R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

夏休み中盤

迎え盆を済ませてから妻と娘の待つ蓼科に向かう。
北と南では言葉が違うほど、縦に長い長野県。
実家から蓼科までは高速を使っても130キロあり、2時間以上はかかる。
それでも高速がなかった子供のころは、100キロ先の松本へ行くのが一日仕事だったことを思えば、隔世の感がある。
 
諏訪湖SAで妻に電話しておいたので、山荘に近づくと私の到着を待ちこがれていた娘の、「パパ~~~!!!」って大きな声が、山のなかに聞こえてきた。
 
クルマを停めると娘が「パパあいたかったよ~」って、私の胸に飛び込んできて、しばし熱い抱擁。
たった3日離れただけだが、さびしかったのは私だけではなかったことを知り、思わず目頭が熱くなる。
 
到着したのは9時半。
実家で行われる父の法要は4時からだったので、1時に出れば十分間に合うだろう。
それまで夏休み中ずっといる義姉の子供たち(8歳6歳4歳)と遊び、昼食を食べてゆっくり過ごす。
 
ここは蓼科でも一番上の方で標高1600mだが、それでも今年の暑さは尋常でないらしく、暑い東京を避けて7月から東京と蓼科を行き来している義父は、早朝と夕方に1時間散歩する以外はずっと家に籠もって、大好きなオペラのレーザーディスクとCDを聴きまくって過ごしているらしい。
 
諏訪ICまで山道を下っても、連休なので混んでいて30分以上かかる。
ならばビーナスラインから白樺湖、大門峠を北上し、上田菅平ICまで下道で行ってみることに。
 
比較的クルマも少なく、国道18号に合流したのはまだ2時。
このまま高速に乗らず菅平も超えてしまおうと、山道を登っていく。
 
途中、必死に峠を登る数台の自転車に出会う。
妻曰く「こんな暑いなか自転車に乗って、なにが楽しいのかなあ?」って。
なるほど世間さまはそう見ているのか。
 
一心不乱にペダルを踏む自転車乗りは、本人たちの気分はツールドフランスを走る一流レーサーだが、狭い山道をヨタヨタしながら登っていくさまは、クルマからすれば邪魔だし危ないだけ。
 
自分もせいぜいクルマの邪魔にならないよう、気をつけなければ。
 
法要も無事終わり、近所の臥竜公園まで娘を乗せて、プチツーリング。
あいにく5時で動物園は終わってしまったので、すべり台やブランコで遊ぶ。
早起きして一日動き回っていたので、夕食を食べ終わる頃にはグッタリ。
みんな9時には寝てしまった。
 
翌日、父の身内や知り合いがお参りにくるかもしれないので、私は家で留守番。
妻と娘で動物園に出かけた。
 
娘のために地元のホームセンターで買っておいた、ビニールプールに空気と水を入れて、娘の帰りを待つ。
よく見かける丸いビニールプールを買おうと思ったが、どこの家も庭の広い田舎で売っているのは、長さ3m以上の巨大なものばかり。
広い実家の庭ならまだしも、東京のお寒い住宅事情では狭いベランダに置くのが精いっぱい。
なので陳列棚の片隅にポツンと置かれていた、「ベランダサイズ」と書かれた一番小さいのを買った。
プールは798円と意外に安かったが、家庭用コンセントOKの電動ポンプは1280円。
なんか納得できないが昔に比べて肺活量が減り、浮輪でさえ口で空気を入れるのはひと苦労なので、仕方ない。
 
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動物園から帰ってきた娘は、プールを見つけたとたん「きゃ~~~!!!」って大興奮
昼ごはんを食べるのも忘れて、夢中で遊んでいた(買ってよかった)。
 
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今夜は姉の嫁ぎ先に身内が集まるので、晩ごはんを食べにおいでと誘われていた。
義兄は6人兄弟の長男で、下は5人とも妹。
30年前、姉が結婚するとき、まだ嫁に行っていない妹もいた。
姉25歳、義兄は35歳。
今なら珍しくもない歳の差婚と、「小姑鬼千匹」といって嫁いだ嫁は小姑にいじめられるからと、母は結婚に反対だった。
 
嫁いでみると姉が一番年下。
「年上の」妹さんたちから可愛がられたことで、母の心配は杞憂に終わった。
それでもお盆と正月はこうして嫁いだ妹たちが、旦那さんや子供たちを連れて遊びに来るので、
準備やらお世話で姉はとにかく大変らしい。
 
オフに目覚めた甥っ子が神奈川から帰省するので、途中で私たちを迎えに来てくれるとのこと。
娘もこのお兄ちゃんが大好きなので、ありがたく彼のクルマに同乗させてもらった。
 
姉曰く「飽きっぽい子だから、バイクはやめちゃったんじゃない?」と言われていたが、
あれからコマ図にも目覚めたらしく、オフ同好会の先輩が作ったコマ図を、プラスチックの弁当箱を加工したマップケースに仕込み、富士のふもとあたりでコマ図ごっこをしているらしい。
まだICOも知らないので、「ミスコースすると距離が合わなくて大変だよ」って。
 
来年の北海道4デイズに誘うと興味はあるらしいので、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。
 
義兄の姉妹にはまだだれも孫はいないので、私の娘のような小さい子供は珍しい。
なのでおばさんたちは小さな天使?の出現に大喜び
娘もチヤホヤされるのがうれしいのか、調子に乗って飛ばしている。
 
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姉が庭で作ったきゅうりを「もいで」来てくれた。
キュウリを初めて食べる娘に、みんな興味津々。
おそるおそるかじる娘が「おいし~」と言うと、おじさんおばさんから拍手喝采の嵐
(みんなただのヨッパライである)
 
昔からやたらと酒を無理強いする田舎の飲み会が嫌いだったが、大笑いしたりケンカしたり、気兼ねせず本音で付き合う義兄たちを見て、やっぱり田舎っていいなと思った。
 
義兄らはみんなで明日ゴルフに行く話しをしていた。
ここからクルマで15分のところにゴルフ場があり、義兄の親友が支配人なので、お盆中ながら3500円と格安でプレーができて、何人でもOKらしい。
 
私も誘われたがもう5年も前にゴルフはやめて、クラブも持ってきていないのでお断りした。
 
100キロ先のゴルフ場に行くため、朝5時に家を出て高速に乗って、1番ホールのティーグランドに立ったときは、朝起きてから4時間経っていた.......
東京だとこんなゴルフが当り前なのに、8時に家を出て9時には第一打を打てるなんて、本当にここはゴルファー天国。
ゴルフは田舎に帰ったときしかやらない甥っ子の二人も、飛び入りで参加するらしい。
うまいヘタは関係なく、ワイワイみんなで楽しもうという趣旨なので、
こんな楽しいゴルフなら次回は参加しようかな。
 
8時になりそろそろ娘を寝かせないといけない時間。
まだまだヨッパライの宴は続いていたが、後ろ髪を引かれる思いで姉の家をあとにした。
 
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姉の家から歩いて5分のところに駅はあるが、電車は1時間に1本だけで、ここは無人駅。
駅舎も昔のままで珍しいのか、ときどきテレビドラマのロケに使われるらしい。
 
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2両に乗客は5人と、ほとんど貸し切り状態
山間の田んぼや畑のなかを走るので、窓の外は漆黒の闇が広がっている。
このまま地獄にでも行くんじゃないだろうナと、一瞬ゲゲゲの鬼太郎の「ユウレイ列車」を思い出した。
娘はだれも乗っていない電車が珍しいのか楽しいのか、大声で歌を歌っていた。
 

帰宅して「おなかすいた~」って、姉の家からもらってきた卵焼きの寿司をぺロり。
キミはホントに大物かもしれない