先週土日はまたスキークラブのバスツアー
午後9時に大井町駅に集合だけど、あいにくの雨のなかスキー担いで、ガラガラとキャリーバッグを引くのは私だけ。
「ほんとにバスが停まっているのかな?」
とかなり不安になる。
そして無事バスに乗って出発
40人乗りのところ今回は20人くらいの参加
昭和のスキーブームのころは、200人以上が参加して、バスも5台、ホテルを貸し切っても足りなかったらしいが、そのころの人がそのまま歳をとっているので、61歳の私は「中堅」、ホテルで同室になったおふたりは、ともに81歳だった。
中央高速「安曇野」ICで降りて、下道を数十キロ、延々と走り続ける。
むかし白馬で開催されたBMWのイベントに行ったとき、高速から40キロ下道を走って、ウンザリした記憶がある。
私が長野にいた子供のころは、長野市から白馬への道が整備されておらず、遠いうえに道が荒れていて、スキーに行ったことが無かった。
長野オリンピックでいっきに道路が整備され、いまでは1時間半くらいで行けるらしいが、東京からだとICで降りてからが遠いので、行く機会が無かった。
志賀高原なら上信越道の「中野IC」で降りて20キロ、ほぼ一本道なので、あまり遠く感じないが、白馬は何十回も信号を右折左折しまくるので、バスに乗っているだけでも本当に遠く感じてしまう。
東京が雨だったので、白馬は大雪。
夜中も除雪車が数台フル稼働だったが、渋滞していると思ったら、スリップしたクルマが雪のカベに突っ込んで、フロントを大破していた。
そんなこともあり2時過ぎにホテルに到着、
部屋に入って仮眠をとって、朝7時に朝食を食べ、9時にゲレンデ前に集合
白馬がこんな広いとは思わなかった。
今回来たのは「白馬乗鞍スキー場」白馬のなかでももっとも新潟寄り。
吹雪いていて視界不良
ツアーの開校式のあと準備体操をして、各自クラスに分かれてレッスン開始
今回2級バッジテストを受ける予定なので、「ユーミン大好き」ハマナカコーチの「上級クラス」に入る。
ピンぼけもあるけど、とにかく視界が悪い。
降り積もった雪でゲレンデも「新雪」状態。
大回りのパラレルターンでコースを外れると、腰まである新雪に突っ込んで、もがく人多数
パラレルターンの前にシュテムターン(ターンのときボーゲンで足を開いて、ターンが終わったら足を閉じる)の練習をするけど、まずボーゲンがちゃんとできない人が、「ほぼ全員」
なので基本のプルークボーゲンからおさらい。
外足荷重、内足荷重、外向傾などなど、カラダとスキーの動かし方をちゃんと理解していないと、きれいなボーゲンができないことを初めて知る。
そしてあっというまに午前のレッスンが終了
お昼はゲレンデ横のペンション「アンドラ」
ボルシチにも心惹かれたけど、
頼んでのはミートスパ大盛り
今回泊まったホテルは、いつもの熊の湯ホテルやビワ池ホテルより、かなり新しくてきれいだけど、インバウンドでとにかく中国人と韓国人が多い。
「コロナうつされたらイヤだなぁ」
と思うけど、宿泊客の8割が外国人では仕方ない。
個人で泊まるならこんな家庭的なペンションがいいなぁ
そして午後もハマナカコーチのレッスン
プルークボーゲンからシュテムターン、パラレルターンまでなんとか進んで、今日のレッスンは終了だけど、コーチから
「左ターンのとき肩が回るのが、気に入らないんだよね~」
とのことで、お願いして居残りレッスンをしてもらう。
ターンのとき肩を先に回すとターンしやすいけど、「肩は動かさず腰を回して」ターンすると、きれいなターンができることを、「初めて」知る。
じつは娘にも
「肩を回せばターンしやすいよ」
なんて教えてしまったので、次回教えてやろう。
そして晩ごはん。
個人的にホテルのバイキングが大好きなので、ついいろいろ取りすぎてしまった。
広いレストランで日本人は我々クラブと数組だけ。
スキーで来日できる人はたぶん富裕層だと思うので、
「ひょっとしてリゾートホテル買収の、視察に来てるんじゃないか?」
なんてウワサがチラホラ。
レストラン入り口になぜかあるシロクマのはく製だが、ひょっとして中国系にホテルが買われたら、「来年はパンダに変わってるかも?」なんて思ってしまう。
翌朝は晴れ。
ゲレンデも圧雪してくれている。
9時からのレッスンだけど、昨日の左ターンのクセを直したくて、8時半あさイチでリフト待ち
同部屋の81歳のチュージョーさんも、早く滑りたくてウズウズしていたそう。
前回の志賀高原で、人手不足とコロナでつぶれたホテルの多さに驚いたけど、彼のように
「スキーやらせてくれるなら、春までホテルで日給2000円で働くよ」
なんて高齢者のなんと多いことか。
長野の親戚はレンタルスキーや観光業の人もいたけど、高齢化とコロナでみんなやめてしまった。
「なんか働きたいけど80過ぎると仕事が無いんだよ」
というやたら元気なおじいちゃんたちと、ホテルや観光業をマッチングする方法は無いものか。
元気なおじいちゃんたちがあさイチのゲレンデを、颯爽と滑り降りる
昼まで滑って2時半に帰りのバスが出発。
それまで「みっちり」ハマナカコーチのレッスンを受ける。
今回のテストは私しか受ける人がいないので、「次回」に延期。
でもシュテムターンもパラレルも中途半端だったので、ちょうどよかったかも。
帰りのバスでニュースを見たら、
「白馬で雪崩がありバックカントリーのスキーヤーが巻き込まれた」
とやっていてビックリ。
われわれのとなりの「栂池スキー場」から山に入った、外国人スキーヤーが巻き込まれたらしい。
たしかにリュックを背負った外国人スキーヤーが、ここにもたくさんいて、みんなガイドも無しで山に入っていった。
パトロールスタッフが
「なだれ注意報が出ているので、コース外には出ないで」
とリフト降り場で声をかけていても、彼らはお構いなし。
今日のニュースで亡くなったのは、アメリカのフリースタイルスキーの元チャンピオンだと知った。
世界中のバックカントリーを滑りまくっているプロでも、自然には勝てない。
私は遭難して迷惑をかけたくないので、ゲレンデスキーで十分だけど、マラソンからトライアスロンやトレイルランニングなど、より過酷なほうへ行きたがるのは、スキーでも同じなんだろう。
長野にいたころ、こんな冬の風景は見飽きていたけど、今は妙になつかしい。
今になって帰りたくても、もう帰る場所が無いのが悲しい。
次回のバスツアーは2月11日、12日の連休にまた同じ白馬へ。
今回は娘も参加していいと、ママからお許しが出た(ママは全然その気がない(*_*))
昨日から娘が通う中学の「お受験」があり、在校生は今週いっぱいお休み。
なのでツアーに行く前の「足慣らし」を兼ねて、今夜から近場のスキー場へ、娘と行ってこようと思っている。
せっかく休みなら2泊でもいいかと思い、今夜は道の駅に車中泊して、明日夜はどこかの宿に泊まろうかと、家族でスキーに行きまくっている野良バイクおやじさんに、どこかいい宿が無いか電話。
でも娘に
「2日間もスキーできる?」
と聞いたら、
「中学に入って運動してないし、宿題もあるからスキーは1日でいい」
って。
ボーゲンでどこでも滑る娘だけど、その先のシュテムターンがまだ教えられない。
ハマナカコーチ曰く
「わかった気になってもそれを誰かに教えられないなら、じつはわかっていない」
名言である。
「プルークボーゲンがちゃんとできないのに、その先のパラレルができるわけない」
これも耳が痛い
なので私も先日教わったことを、しっかり復習して来ようと思います。