「島に行きたい!」
娘は7月21日から夏休み、妻も22日から30日まで早めの夏休みをとった。
私は夏休み前でめずらしく忙しかったが、「エイヤ!」と休みを取って神津島へ向かったのが日曜日。

2007年のファラオ以来、家族旅行で活躍しているグラミスのバッグ
遊び疲れた娘を乗せて運べるので便利だが、ジェットフォイルの荷物の規格より大きいので、1000円の追加料金が必要とか...。

フェリーターミナルは早朝にもかかわらず、けっこう混んでいる。

レインボーブリッジをくぐり東京湾へ
初めてのジェット船に興奮していた娘だが、あっというまに爆睡

このまま島に到着するまで起きず。
新幹線に乗ったときも、飛行機に乗ったときも、あっというまに寝てくれるのはありがたいが、それにしてももう少し船旅を楽しんでもいいと思うのだが。
「大型海洋生物との衝突回避のため、急停止、急旋回することがあります」
とアナウンスが。
たまにクジラと衝突するニュースを見たが、UMA(未確認生物)好きにとって「大型海洋生物」と聞くだけでワクワクする。
こんなのとか
こんなのとか
ひょっとしてこんなのとかにぶつかったら、どうなるのか??(きゃ~~)
一週間滞在したが結局ネッシーには会えず。
おやじも
「次は必ず会えるからまた来いよ」って(自分もホンモノ見たことないくせに)
でもこれだけ広い海なら、なにが現れても不思議じゃない。
そんな妄想にひとりワクワクしていたら、伊豆大島に到着。

出港では港の職員さんたちに見送られ
民宿のクルマが迎えに来てくれていた。
島で走るクルマがみんな「品川ナンバー」なのを見て驚いたが、そうか、ここは東京なんだと気づく(静岡のほうが近いと思うのだが)。
民宿の名前は「ふもと屋」さん
名前の通り山のふもとにあり、港から900mずっと登り坂
海までの送迎は無いので、海で遊び疲れた娘はグズって歩けないだろう。
1000円の追加料金を払ってでも、キャリーバッグを持ってきて正解だったかも。
港の前の前浜海岸は砂浜だが、サカナをたくさん見たい娘には物足りないだろう。
なので村営バスで20分の「赤崎海水浴場」へ向かった。

島の観光ガイドでも必ず紹介されているビーチ
木材で組んだ歩道の先には飛び込み台もある。

準備完了でさっそく海へ。
10cmほどのカニがそこらじゅうにいて、大興奮。
ハサミが大きいので挟まれるとかなり痛い。

なんとかゲット。
「これ食べられるの?」
って。
食べません。
「パパー!うんちがおちてるよ~」
と拾ったのはナマコ

こんなのもゴロゴロしているが、これはまだ子供。
水深5mくらいの海底には倍くらいのが、ゴロゴロしていた。
ぎゅっと絞るとぴゅーっと水が出るのが楽しいらしく、かたっぱしから捕まえては「しぼって」いた(ナマコにとって本当に迷惑な日だね)
「パパー!タコがいたよ~」
岩の向こうから声が。
「つかまえた~」って、見てみると

見たことも無い巨大なヒトデ。

パッと見、エイリアンの子供かと思った。
ほんとうになんでもこわがらないところが、末おそろしい(誰に似たのか??)
ひざぐらいの岩場にいた、1mくらいのウツボを見つけたときも、ママと一緒に尻尾をつかまえようとして、威嚇されていた(無鉄砲はママ似だったのね.)
娘が今まで経験したことの無い世界が、ここには広がっている。
念のためライフジャケットをロープで結んでいたが、水深10m以上あるところも、かまわず泳いでいってしまうので、追いかかるのが大変。
「パパ~!海のなかに人がいるよ!!」
スキューバの体験ダイビングをやっていて、水の中に人がいるのを見てびっくりする娘。
ガイドさんが撒き餌をしているので、1mくらいの大きな魚もやってきて、娘の興奮は最高潮に。
後で聞いたら8歳から体験ダイビングはできるらしい。
ということは来年はスキューバデビューか。
これで足にフィンでも付けたら、本当に追いかけるのが大変だ。

この集中力は立派。
そして赤崎名物の飛び込み台へ。
高さ5mくらいのところから、子供たちが飛び降りている。
ママと登った娘だが、2人ともビビって飛び込めない。
こんなときこそ父親の威厳を見せないと。
「子供でも出来るなら」と軽い気持ちで飛び込むと、意外に高くて鼻におもいきり水が入り焦った。

妻は「ぜったい無理!」というので、娘の手を引いて飛び込み台に立つ。
こんなものは悩めばもう飛べない。
「下を見ないで前を見て、鼻をつまんで3.2.1!」


一緒に飛び込んで水面に顔を出したあと、すぐ娘を見るとニコニコ笑っていた。
「こわかった?」と聞くと「うん」って。
でも楽しかったらしい。
もう一度やりたいというので立ったが、「やっぱりこわい」って。

無理にやっても危ないので今日はここまで。
あっというまに帰りの時間になってしまった。
バスで港まで戻り、今日はキャリーバッグを持ってきていなかったので、宿までトボトボ歩く。
と前を歩いている3人家族は、船でも一緒だった中国人一家らしい。
話しかけると10歳の娘(グンちゃん)と母親は東京に住み、上海で仕事をする父親が月イチで来ているとか。
上海はおろか中国の海は、どこも汚くて泳げないらしく、誰かに勧められてここに来たらしい。
生まれて初めて海で泳いだというグンちゃんだが、どこへ行っていいかわからず、一番近い前浜海岸で泳いだとか。
水はきれいだが砂浜なのでサカナもおらず、あまり楽しくなかったらしい。
さっきまで疲れて歩くのをグズっていた娘も、グンちゃんとすぐ仲良くなって、楽しそうに歩いている(ゲンキンナモンダネ)
明日行くなら今日われわれが行った赤崎がいいと話すと、ぜひ行きたいと言うので、翌日もまた赤崎へ。

わがままな中国人は苦手だが、この人たちはそうではないらしい。
ここには海の家が無く売店しかない。
ここのレンタルは割高なので、今朝バス停近くのお土産物店で、レンタルのライフジャケットとシュノーケルとゴーグルを借りていた。
昨日初めて海で泳いだグンちゃんだが、今日はいきなりシュノーケリングに挑戦。
娘と一緒に大興奮で、ずーっと泳いでいた。
そして帰りは温泉へ

赤崎と皆との間にある温泉センター
露天風呂は水着着用で、海に面している。
そして宿に戻って食事をして

当然「海の幸」が食卓に並ぶが、娘は刺身が食べられない。
とりあえず白メシと味噌汁だけバクバク(栄養が偏っているなぁ.....)。
そして東京から持って来た花火を、グンちゃん親子とやった。

こちらも生まれて初めて花火をするグンちゃん
最初は火をつけるのも怖がっていたが、そのうち楽しくなってきた。
10歳になるまで花火もやったことが無いって、中国人はちょっと不思議だが、お父さんお母さんも、こんなにはしゃぐ娘を見たことがないと驚いていた(この人たちは金持ちらしいが、子供を喜ばせる術を知らないらしい)。
翌日はグンちゃん一家も帰京。
われわれはまたジェットフォイルだが、彼女たちは船旅を味わうために10時間かけて客船で帰るらしい。
宿の前で記念撮影して、おかみさんに港まで送ってもらう。

港でグンちゃん親子とお別れをする。
われわれも今日3時半に帰るので、今日は赤崎でなく港と温泉に近い沢尻海岸へ。
と、ここで容量が超えてしまったので、続きはまた