R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

アドベ祭り

土日は「GSキャンプミーティング」

受け付けは土曜朝7時だが、230km先の羽鳥湖キャンプ場へ行くのは、ちょっと面倒。
なので早めに仕事を片付けて、金曜の昼過ぎに出発した。


100GSや旧型アフリカツインと違い、トランクのような巨大パニアは、なんでもつめ放題。
調子に乗っていろいろ入れたら、大人一人ぶんくらいの重量に。
サイドスタンドをあげるとき、グラッときて
「こんなに重くて大丈夫か?」
と、ちょっと(かなり)不安になりながら、出発。

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左右に大きく張り出したパニアケースはかなり威圧的だが、これがかっこいいとおっしゃるヤカラの、なんと多いことか。

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首都高も東北道も空いていて、3時ごろ遅い昼食を羽生PAで食べる。
他に参加者もおらず、駐輪場はガラガラ。

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佐野ラーメンやギョウザもあったが、夕食は「レストラン・ドルチェ」のシェフIくんが、出張料理をしてくれるらしいので、おにぎりで軽く済ませる。

この時点では晴れていたのだが....

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白川ICで降り、キャンプ場まであと少しというところで、ポツポツ降ってきた。

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雨のなかテントを張り、十数年ぶりにフライシートをかける
(10年前のファラオラリーは雨が降らないので、フライを使わなかった)
これがあとでエライことになるとは、このときはつゆ知らず....

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キャンプ場の一番入口に陣取っているのが、原サイクルのテント。
すでに数名のお客さんが来ていて、忙しく動き回るハラさんにご挨拶。

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シェフ I 君も「戦闘服」を身にまとい、仕込中。
アフリカツインでモンゴルラリーも完走しているツワモノ。
10社ほどディーラーが来ているらしいが、さすがにケータリングサービスはここだけか。

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水曜から現地入りして、準備や取材をしていたという、二輪ジャーナリストのM井さんや、ロータス&HPNを扱うS原さんらもやってきた。

I君にとってM井さんはバイクの師匠を超えて、「神」のような存在(らしい)。

M井さんの「的確な」イジリに直立不動で、うなずくしかできないI君を見るのも、本当にひさしぶり。

たとえれば「紳助・竜助」、「B&B」、「ツービート」の、うなずきトリオみたいなものか。

「もっとしっかりしろよ」
と言いたいが、「ヘビににらまれたカエル」
長年しみついた習慣なので、本人もどうにもならないらしい。

30代半ばまで海上自衛官だったI君。
オフロードに目覚めいろいろなところを走るうち、M井さんや津田山ブラザースSさんAさんらと知り合い、自分と「民間人」の考え方の違いを痛感した。

自衛隊をやめてバイク用品店に勤めたあと、料理人の道に進み、2年前、茨城で両親がやっているレストランに「戻った」。
かなり遠回りな人生だったかもしれないが、人生80年。
最初から親のあとをついで料理人になるよりも、いろいろなことを経験で来て、これはこれでよかったんじゃないかな(アトハヨメミツケロヨ)。

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お店の名前は「BAR Hara Dolce」

エビやソーセージ、キノコ炒めに厚切りベーコンなどなど
「前夜祭」の宴会に次々やってくるお客さんたちに、手際よくサーブしていた。

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たった20数人分の出張料理では、元が取れないだろう。
ならばいっそ1200GSを売って軽トラを買い、ケバブや煮込み料理の屋台に改造。今日だけで200人が集まるのだから、各地で屋台を開けば大儲け間違いなし\(^o^)/
1200GS Rallyが余裕で買えるかも??(^_^)v

なんてハラさんに話したら、
「GS売ってもローンが終わりませんよ」って(*_*)

人生はなかなかうまくいかないね~


3日間、携帯のバッテリーが心配だったので、シガーライターからUSB電源がとれるソケットを買ってきた。
が、ソケットが大きくて入らない(!)
ハラさんに聞いたら
「Helaって規格の小さいソケットなんですよ」って。
とりあえず持参した携帯バッテリーでもたせるしかない。

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日が暮れるにつれて雨は激しくなってきた。
予報では降水確率は10~20%だったのだが。

聞くと
「雨オトコが向かってるんですよ」
って。
どうも「Rider」(旧Free Ride)編集長の、M上さんが雨オトコらしい。

雨はいよいよ激しくなり、カミナリも鳴ってきた。
気温も6月というのに震えるほど寒い。

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10時になりそろそろ寝ようとテントを開けたら、床がびっしょり。
テントもフライシートも雨漏りしていた。

「サーモレスト」のインフレーターマットと寝袋は、まだパニアケースに入っていたのが、不幸中の幸い。
とりあえず持っていたタオルで床を拭き、雨ガッパとありったけのビニール袋を床に敷いて、やまない雨音を聞きながら寝た。


5時に目が覚めてみると、翌朝は快晴。
I君はすでに朝食の仕込中

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地元から持参したパンで、タマゴとベーコンのホットドッグ。

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ボリュームたっぷりで当たり前だけどうまい

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アドベに買い換えてこれからは、キャンプツーリングに行く機会も増えそう。
なのでこの機会にガスストーブを買いたかったが、ネットで見るといろいろあり過ぎて迷う。

金曜朝、I君から何時に来るか電話があった。
わたし 「行きがけにどこかアウトドアショップで、ガスストーブ買っていくよ」

I君   「カセットコンロでじゅうぶんですよ」
そ、そーなの?

コンロの箱がパニアに入るのか試してみると、トップケースにピッタリ収まった。
コーヒーミルと豆は持ったが、あわててポットを忘れてしまい、コッヘルをポット代わりに。
せっかくなのでみなさんにコーヒーをふるまうが、
「ミルまで持ってきたの?」
と驚かれた(ほんとはミルも携帯用の小さいヤツを買うつもりだったんだけど,,,,)

6時を過ぎたころから参加者が、ぞくぞくと集まってくる。
ハラさんに聞くと「170台くらいですかね」って。

それにしてもアドベンチャーが多い。
トイレに行きがてら広いキャンプ場をぐるっと回ってみると、2台に1台どころか100台以上がアドベンチャーかも(それもほとんどが水冷)。

都内で毎日乗っていても、アドベに出会うことはほとんどない。

今回は東京・千葉・埼玉・神奈川のメトロディーラー主催。
一都三県だけでこれだけのアドベ乗りがいたのか
(原サイクルのお客さんで、名古屋からアドベ2台で参加のツワモノもいたが)。

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そしてブリーフィング。
地元の村長さんや協賛各社あいさつのあと、アテンド役のM井さんもあいさつ。
ウルトラ警備隊っぽいウエアだけど、長身イケメンのM井さんが着ると、オトコでも惚れてまうやないか~

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そして快晴のなか9時半から、コマ図ツーリングがスタート

今日は雨ガッパ要らないよな
と思いながらも、「念のため」バッグに仕込み出発。

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ハラさんの1200GS rally
オトコらしくオプションのエンジンガードは付けない(このほうがスッキリ見える)。
7月の北海道4デイズはこれで行くらしい。

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コマ図は80kmしかないので、タンクに貼りつける。
家にあった手巻きのマップホルダーをつけようかと思ったが、ナビを外す必要がありあきらめた。

これから帰るというS原さんだけが、私のウェアに気付いてくれた
「これ欲しくていろいろ探したけど、なかなか無くて」って。 そ・そうなんですか?
2001年にBMWワークスが、数十年ぶりにパリダカに参戦した記念モデル。
でもSハラさん以外にこのウェアを分かる人はいなかった。

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スタートして15キロくらいで最初の林道。
去年11月にSさんうめさんらとの、アドベ試乗ツーリングでちょこっと林道は走ったが、フル装備で林道をちゃんと走るのは、去年10月のDOA以来。
そのときは主催者Y原さんのセローを借りて走ったので、こんなデカいアドベで走るのは初めて。
ウデはガチガチ、カラダには余計なチカラがはいってしまい、思い通りに走れない。

タイヤがノーマル(アナーキー3)のせいか、パワーがあり過ぎるのか、登りでちょっとアクセルを開けただけで、リアが滑ってまっすぐ走らない。

ABSの警告灯らしきものが点滅して焦るが、どうしていいいかわからない。
「林道はABS切ったほうがいいよ」
と言われたのを思い出し、ハンドルを左右に振られながら、手元のあらゆるボタンを押しまくる。

警告灯が点いては消えてを繰り返すうちに、頂上に到着。
前を走る速い組の先導 ハラさんに
「ABSってどうやって消すの?」
と聞いたら、私のメーターを覗き込んだハラさんがひとこと。

「sinaさん、ロードモードで走っちゃダメですよ!」
って.....。

そういえばこれもうめさんが
「林道はエンデューロモードで走るだす~」
と言っていたような.....

「どうせロードタイヤだからロードモードでいいかな~と(^_^;)」
というと
「トラコンが全然違うので、エンデューロモードで走ってください」
と、あきれられた。

「空気圧はいくつですか?」
と聞かれたので
「納車のときのまま、さわってない」
と答えると
「それじゃ2.5kgで入れ過ぎですよ。ロードタイヤなのによくグリップしましたね~」
と、さらに驚かれた(空気入れ持ってないし(*_*))


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そして途中のコンビニで休憩。
このへんから雲行きが怪しくなってきた
(今日は「雨オトコ」M上編集長が走っているからか?)

「今日は娘さんは一緒じゃないんですか?」
と聞かれる。
連れてこようと思ったら、お友だちが家に泊まりに来るほうがいいらしい,,,,
と話をすると
「そうでしょう そうでしょう」ってニコニコ。

みんなお父さんは経験していることなのね。

次の林道は「エンデューロモード」で走ってみたが、
う~ん、あんまり違いが分からない
(オレってバカなのかしらん?)
でも下りの林道は、なんか走りやすい気がするような....

3月ごろから「右ひじ」が痛く、整形外科に行ったら「テニスひじ」と診断された
(テニスしてないのに)。

ひじを曲げるだけで痛いのに、毎朝せまい庭からアドベを移動させたり、先週からは8月の「チャリンコ版DOA」に向けて、自転車トレーニングも始めたら、左ひじも痛くなってきた。
今回も痛み止めの注射を打ってきたが、ガタガタ道を走るうち、クラッチを握るのが苦痛になってきた.....

おまけに携帯に仕事の電話が数分おきにかかってくるので、そのたびにインカムで話しながら走る。

こんな山のなかでも電波が通じて便利な反面、どこにも逃げられない不自由さも感じる。

ひじの痛みに耐え、林道でハンドルを左右に振られながら、「はいもしもし~」としゃべっていたら、今度は慣れない林道で頻繁に、シフトチェンジしたせいか、足がつった.....(後ろを走っていた人はさぞ迷惑だったろうナ(*_*))

なんとか羽鳥湖スキー場に着くころは、土砂降りに..........。

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楽しいはずのゲレンデクルーズだが、バイクも人も「ドロ人形」で降りてくる姿を見て、みんなビビりまくり。

ハラさんとシェフI君はマーシャルで、ゲレンデの下見に行くという。
「たぶんドロドロで走れないので、一周したら戻って風呂行きましょう」
というのでしばらく待つことに。

ふと主催者テントを見ると、見覚えのあるずんぐりした男性が。
近寄るとやっぱり、GSマフィアY村3兄弟の三男坊、ダイスケくんだった。
毎年助っ人としてBMWのイベントには来ていたそうだが、私がいるので彼も驚いていた。
大ちゃん 「毎年誘ったのに来なくて、なんで今年は来てるんですか?」
ワタシ   「この手のイベントは苦手なのね、それに子供と遊ぶほうが楽しいし」

「パパがいないとお友だちが泊まりに来れるので、毎週バイク行っていいよ」
と言われたことを話すと、
「大変ですね」って(君も経験しているのか....)。
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軽量車はなんとか降りてくるが、重量車は途中で転ぶと滑って起こせない。
何度も起こそうとしてはあきらめて、ボーゼンと立ち尽くすのが、離れていても手に取るようにわかる。
そしてみんな「すがるように」こちらを見る。
周りを見ると私ひとりしかいない。
仕方ないので登っては起こすこと数台。
バイクにも乗らず、氷点下くらい寒いのに、大汗をかいた。

チーム原サイクルの面々も、意を決して登って行ったまま、なかなか帰って来ない。
相変わらずの豪雨で風も強く、吐く息も真っ白に。

寒くて待っているのもつらいので、キャンプに戻ることに。

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コマ図も雨でボロボロ


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自分のテントを見ると、他の人と何かが違う。
「??.......あ!!」

ファラオは暑いし雨が降らないので、フライシートを使わなかった。
なので昨日テントを立てたときも、フライをかぶせただけでペグでピーンと「張って」いなかった.....
ロープで引っ張ってペグを打ち直したので、これで今晩は大丈夫かもしれない。

風呂に入ってキャンプに帰ると、ウェアを泥だらけにしたI君が帰って来た。

「ゲレンデの下りで転びました」って

こんなとこM井さんに見られたら、またイヂられるんじゃない?
というと
「もうゲレンデでしっかり見られました」
って(*_*)

夜はお店の仕込みがあるので、これから帰るというI君だったが、Uターンで立ちゴケ

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最後まで身を挺して見せ場を作る、その根性に拍手を送った。

晩ごはんは雨のなか、吹きっさらしの大テントで夕食
せっかく用意してもらった地元名産という豆腐も、湯豆腐だったらありがたかったが...
唯一あついソバだけが救いだった。

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カラダが冷えて眠れないので、もう一度風呂に入ると、こちらもDOAでお会いしたA-BigのKさんと再会し、つい長風呂に。

原サイクルのテントに戻ると、メンバーたちはもう寝てしまったようで、たき火を囲んでいるのはM井さん、M上編集長、K&Hの社長さんとハラさんら「ギョウカイジン」ばかり。
部外者は居づらいのでブログで知り合ったkomiさんを訪ねて、モトラッド・羽田のテントへお邪魔した。
他のディーラーのテントは静かだが、A-Bigとモトラッド・羽田は大盛り上がり中。

DOAでも遅くまで盛り上がっていたが、本当にこの人たちは酒を飲むのが好きなんだろう。

テントに戻るとやっぱり水浸し.....
フライシートじゃなかったようだ。

昔のTBIは豪雨のなかゴールして、テントを張って寝て、翌朝はテントを激しく叩く雨音で目をさまし、濡れた寝袋とテントをたたんで、これも濡れてグチャグチャになったブーツを履いて、またスタートしていく........。

ひどいときは5日間、毎日雨。
最終日のゴールでやっと雨が止んだこともあった。
それを思えばこれくらい、なんてことない(わけもないが)。
昨日と同じくシートをタオルで拭いて、カッパとビニール袋を敷いて寝た。

そして日曜日は快晴
キャンプ場併設のレストランで朝食

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ここはペットOKなので、イヌを連れた上品そうな人たちの姿も。
カラフルなランニングウェアに身を包んだ、若い女性もたくさんで、ジャージ姿のおじさんたちはちょっと場違いか。

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「おこちゃま口(くち)」なので、いろいろ食べられるバイキングが好き。

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今度は家族でキャンプに来てみたい。

HPN仕様100GS乗りのAさんに声をかけられた。
実は近所のGS乗り K内さんの知り合いとのこと。

このあと北へ旅立つという。
聞けば7月で今の仕事をやめる予定で、有給消化中とのこと。
奥さんは仕事の関係で長野に住んでいて、Aさんも長野に住むかもしれないとか。
K内さんとはスキーも共通の趣味らしく、うちの娘もK内家次女のモナミちゃんに、今年スキーを教えてもらった話をしたら
「ブログで見ました」って。

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自分でいぢるのが好きなら、旧車でも楽しいんだろうナ
新しい人生、再出発に乾杯。

そしてブリーフィングが始まった。
前に陣取る面々が着ているTシャツを見て、おどろいた。

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「おいおい{GS教団}かよ」
と思ったら、「旅団」だった。

今回のイベントに参加して、いろんな人と話してみて感じたこと。
それは
「GS乗らなきゃオトコぢゃない」
「GSこそオトコのバイク」
と思い込んでいる人が本当に多いこと(まるで宗教ダネ)。

アドベで林道を走ってみての感想は

「日本のせまい林道はニーゴーが一番」ということ。

ビッグオフで林道を走ると、迫力あるし走った気にはなるが、不用意にアクセルを開ければ、リアがスピンしてまっすぐ走らないし、私などは125馬力のうち、せいぜい20馬力(10馬力?)くらいしか使えていない。

事実、見ていてあぶなっかしい人もたくさんいたが、きっと「オトコならGSでしょ」なんて、周りに引っ張り込まれて、無理して走っているんじゃなかろうか。

「いいトシしたオトナがセローじゃはずかしい」
なんて言う人もいるが、林道はKTMやハスクなどの尖がったレーサーより、ましてやGSやアドベより、セローやXR250あたりのトレールバイクで走ったほうが、上までパワーを使いきれて絶対楽しいはず。

大型の限定解除が教習所で取れるようになり、先に1200GSを予約してから、免許を取る人もいるとか。

ゲレンデで会ったダイスケくんは、お父上の影響で子供のころから、オフロードを走っていたエキスパート。
そんな彼でも
「最新ビッグオフは力づくでは乗りこなせません」
という。
私もアドベを乗りこなすなら、もう一度ベータを買って、トライアルをイチから勉強し直すほうが、上達の近道だと実感した(でもトライアル向いてないのよね)。

でもGS以外のライバルを考えると、鳴り物入りだったアフリカツインも、ツアラーとしてはイマイチだし、バブル時代にベンツやビーエムにあこがれた、ここに集まる「物欲おやぢたち」のココロはつかめなかったようだ。

私も仕事のアシでお客さんのところに乗って行くと、
「すごいわね~ これビーエムなんでしょ、あんた、お金持ちね❤」

とバイクに興味のないおばあさんにも言われるが、以前アフリカツインに乗っていたときは

「あんた、クルマじゃなくてバイクで仕事してんの?(きっとクルマ買えないんだね)」
とかなり冷たい反応だった。

林道やコースを走るなら、アフリカのほうが走りやすいだろうが、ブランドやツアラー性などを考えると、GSに軍配が上がるんだろう。

ドカティのムルチストラーダもまるで見かけない
(この日も1台くらい来ているかと思ったが....)
ドカならブランド的にもBMWと張り合えるし、M井さん曰く

「オフ性能もピカイチだし、ヨーロッパじゃGSくらい走ってる」

らしいが、そもそも日本のドカディーラーは、オフ車を扱ったことがないのが、最大の敗因だろう(初期のムルチはオフ車ぢゃないので)

ドカブランドにはカジバもあったが、いまどきエレファントに乗っているのは、ビッグオフロードクラブのT会長くらいで、往年のパリダカのカジバや、オリオールの活躍を知らない人のほうが多い。

そう考えれば中年でバイクに興味を持ったおじさんが、ビーエム、それもGSやアドベを選ぶのもうなづける。

それにしてもみなさん、見事なカネの遣いっぷりに驚く。
バイクは最新型の水冷GS、フルパニアケースにみんな「おそろいの」ラリースーツ。
これだけで350万はくだらないのに、
「〇〇の防水バッグを買った」
「次はハスクを買う」
などなど、カネに糸目をつけない大人買い

今回はハスク701で参加のYさんは、
「じつは奥さんに内緒でこれ買ったので、家と別の場所に置いています」とか。

みんなお金持ちだな~と思ったが、
クルマにバイクに家の「ローン三銃士」らしい。

それでも「子供が大きくなりカネがかからなくなった」とか、
「{変なところ}でお金を遣うよりマシと奥さんに言われた」などなど、無理のない範囲で2度目(3度目?)の青春を、エンジョイしている。

そしてこの日も痛いひじを抱え、5分おきにかかってくる電話に、インカムで話しながら
「はやく林道終わらないかナ~」
と思いながらなんとか走る
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昨日と同じ頂上で休憩
ここはむかしアフリカツインで来た覚えがある(はず)

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雨オトコM上編集長は、朝イチで他へ取材に行ったらしいので、今日は快晴。
ゲレンデクルージングも楽しそう(私は怖いのでやらないけど)

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スキー場駐車場の奥では、ビギナートレーニングをやっていた。
今さらながら私も申し込めばよかったと、今になって思う(本音です)

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そしてこの1200ラリーが、ハラさん曰く
「日本で一番ボロいラリーです」って。

持ち主は若干24歳の青年。
以前も1200GSに乗っていたらしいが、全損したとか。

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まだ先月くらいに発売されたはずなのに、ところどころキズだらけ。
納車の翌日に栗原川林道の河原に落とし、インジェクターを破損。
今回のイベントにギリギリ間に合ったとか。

よほど金持ちの御曹司かと思ったが、修理代も含めて「ローンが大変」らしい。

「昨日は7合目で断念したので、今日は頂上目指してリベンジしてきます」って。

彼にとっては「バイク=GS」なんだろう。
ひょっとしてGS教の両親のもとに生まれた子供で
生まれたときから「GS命」と教えられて育ったとか?
(24歳ならそろそろそんな子供がいても、おかしくない)

ガンバレ青年、でももう少し「筋トレ」したほうがいいと思うよ。

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時間は11時過ぎ。
ゲレンデクルーズは1時までなので、走りに行ったまま誰も帰って来ない。

なので1人キャンプに戻り、帰る準備

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いつまでも貼っておく主義ではないので、イベントが終わったらさっさとはがし

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リストバンドを切り

12時過ぎにキャンプ場をあとにした。

途中のSAでお昼を食べようと思ったが、梅雨の合間の日曜でどこも混んでいる。

けっきょく空いている首都高の川口PAで、2時半に遅い昼食
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川口PA名物 スタミナ丼、ごはん大盛りにしてもらった。

3時過ぎに帰宅したが、娘たちはプールに行って不在。

林道の水たまりはできるだけ避けて走ったつもりだが、それでも泥だらけ。
明日からまた仕事のアシとして、「アーバンクルーザー」になるアドベ。
都会にドロは似合わないので、さっさと洗う。

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テントもブーツもウエアも洗い


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アーマオールでテリもわすれずに。


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そして娘も帰ってきた。
「パパ~、バイク乗ってどっかいこうよ~」って。

馴れないバイクでひさびさの林道ツーリングと、暑いなか高速を走ってきたので、ちょっと熱中症気味。
スタンドを立てたり取り回しをしたら、またひじが痛みだす。

アナーキー3、もう少しダートも走れるかと思ったけど、気合だけじゃ曲がらなかった。
やっぱりダートはブロックのほうが安全だし、何より楽しい。
ふだんは都内がメインなので、ブロックは不要と思っていたが、次は考えよう。

林道ではなんとか転倒しなかったが、帰り際にキャンプ場で、サイドスタンド側のパニアをつけるとき、バイクが直立しすぎていて反対側に倒してしまった。

ひじが痛くて力が入らなかったが、すぐ周りの人が駆けつけて起こしてくれた(F崎さん、ありがとうございました)

そのときパニアも転がって、差したままのカギが曲がってしまった。

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チカラワザで無理になおして、折れたら大変なので、そのままにしています。
ハラさん、次回お邪魔するときに相談させてください。

テントのポールとコッヘルも、キャンプ場に忘れてきたらしい。
電話したが見当たらないとか。
雨漏りテントは十数年、コッヘルは初めてオフ車を買ったとき、一緒に買ったので、かれこれ20数年モノ、
いつから使っているのか調べたら、2002年のモンゴルでは使っていたので、15年モノ。

キャンプの神様が、これを機会に買い換えろということなんだろうナ。

今回のイベントはメーカーでなく、ディーラーがお金を出し合って共催したもの。
なので参加費18000円でも「赤字」らしいが、みんなそれなりに楽しめたんじゃないか。

この手の至れり尽くせりの豪華イベントは苦手で、今まで敬遠していたが、少年のように目をキラキラさせて、熱く語るおぢさんたちと、バカ話をするのもたまにはいい

それにしてもみんな、あの重たいアドベやGSを軽やかに扱えるものだと、感心した。
もっと転倒者やスタック続出で、初ダートで自分の面倒も見られない私が、サポート役に回るのか?と思っていたが、あぶなっかしいのは私を含めごく少数。
いくらブロックタイヤを履いているとか、トラコンやアシストが助けてくれるとはいえ、ダートは不測の事態ばかり。
荒れた路面にグラッときて、あたふたしている横を、たくさんの人に追い抜かれた。

そして気付いたことがもう一つ。
170台も参加しているのに、みんなディーラーの仲間としか親しくなれないのは、なんとももったいない。
ラリーやTBIなどはお互い助け合いながら、濃密な数日間を過ごすので、終わるころには数十年来の友人くらい親しくなるものだが、たった1泊2日ではしかたないのか。
各ディーラーから自己申告で、「速い組」「遅い組」「たのしみたい組」など、クラス分けして走れば、もっといろいろな人と親しくなれるはず
(だって「GS」という共通の趣味があるんだから)

でも万が一ケガしたりバイクを壊したとき、「訴えてやる~」なんてヤカラもいるらしいので(アソビナノニ オトナゲナイネ)、ディーラーもいらぬ心配はしたくないだろう。ディーラーが「お客さん」を引率して走る、接待ツーリングになってしまうのも仕方ないか....。


ハラさん、来場されたみなさん、お世話になりました。
こんなあまのじゃくですがまた機会があったら、誘ってください。