仕事帰りにJRMへ立ち寄ると
おッ?
おお?
ものすごいオーバーフェンダー
ほんとうに「チョロQ」だ。
来年はボディを小さくして車幅を広げるので、こんなオーバーフェンダーになる。
といってもこれは社外の汎用パーツを流用するので、合わせるためにメカのスーさんが、ドアを切ったり貼ったり溶接したりと、試行錯誤を繰り返し.....
溶接中のスーさん
なんだかんだ言っても、最後はなんとか形にしてしまうからすごい。
なにも知らない人から
「カーボンで作ればいいのに」とか、
「モノコックボディにすれば」とか言われるが、いったいいくらかかるのか.....
(チームスガワラがとんでもないお金持ちチームだと、勘違いしているらしい)
私の自転車のリアキャリア
フレーム側のネジ穴がバカになり、ボルトが閉まらない
スーさんがタップを切ってくれ、
あっというまに直してもらった
「本当に自転車からトラックまで、タイヤのついてるものならなんでも直せるね」と、テルちゃんのナビのS君に言うと、
「ラジコンも直せますよ」って。
非力なプライベーターとして、世界一過酷なラリーを戦ってきた高い技術は、
二輪四輪問わずなんにでも応用できるのだろう。
最近の娘のお気に入り
先日いただいた今年のダカールラリー写真集。
チームスガワラが特別に作ったらしい
毎日寝る前に絵本代わりに読んでいるので、
レンジャーのゼッケン518は「テルちゃん」
532は「すがわらのじ~じ」と、覚えてしまった。
ロビーゴードンとのツーショット
こんな美しい景色に出会っても、止まることは許されない。
(でもしっかり覚えていたりする)
右上を指さして「てるちゃん!」
おじいちゃんのじ~じは、子供には難しいらしく、
メガネをかけた年配の外人さんを見つけては、「すがわらのじ~じ?」って。
こんなシーンも。
「アリ地獄」
写真だと高低差や傾斜が分かりづらいものだが、登れずに右往左往している車両の下に、レンジャーがアタックの準備をしている。
ほんとうにこれがトラックなのか。
迫力満点のジャンプシーンも
潤沢なパーツを持つチームだからできる「無茶」
無理して壊したら即リタイアのレンジャーには、こんな過激なシーンはないが
リトルモンスターの異名どおり、大排気量車に混じって12位にテルちゃん、
32位にじ~じが。
しっかり結果は残している。
柔道の重量級クラスに、軽量級が混じって戦うみたいなものだろう。
会長が遊び、もといラリーのトレーニング中でも、残ったスタッフはしっかり働いている。
昨日夜、KTM埼玉のメカだったK君から電話が。
今は奥さんの実家がある高知に移住して、農機具メーカーに就職したとか。
「そろそろそっちのほうを、変態の集団が走ってるんじゃないの?」と聞くと
「今日、この辺を通ったみたいですよ」って。
もう四国まで行ってしまったのか。
K君とは2002年のラリーレイドモンゴルで初めて会ったが、そのときKTMは私と彼ともう一人だけで、妙に親近感があった。
2004年初参加のファラオのとき、なにで出るか悩んでいたとき、「私の625SXCに乗ってみませんか?」と誘われ、当時彼が住んでいた月夜野の林道で、625に10m乗って「即決」した(ツーリングバイクの640にFCRキャブを付けただけで、全然別物になっていておどろいた)。
エジプトの車検場で主催者から、「こんなツーリングバイクでラリーに来ちゃダメ」と言われたのも、なつかしい思い出。
JRMスタッフのS君らが、初日にTBIのスタッフとして、栃木のCPにいたらしい。
午後4時にCPを通過しても、その日のゴールのアサマまで、まだ300kmある。
最終の参加者のゴールは、夜中の12時だったとか。
ゆっくり休む間もなく翌日も500km走らなければならない。
ゲームのテレビCMで、「冒険を忘れた大人たちへ」なんて、くだらないのをやっていた。
冒険は画面のなかノーリスクで、やるものじゃないことを、関係者はラリーに参加して体験したほうがいい。
快晴のなかみんな、気持ちよく走っていることだろう。
事故の無いことを祈る。