早めの夏休みを取って8月6日~9日まで、函館・札幌3泊4日の旅へ
ANAの函館行きは成田発らしいけど、自宅から近い羽田発で新千歳空港へ
ほんとうは母娘の好きな「ゴールデンカムイ」の聖地巡りで、網走監獄や知床も行きたかったけど、さすがに3泊4日ではムリなので次回に。
新千歳空港近くで予約していたレンタカーをピックアップ。
数年前、沖縄に行ったときトヨタビッツを借りたら、本当にパワーが無くて
高速道路でアクセルベタ踏みの奥さんが
「これぜったい壊れてるよ」
と怒っていた。
さらに広い北海道でパワーのないクルマはイヤだなと思っていたら、
今回は三菱のエクリプスだった。
ほぼ新車の2500km、このレンタカー会社は三菱がメインらしく、デリカD5もあったけど、こちらは4人以上のファミリー向けとかで、すでに予約済みだった。
まず支笏湖で「海賊望太郎」の聖地に立って、興奮中の母娘
新千歳から支笏湖~洞爺湖までは信号も渋滞もなく、ツーリングならゴキゲンなルートだけど、途中にコンビニはおろか公衆トイレも無い。
オトコの私はなんとかなるけど、女性陣はそうはいかない。
空港近くにあったセイコマートに寄ればよかったと、後悔してもあとの祭り
だんだん景色を眺める余裕も無くなり、「トイレはまだか!と」殺気立つ車内(@_@)
と、突然「それ」は現れた
文字通り「おトイレ館」
売店とレストランもあって、多くのトイレ難民(?)で賑わっていた。
とりあえずトイレを済ませ、から揚げとポテトで空腹を満たし出発。
洞爺湖に到着
ここはカムイでなく違う目的があった
娘の好きな「銀魂」の主人公が、なぜかここの木刀を愛用しているらしい
木刀1本5500円
当然「買って~」と娘はいうけど、高すぎるし飛行機に持ち込むのも気が引けるので、却下。
銀さんのスクーターもあって、とりあえずご満悦
ちゃんと彫師さんもいて、名前も入れられるとか。
オーナーの趣味か知らないけどここはマンガやアニメの聖地らしく、それっぽい若いお客さんで賑わっていた。
函館までまだ170キロもあるので、高速で移動。
北海道は2014年の「北海道4デイズ」以来。
スガワラ爺に借りたセローで参加したので、リエゾンの高速移動はつらかった。
あいかわらずほぼ1車線なので、遅いクルマがいるとひたすらガマンの走行。
たまにある追い抜き車線は2キロ(?)くらいしかないので、イライラしたクルマがいっせいに追い抜いていく。
ここで乗り遅れると次の追い越しポイントまで、またガマンの走行が続くので、がんばって追い超すが、パワーのあるエクリプスで良かったと実感した(トヨタビッツならストレスはマックスだったろう)。
途中で土砂降りも。
それにしても北海道は暑く、湿度も高くてかなりムシムシする。
次はどこでトイレがあるかわからないので、見つけたパーキングでトイレ休憩
そして函館に到着したのは午後3時くらい。
「五稜郭」の標識が見えたので、とりあえず行ってみる
ここもカムイのなかで土方歳三などが出てくるらしい
(妻と娘はマンガを全巻読んでるけど、私はアニメとマンガの最終巻しか知らないので、金塊がどこに隠されていたのか知らなかった)
五稜郭タワーに上って上空から
井戸があるけどここが隠し場所なの?
偶然にも春から各地で開催されていた「ゴールデンカムイ展」が、すぐ近くのデパート丸井で開催中だった。
この時点で午後5時なので、明日見に来ることに。
ホテルは函館駅近くのロイヤルセンチュリーホテル。
朝市まで徒歩3分なので、とりあえずノープランで外食できるところを探すも、海鮮もののお店はどこもいっぱい。
10分ほど待って居酒屋「いか太郎」で晩ごはん。
じつは海の幸を食べたいのは奥さんひとりで、私は「あれば食べる」程度で、娘は刺身も寿司も生魚はいっさい食べない(食わず嫌い)。
まわりからは
「おカネかからなくていいね」
と言われるけど、せっかく北海道に来たのにもったいない。
しかたないので娘は鳥から揚げと、ごはんと海苔の味噌汁。
奥さんと私はイカ刺しと刺身盛り合わせ。
函館駅までブラブラ
最終話は函館駅が舞台(だったような)
こうして舞台になった8カ所ほどが撮影スポットになっていた。
翌朝は奥さんだけ朝市で海鮮丼にチャレンジ
私も早起きしてしまったので、爆睡中の娘を置いて朝市をブラブラ
ガイドブックに出ていた「きくよ食堂」
海のない長野県で育ったからではないけど、両親も寿司や刺身を食べなかったので、サカナと言えばシャケやサンマなど焼き魚ばかりで、生魚は食べたことが無かった。
とくに小学校の給食で出た「ワカメとイワシの酢の物」がどうしても食べられず、当時は食べ終わるまで午後の授業も、机の上に給食が残された。
放課後になっても食べないので、根負けした先生が帰宅を許してくれたけど、次にこの酢の物が出る日は4時間目が終わったら、無断で帰宅してしまった。
実家は学校から100mしか離れていないので、心配した先生が迎えに来たけど、
「ぜったい食べない!」
と学校に戻らなかったら、私のせいで給食メニューから酢の物が無くなった,,,,,。
社会人になって六本木で不動産屋になったとき、世の中は昭和バブル全盛期
毎晩のように高級すし屋に連れていかれたけど、カウンターに並ぶ赤や白のサカナの名前がわからないし、食べたくもない。
しかたないのでのり巻きを頼み続けたら、
「お前を接待するならすし屋が一番安い」
と言われる始末。
ギンザの九兵衛でものり巻きを頼んでいたら、大将が
「お客さん、これも食べてごらんなさい」
と大トロを握ってくれた。
酢の物で「サカナは生臭くて酸っぱいもの」と思い込んでいたので、本当は食べたくも無いけど、せっかく握ってくれたのに断るのも申し訳ないので、しょう油をたっぷりつけて口に入れたら、これがとろけるほどうまい。
続けてウニの軍艦巻きや白子など、いろいろ握ってくれたけど、どれもうまい。
大トロとウニばかり頼んでいたら、もうだれも寿司屋に連れて行ってくれなくなった....
朝市には空き店舗も目立つ。
そういえば30年くらい前に来たときは、大勢の人ですれ違うのもやっとだったのが、普通に歩ける。
賑わっているのは「イカ釣り」
水槽で釣ったイカをその場で刺身で食べられるらしいが、
「水槽のサカナはいつ入れたのか分からないから、新鮮じゃない」
と、むかし魚屋の知り合いに言われたような。
たしかに水槽のカニや魚に賞味期限や入荷日は書けないので、いつ水揚げされたか分からない。
ガイドブックに載っている海鮮丼の有名店は、大勢の人が並んでいるけど、ガラガラの店も多い(出すウニやマグロは同じなのにこの差はナニ?)
朝8時でこの人出、
お店のスタッフは高齢者が目たち、建物の老朽化もひどい。
やっぱり中国の団体客が大挙押し寄せないと、観光や飲食業は厳しいのかな。
そしてホテルに戻り娘を起こして朝食ビュッフェへ
奥さんもコーヒーとケーキは食べるって。
ほんとうに「3食ホテルのバイキングでいい」ってくらい、私は大好き。
よくばってつい取りすぎるのは学習能力が無いけど。
大きな荷物を積んだライダーもたくさん見かけた。
毎日走る目標があるレースなら出たいけど、なんとなく観光してキャンプするだけのツーリングは、むかしから苦手。
むかし四国を一週間走るTBI(ツールドブルーアイランド)は、毎日雨のなか数百キロ走って、ゴールしてテントを張って、翌朝も雨の音で目を覚まし、濡れたシュラフとテントを畳んで、濡れて重くなったブーツを履いて、雨のなかを走るの繰り返し。
なので雨が降るかもしれないキャンプツーリングが、億劫になってしまった。
砂漠のラリーは雨が降らないので大好き。
なので北海道キャンプツーリングは1ミリも興味ないけど、もう少し歳をとったら行きたいと思うようになるのかな。
でも雨もイヤだし荷物も持ちたくないので、毎日ホテル泊だろうなぁ
そして市電に乗って外人墓地を見に行く。
海辺からず~っと坂を上った先、「ほんとにあるの?」と不安になったところで、やっと着いた。
う~ん、思ってたのと違う(横浜の外人墓地とか想像してた)
そしてこちらが本命
「旧ロシア領事館」
カムイのなかで人質に取られた鯉戸少年を、鯉戸パパと鶴見中尉が奪還に来るところ。
残念ながら老朽化で閉館してたけど、この坂道をあのバイクのような乗り物で、駆け上がったのかな。
こっちは旧函館区公会堂。
カムイに出ないものにはなんの興味ないし、有料なので外から見るだけ。
そして下界におりて函館名物(らしい)塩ラーメン
オーナーが一人でやっている「豆ちゃん」
ガイドブックを見て行ったので、20分ほど並んでやっと食べられた。
塩ラーメンは美味しいのを食べた記憶が無かったけど、これは美味しかった。
そしてまた市電に乗って、今日のメインイベント「ゴールデンカムイ展」へ
マンガを読んでいない私でも、全部見るのに2時間はかかったほど、内容が濃い。
帰ったらちゃんと全巻読んで、アニメももう一度見なくっちゃ。
鬼滅の刃や呪術廻と同じで、何度にも分けてアニメ化するらしい。
一旦ホテルに帰り最上階の大浴場に入り
昨日予約せず苦労した教訓を生かし、奥さんが予約した海鮮居酒屋さんへ
函館山に上って夜景を見たかったけど、あいにくの雨で中止
翌日も霧で山頂は見えず。
函館をあとにして札幌を目指す
ホテルは札幌駅並びの「センチュリーロイヤルホテル」
立地はいいけどかなり古くて、昔のクルマのサイズで作っているのか、地下3階駐車場への通路がかなり狭くて、カベにこすったあとがたくさん。
ガタイがデカくて車幅が分からないエクリプスなので、かなり神経を遣う。
札幌でまさかの「みどりのおじさん」を発見。
サッポロが都会なことを実感した。
とりあえずここは見なければ、というわけで時計台へ。
たくさんの観光客が写真を撮っていた。
そしてカムイに出てきた「はく製師 江渡貝くん」の自宅のモデルになったという、「北大 植物園」に行ったら、4時で閉園だった。
しかたないので六花亭本店でお土産を買いまくり
奥さんの希望で「滝川市出身」のシロズ君に教わったジンギスカンを食べに、すすきのまで歩き
5時開店だけど「たかをくくって」5時半に行ったら、何十人も並んでいた。
このお店、すすきのだけで支店がいくつもあるみたいけど、どこも長蛇の列。
そこまでしてジンギスカンが食べたいのかな
裏路地に「みくりーのラム工場」という、だれも並んでいない店を発見。
食べログ評価もいいので「ひょっとして穴場?」なんて思って、6時開店まで待ったけど6時になっても開店せず。
どうも定休日だったみたい(@_@)
しかたないので他を探すけど、どこのジンギスカンも並んでいる。
日が暮れるにつれてすすきのも人出が増えてきて、歌舞伎町的な雰囲気に。
そしてとにかく蒸し暑い。
いいかげん娘もキレて「もうラーメンでいい!」と言い出したので、テキトーに焼き肉店に入る
ウソくらい空いていてビックリ。焼肉とジンギスカンってそんなに違うの?
ここにもちゃんとラム肉があって、奥さんも満足。
私は20年前のモンゴルラリーのビバークで、さっきまでメェメェ鳴いていたヒツジが、「捌かれて」晩ごはんに出てから、ジンギスカンがキライになった。
そしてなぜか川崎の「タンタンメン本舗のタンタンメン」があったので、頼んでみたら本当にタンタンメン。これでもう十分です。
翌朝も晴れ。
札幌は東京と同じで、ギンザや丸の内、歌舞伎町はあるけど、見て楽しむ観光地が無いことを実感。
これならがんばってスガワラ爺の地元、小樽まで足を伸ばせばよかったかも。
とりあえず最終日に向かった先は
丸山のラベンダー園(でももうシーズンは過ぎていた(^-^;)
まぁ札幌市内を見渡せたから良しとしよう。
そして次に向かったのは
サッポロビール博物館
ここもカムイの舞台になっていた
昼前から混んでいるビアレストラン
そして最後は「北海道開拓村」へ
ここは道内の古い建物を移築していて、カムイのマンガでモデルになった建物も多いらしい。
交番はボランティアのおじいさんがお出迎え
サーベルを持たせてもらい感激中
娘がどうしても来たかった「山本理髪店」
娘が一番好きな緒方が、ここでひげを剃っていた。
ほかにもいろいろあるけど、とにかく暑いし広いしで全部見て回れない。
鉄道馬車もあって奥さんは楽しみにしていたけど、コロナで運行停止中
厚別区ってどこかで聞いたと思ったら、「すすきの殺人事件」の容疑者親子の家があるらしい。
そして北海道最後のランチは、奥さんの希望でスープカレー「ふらのや」さんへ
スープとカレーは別で食べたい私と娘は、フツーのカレー(食べ物は保守的なんです)
飛行機は19時30分発だけど、レンタカーは2時間前に返却しろって。
ちょっと早いけど何があるか分からないし、これ以上見るところもないので、4時に返却して4時半に新千歳空港到着。
と、飛行機が遅れて出発は20時30分に。
財布をバッグに入れて預けてしまったので、カードでラウンジを使えず。
屋上で飛んで行く飛行機を見たり、空港内をブラブラしたけど、どうやってもまだ1時間ある。
羽田着は10時過ぎ。それからお店を探してご飯を食べるのも大変、
なので最後にもう一度ラーメンを食べることに。
娘に
「最後に味噌ラーメン食べてごらん」
と言ったけど、ミソにはいい思い出が無いらしいので、無難なしょう油に。
この店は麺が黒いのが特徴らしいけど、「こだわりが強い」娘はかなり引いていた。
私はミソにしたけど、同じく黒い麺はなんか違うかも。
羽田に着いたのは10時半、
他の便も大幅に遅れていたので、荷物受取場は大混雑。
電車に乗って11時半には帰宅できたけど、母娘はグッタリ。
でも羽田から乗り継ぐ人や、電車でもっと遠くへ帰る人は、まだまだかかるはず。
去年の神津島に続いて3日間、上に住むタムラさんにネコのお世話をお願いしたけど、
「おまえらだけでどこ行ってたニャ~」
とプンプン。
来年行くか分からないけど、知床や網走はいつか連れて行ってやりたい。
(そのときまで娘にカムイブームが残っていればいいけど(*_*))