 
もっと時間があったら参加者全員のエントリーリストのコメントや、毎日のレポートを熟読したいものだが......。
いい歳した大人が大枚はたいて、いろんなものを犠牲にしてここにやってきたのか。
1週間くらいのショートラリーなら、マグレでも完走できるけど、長丁場のダカールにマグレはないので、中途半端な覚悟では完走もおぼつかない。
 
それにしても今年のコースも、なかなかエグい
ステージ3日目でこのガケ下り
 
ファラオにもまっさかさまに落ちるようなガケ下りがあったが、これはもう垂直を通り越してハングオーバー
スキーの上急斜面はまだ傾斜があるように見えるが、砂丘を上から見ると垂直を超えて、内側にえぐれているように見える。
そこを「落ちていく」感じといえば、ご理解いただけるだろうか。
 
それでもアクセルを開け続けないとフロントが砂に潜ってしまうので、覚悟を決めていくしかない。
このひっくりかえったライダーは、恐怖でアクセルを閉じてしまったのか。
 
4輪やカミオンもここを下りたとしたら、あとで主催者に非難轟々だろうナ。
 
毎晩、娘が寝たあとでネットをチェックしていると、あっというまに午前様で寝不足の日が続く。
 
それでも毎日極限状態で戦っている選手たちを思えば、寝不足くらい我慢しないと。
 
続きはまた。