カフェしなの

TREK とKONAとEVILと、たまに1250 GS HP

砂漠の女王

津田山ブラザースS師匠が、フェイスブックにアップしていた本を買った
 
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30年ほど前、当時はBMWが上位独占中のパリダカに、風穴を開けたのがホンダのNXR。
 
最近はカネを払ってまで買いたい本が本当に少なくて、滅多に本屋に行かない。
子供の絵本を借りるのに週末は近所の図書館に行くが、絵本も新作ばかりで昔の名作が置いていないことが多い。
世界には食べ物が無くて餓死する子供がたくさんいるのに、ウチの娘は野菜が嫌い。
周りにもおなかをすかした子供はいないので、飢えや寒さで死ぬ子がいることを、娘に話しても信じてくれない。
なので「マッチ売りの少女」を読んであげようと思ったが、図書館の係りの人から置いてませんと言われた(係りの人もこんな当たり前の本が、無いことに驚いていた)。
 
本屋に並ぶバイクやクルマ雑誌は、評論家の賞賛のオンパレードで参考にならない。
昔、ベストセラーを連発した経済評論家が数億円の家を買ったとき、
「この好景気はまだまだ続く」と彼が断言した数カ月後に、バブルがはじけてその家の価値はは10分の1になった.....。
 
ベストセラーの経済書は1年後に図書館で借りて読めば、正反対の結果になっていることが多いし、書いた本人も正反対なことを言っている。
「評論家は庶民の不安をあおることで生きている」
 
以来、本屋に並ぶ平積みの類は買わないことにしている。
 
この「RACERS」という本は、すでに30冊が発売されていたが、
ほとんどがモトGPマシンの特集らしく、興味が無いので知らなかった。
 
私がオフに目覚めて初めてできた友人が、S師匠とA師匠だった。
ちょうどS師匠がモンゴルラリーに出るために、自宅ガレージでアフリカツインを改造していた頃で、オフなら何でも興味津々だった当時、夜な夜なガレージを訪ねては、そこに集まるバイク好きの「先輩たち」の武勇伝を聞くのが、六本木のキレイなおねーちゃんたちに囲まれて飲むより、何百倍も楽しかった。
 
初期のモンゴルは今のようなツーリングイベントではなく、自身何度も参戦してパリダカの洗礼を受けた、SSERヤマダサンが「東洋のパリダカ」を目指して?始めたもの(たぶん)。
参加するバイクもXRやDR250など、非力なトレールバイクが主流。
なのにルートに砂丘越えがあったりと、かなり本格的なものだったらしい。
 
プレスとしてアフリカツインで参加した、シューセイさんに言わせれば、
「みんな砂丘を迂回すればいいのに、あえて入るから出られなくなる」そうで、
砂丘を走った経験のない人は、コマ図に書かれたとおり「まっすぐ」走ってしまい、ドツボにはまる(私もその一人..........)。
 
まだスガワラじ~じもガストンも知らず、you-tubeもなかった時代。
パリダカ全盛期、毎晩地上波で放送されていた番組も、バブル真っ盛りで毎晩飲み歩いていた私は、一度もライブで見たことが無かった(存在自体、知らなかった)。
 
BMWがNXRのライバルだったというのも、のちに雑誌やパリダカのビデオを借りて知ったほど。
S師匠からアフリカツインがパリダカ4連勝を達成した、NXRの市販バージョンであることや、パリダカの色々な話を聞いて、私もアフリカツインが欲しくなった。
 
モンゴルを完走したS師匠のアフリカを譲り受けてから、カジバやBMW、テネレなど、ビッグオフ乗りのツワモノたちと、毎週のように関東近県の林道を走り回ったりTBIに出たりして、750ccと650を2台、乗り継いだ。
 
帰宅してさっそくページをめくると、
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パリダカ創始者ティエリーの写真が
 
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有名な「冒険の扉」も載っている
 
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この言葉を残したあと、レース中のヘリ墜落事故で、彼は帰らぬ人に。
彼の遺志を継いでレースは中止されなかったが、NXRで優勝したヌブー曰く
「でもそこにティエリーはいなかった」
 
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こんな名場面も
左からカジバのオリオール、NXRのヌブー、右端はガストン翁
NXRとカジバの死闘は、オリオールのまさかの両足骨折で、幕を閉じた。
 
98年のパリダカ漫遊記で、3週間毎日オリオールの世話になったとき、
「オレは両足折ったんだぞ」と言われたが、なんのことかわからなかった。
 
盛り場のおねーちゃんに浮かれていた自分が、本当にはずかしい。
 
オリオールもガストンも会えたが、肝心のヌブーには会えていない。
ヌブーと親友のシューセイさんから
チュニジアラリー主宰してるから、出れば会えるよ」って.....
 
パリダカ事務局S女史からも
「いつでも紹介するわよ」って
 
そこまでフリークじゃないので、大丈夫です。
 
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左上の記事には
 
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なぜかじ~じのことが(褒められてる)
ガストンもすごいが、やっぱりこのおじいちゃんもすごい
 
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そういえばホンダが2stで挑戦したこともあった
 
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そして今年のホンダHRCの活躍へと続く。
 
よくある「○○特集」と銘打つわりに、ほんの数ページでお茶を濁す雑誌と違い、1冊まるごとNXRとパリダカだけ。
自然山通信ニシマキさんの、現地写真も多い。
 
18日間9000キロでコンマ何秒を争う、ハイスピードの今のダカールと違い、毎晩テレビにかじりついて見ていた、おやじ世代にはたまらない旧き時代のパリダカが、そこにはある(私の知らない世界だが)。
 
個人的にはNXRのトリコロールカラーを纏った、650ccの初代アフリカツインが、一番好きだった。
10年過ぎたバイクは欠品パーツも多く、タンクやカウルなど世界中で10個、注文が集まらないと、メーカーが作ってくれない。
 
ホンダのパーツセンターにいた「おーてんさん」から、
「世界中でカウルのオーダーが7つあって、あと3つ頼めば作るけどどうする?」
と言われると、
私と同じように世界中に「待っている仲間」がいるんだと、思うだけで胸が熱くなり、
悩まずに「お願いします」って....。
 
本当に家中にアフリカのパーツが転がっていた。
 
「砂漠の女王NXR」
絶対損はしないと思うので、興味のある人はぜひ。