テレビのリモコンが壊れたので、近所の電気屋さんへ買いに行った。
奥さんはアマゾンで安い中華製を買おうとしたけど、もし使えなかったら困るので、やっぱり町の電気屋さんが安心。
この電気屋さんは数年前に自宅をリフォームしたとき、スガワラ爺に教えてもらったお店。
家電量販店でエアコンを買ってもすぐ付けてくれないが、ここは「即日取り付け」してくれるのがありがたい。
壊れたリモコンと取説を持参したら、メーカーの純正品を勧められた。
ネットで売っている代替品ではダメなのか聞くと、あれはテレビ専用なので、DVDレコーダーとテレビの併用はできないらしい。
アナログ夫婦なのであやうく「安物買いのゼニ失い」になるところだった。
ここはエアコンだけでなくテレビやパソコン、家電製品も配送&工事専門のスタッフさんが、買ったその日に配達してくれる(もちろん配線工事も)。
スガワラ爺もパソコン含めて家電はすべてここにおまかせで、お店の人全員「世界のスガワラ」を知っている。
たまたま工事のスタッフさん二人がお店にいたので話しをしたら、
「そういえばスガワラさん、今年は(ダカール)行かなかったんですね」
「しばらく見かけないけど、正月はどうしてるんでしょうね?」
なんて会話をしていたら、じ~じがお店に入ってきた。
あまりの偶然に一同驚いていると、
「ちょっとひるめし食べに来たんで、ついでに寄ったんだよ」
とのこと(じ~じの自宅はここから歩いて1分)。
ここは売り物のテレビがたくさん並んでいるので、たまに来てはイスに座ってテレビを観ているのだとか(ほとんど近所のおじいちゃん)。
おととい電話で話したときは、しばらくは御殿場のガレージに籠って、ジムニーの改造してるって言ってたのに。
何で帰ってきたのか聞くと
「だって寒い御殿場に一人でいて、なにかあったら大変だとアナタに言われたから」
って。
娘さんもひとりで何かあったらと、心配していたらしい。
こんな格好で歩いていたら、だれも「パリダカの鉄人」とは気づくまい。
一緒にお昼を食べたかったが、私は食べてきてしまったので、すこし話してから別れたら、すぐじ~じから電話が。
「たったいま知り合いから連絡があって、今日オリオールが亡くなったって」
「えっ?!」としばらく絶句。
オリオールならじ~じとフェイスブックで、つながっているんじゃないかと思ったら、
「ガストンやヌブーは知ってるけど、オリオールは親しくなかった」
そう。
ネットで検索したらもうニュースになっていた。
パリダカの英雄もコロナには勝てなかったのか。
オリオールには98年パリダカにプレスで参加したとき、ほんとうにお世話になった。
事務所を移転したときにじ~じからいただいたポスター
「le point (ル・ポワン)」というフランスの週刊誌がパリダカのスポンサーだったころ、第5回大会で優勝したオリオールが真ん中のこのポスターが、パリの街中に貼られたとか。
パリダカのオーガナイザーとして来日したオリオールに、じ~じがサインしてもらった。
オリオールを語るうえで一番有名なこの動画。
ホンダのヌブーとのトップ争いの最後に両足を骨折。
それでも痛みに耐えて最後まで走りぬくそのプロ根性。
私なんてアバラ折れて2日走っただけで、その激痛に悶絶したのに。
パリダカの英雄よ安らかに。