R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

再(再?)始動

去年の10月に蓼科でリドレーに乗って以来、ドロップハンドルの自転車に乗っていない。
 
いちおう私もメンバーの自転車愛好会、「青山双輪會」のYさんから、
「日曜日ヤビツに行きませんか?そろそろ再始動しましょう」と、メールをいただいたが、
子育てのほうが楽しくて、自転車のモチベーションは下がる一方.....
リドレーは事務所のオブジェと化している。
 
夜にローラー練でもしようと思うが、娘から「パパいっしょにねんねしよ~❤」なんて言われると、
「はーい」ってすぐベッドにもぐりこんで、私のほうが先に寝てしまう。
 
「パパは今日パトロールに行くから、お風呂はママと入ってね」と言っても、
「やだ~、パパとはいる~」なんて泣かれると、「じゃあ一緒に入ろうか」って............
 
休みの日、朝早く起きて自転車に乗ろうと思うが、娘の天使のような寝顔を見てしまうと、
「もう少しいっしょに寝ようかな」なんて、もう毎週のこと。
 
今日は仕事で青山まで行くことに。
仕事と言っても人に会うわけではないので、それならリドレーで行こうと壁にかけてあるラックから下ろし、、すっかり抜けたタイヤに空気を入れて出発した。
 
青山まで外苑西通りをひた走ると、思いのほか気持ちがいい。
もう少し足を延ばして新宿まで行ってみようと、ペダルを漕ぐ。
 
と、朝ごはんが足らなかったのか、おなかが空いてカラダにチカラが入らない。
オリジン弁当でジャンボおにぎりをふたつ買い、大久保のOさんの事務所に立ち寄り、昼飯を食べる。
 
ひさびさだったが都心で自転車に乗るのは、本当に危険である。
大人しく路肩を走っていても、駐車しているクルマのドアが突然開いたり、
道路を横断しようと人が飛び出してきたり、タクシーが急停車したりと、いくら注意していてもキリがない。
バイクに乗るときは付けているプロテクターも、自転車では暑苦しくて邪魔なだけ。
なので万が一ぶつかったら、生身のカラダはひとたまりもない。
 
それでも自転車宅配便のお兄さんたちにくっついて走っていると、それなりのペースで走れたが、
ふくらはぎを見比べても、引き締まって真っ黒に日焼けしたのと、子持ちシシャモと言うよりスケソウダラのようにプニョプニョした私のでは、その差は歴然で信号で止まるたび、ガッカリする。
 
いつものように恵比寿の日本レーシングで休憩
 
と、たいこ腹の見慣れないスタッフの姿が
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バイラーさんだった。
会うのは3年前にテルちゃんと私の事務所にきて以来
 
レンジャーの整備の手伝いで、2週間くらい前にモンゴルから来日したらしい。
朝青龍のような立派なおなかも相変わらず。
 
私の自転車を持ってみて、その軽さに驚いていた。
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経済発展著しいモンゴル
ラリーレイドモンゴルで初めて行った2002年のころは、今にも壊れそうなボロボロのクルマがたくさん走っていたが、今は資源開発でひと山当てた成金たちが、新車のフェラーリやベンツを乗り回しているらしい。
それでも首都のウランバートルでさえ、一歩町を出ると未舗装のダートが広がり、
こんなロードレーサーが走れる道はない。
 
「50万もする自転車なんて、モンゴルの知り合いに言っても誰も信じないヨ」って言いながら、
私の自転車をデジカメで写していた。
 
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ひさびさにボディが載った新型レンジャー
なんかリアビューが違う?
 
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荷室をぐっとしぼってオーバーフェンダーに。
 
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もうこれ以上やることはないんじゃないかと思っていたが、また進化していた。
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2010年モデルのリアビューと比べれば、その差は歴然。
昔のレーシングパジェロを思い出した。
 
これをバイラーおじさんが船でウラジオストックに運び、そこからモンゴルまで5000キロを「ひとりで」陸送する。
ラリーモンゴルが終わったらまたウラジオまで運ぶという、毎年ながらの壮大なクロスカントリーレイド。
ダカールまで実戦の機会が少ないレンジャーにとって、全行程13500キロの行程は貴重なテスト。
 
バイラーさん曰く 「道路はみんな舗装されて、高速道路みたいだヨ」って。
いやいや絶対そんなことないだろう。
モンゴル人の感覚では 少しでもアスファルトが敷いてあれば、「舗装」というんだろうが、
たぶんちゃんと舗装されているのは市街地だけで、それもところどころに1mくらいの、大きな穴があいているはず。
山あり谷あり砂漠あり(山賊もあり?)の往復1万キロをひとりで走ることを思えば、「たった?」3500キロのラリーレイドモンゴルなど、超人バイラーにとってほんの朝めし前だろう。
 
2002年は干ばつの影響で、私が大嫌いな川渡りもひざ上くらいまでで済んだが、今年のモンゴルは大雨が続いたらしく、SSERのモンゴル試走隊も川を渡れず、迂回ルートを探すのが大変だったとか。
 
久しぶりに自分が書いたブログを読み返して、水も食料もなくなって立ちつくした、ゴビの大砂丘の荘厳な光景が、アラビアのロレンスのワンシーンのように思い起こした。
 
モンゴルのお気軽バイクツーリングが人気らしいが、ラリーで行かないと見られない景色がある。
あの水の上に浮かぶ砂丘をもう一度見てみたい。
 
今日のJRMは日野自動車の関係者が集まって会議中らしく、じ~じにもテルちゃんにも会えなかったが、
ひさびさにバイラーさんに会えたのが、何よりうれしかった。
 
帰宅して娘を迎えに行くのに、腹が減って力が入らない。
どうやらひさびさに自転車で走り回ったら、エネルギー切れでハンガーノックになったらしい。
 
リドレーが盗まれては大変なので、街乗りにはウィリエールを乗っていたが、やっぱり軽いカーボンバイクが楽しい。
 
再始動ならぬ再「再」始動(再再再かも?)
しばらくはリハビリを兼ねてリドレーで街乗りしてみよう。