せっかくの連休なので家族で出かけようと思ったが、
首都高の火災で道路は混雑しているし、千葉のネズミの国も芋を洗うようだろう。
ならば天気もいいので、前から娘を連れて行ってやりたかった、船に乗ることに。
戸越から浅草までは、都営浅草線一本で行けて便利だが、
30分ずっと地下鉄なので窓の外は真っ暗。
飽きてしまった娘は「あさくさ、まだ~?」と、何度も催促、
それでもこのあとなにか楽しいことが待っていると分かるのか、ゴキゲンに。
誰が教えたのかカメラを向けると、ファッションモデルよろしくポーズを決めて、ピースサインも決める。
浅草は大変な混雑なので、船も乗れないかと思ったが、すぐ乗れて拍子抜け。
それでも人気のお台場行きや、周遊券は売り切れらしい。
デッキは超満員だが潮風が気持ちよく、もう春が来ていることを感じさせる。
いくつも橋をくぐるが、なかには手を伸ばせば届くほど、低い橋もある。
やけにかっこいい船が来たと思ったら、これが一番人気のヒミコらしい。
松本零士のデザインとか。
どうりでヤマトに出てくるガミラスの宇宙船みたいだ。
30分くらいで築地を通り過ぎる。
海からでなければ見られない光景
狭い水路を抜けて浜離宮の船着き場に到着。
ここで半分が降り、新たに半分が乗ってくる。
東京タワーも見えてきた。
スカイツリーはまだ混雑しているらしいから、次は東京タワーに登ろうか。
レインボウブリッジをくぐるかと思ったら、右に曲がって日の出桟橋に到着。
ここまで約50分、天気も良くて娘も楽しんでくれたらしい。
桟橋から外に出ると、はとバスがたくさん停まっていた。
次は都内を巡るはとバスツアーも、楽しいかもしれない。
娘は眠いのか「あしがいたくてあるけないから、だっこ」とのたまう。
もう少し歩いて大門駅まで行けば、また浅草線一本で帰れるので、がんばって娘を肩車して歩く。
戸越駅に着くと、娘は階段を2段飛ばしで歩くのが楽しいらしく、おおはしゃぎ。
(って足が痛いんじゃなかったの??)
3時半に帰宅して、ベッドに寝転んで絵本を読んであげたら、秒殺でバタンキュー。
私も寝顔につられて6時まで、昼寝してしまった。
連休だからと遠出して、人ごみにもまれて疲れるより、今はまだこのくらいで喜んでくれるのが、
せめてもの救いかもしれない。
そして今日、日曜日。
妻は午後3時からディズニーランドに行きたかったらしいが(空いているらしい?)
帰りの渋滞を考えると気が進まない。
そこで最近の娘のお気に入り、「アナと雪の女王」を映画館に観に行くことにした。
「アナ」は毎日ディズニーチャンネルで宣伝していて、娘もユーチューブで歌のシーンを見ては、ヒロインになりきっている。
以前、イギリス人のMさんにいただいたドレス。
Mさんのお嬢さんが小さいとき、ピアノの発表会に作ったらしいが、歌うときは必ずこれを着て、
本人は雪の女王エルザになりきって、なんとなく英語で歌っているからすごい。
アラジンや美女と野獣のDVDを見ても、必ず怖いシーンはテレビから走って逃げてしまうのに、
映画館で周りに迷惑をかけないか.......
Mさんもお嬢さんが小さいときシルクドゥソレイユに連れて行ったら、
場内が暗くなったとたん「かえる~!」と大泣きされ、見ないで帰って来たという。
家から一番近いのは自転車で行ける品川プリンスシネマだが、あいにく吹き替え版は予約も満席。
(電車だと娘が寝てしまったとき、連れて帰るのが大変)。
最悪すぐ出られるよう出口に近い席をネットで予約して、家族で出かけた。
意外に子供連れが多く、ホッとした。
子供用のクッションを借りて館内が暗くなり予告が始まる。
こんな大きな画面も大音量も初めてなので、いつ騒ぎ出すかとヒヤヒヤしたが、
映画のあいだも笑ったり真剣に見たり、お気に入りの歌のシーンは一緒に歌ったり。
なんとかエンディングまで乗りきってくれた。
それにしても松たか子と神田さやかって、こんなに歌がうまかったのか?
子供がいなければ迷わず英語版を見たはずだが(やっぱり歌唱力は本場にかなわないだろうと)、日本人だって負けてないじゃないか。
4階の映画館を出てエスカレーターで降りるが、3階には鬼門のゲームセンターがある。
「ここであそんでいく~」と走り出す娘。
「映画の半券でメダル30枚プレゼント」なんて書いてあるので、まあいいかと寄ってみる。
それにしても混んでいる。
若者だけかと思ったら、老若男女に家族連れもたくさんいて驚く。
メダルでできるゲームはポーカーとスロットみたいなものだけ。
4歳の子供が来る場所ではないので、だれかにメダルをあげて帰ろうかと思ったが、
「やりたい~!!」というので、スロットに次から次にメダルを入れて、
早く終わらせようとしたが、意外によく出て終わらない......。
きりがないのでその場にメダルを残して帰ったが、
せっかく天気もいいのに、こんな空気のよどんだところで遊んで、
一体何が楽しいのか。
世界中でギャンブル依存率は、日本が一番と言うのが分かる気がした。
それにしても初めての映画が「アナ」とは。
はたまた時代劇好きな父に連れて行かれた、「座頭市」か。
「つぎはプリキュアオールスターズみたい~」って。
パパはちょっとこっぱずかしいけど、そのほうが子供らしいのかもしれないね。
50歳以上は夫婦割1000円で見られるから、3人合わせて3000円でこれだけ楽しめるのは、なかなかないだろう。