R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

シエンタ

「地面師」なる集団が大手不動産会社から、55億円をだまし取ったという五反田の土地。
実はうちから自転車で5分で行ける。
テレビ局も数社来ていて、ちょっとした観光名所になっていた。

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たくさんの知り合いから
「捕まったんじゃないか?」
と問い合わせをいただいたが、私は絡んでいない。

この土地はわれわれ不動産業者のあいだでは、むかしから「絶対売らない土地」として有名物件。
それでもたまに「売り情報」として出回る。

都内に限らず全国の主要都市にも、「この土地は絶対売りません」という不動産があり、
「固定資産税や相続税、よく払っていられるなぁ」
と不思議に思う。

「わたしは売主と話ができる」
というあやしいヤカラが出てくるが、会ってよくよく聞くと
「持ち主の知り合いが知り合いで....」

とかのあやふやな話ばかりで、相続でもめて争っていたりと、業界でいうところの「オバケ物件」や「事件もの」がほとんど。


去年、義父のアパートを売却したときのこと、
権利証の一部を紛失していたので、司法書士が本人確認のため、義父の家を訪問した。
最初は
「わざわざ来てくれてありがたい」
と喜んでいた義父だったが、リビングのテーブルに座った司法書士が、
「それではお名前と住所、生年月日を言ってください」
と義父に尋ねた瞬間、
「オレのことを疑っているのか!」
と義父が怒り出した。

すぐ司法書士
「じつは数か月前にも(地面師の)事件があり、関係省庁からも必ず本人確認をするよう、指導されています」
と言われ、納得した(持ち主が不在のとき、事前に入手した合いかぎを使って、売主になりすますくらい、地面師はお手のものとか)

数か月前に杉並区の土地売買があり、事前に売主側から権利証や印鑑証明書などの、必要書類のコピーが司法書士に送られた。

確認した司法書士が内容に「ちょっと」違和感を感じ、念のため調べたら偽造されていることが判明。
後日、残金決済で売主買主が銀行に集まった。
「売主」と称する人間が必要書類の原本を提出し、司法書士が確認。
「書類はこれでOKです」
の言葉と同時に、隣室に控えていた警察官数人が出てきて、その場で現行犯逮捕となったそう。
それでも起訴されたのは「売主」にふんした70代の男性だけで、事件にかかわったであろう不動産業者と弁護士は、
「本人だと思っていた」
「私もだまされた」
と不起訴に。

「たぶん買主の不動産会社の担当者も、弁護士もみんなグルだったのでは?」
と言っていたが、自称「売り主」の男性はホームレスで、
「お金をくれるというのでやった」
らしい。
地面師の事件は立件が難しいらしいので、今回の事件もどこまで立件できるのか。

都市部の不動産は「高止まり」していて、売れなくなっている。
30年前のバブルは地上げが横行し、都心の土地を高値で売った人が、「現金で」郊外に土地を買った。
そして郊外の土地を高値で売った人が、さらに郊外の土地を買いに行き、連鎖的に全国で地価が高騰した。

今のバブルは地価が上がっても家賃は上がらないので、不動産業者が転売しようとしても利回りが悪く、銀行ローンで買う投資家が手を出せなくなってしまった。

「頭金がなくてもスルガに持ち込めばなんとかなる」
というのが業界の常識だったが、不正融資が発覚し営業停止になった今では、ローンを組めないサラリーマンが、あふれているという。

そんな情勢不安のときに彼らは暗躍する。
プロでも見破るのが難しいほど、精巧に偽造された書類を出されては、今後も似た事件は後を絶たないだろう。

そして私の「六本木の母」ヒロタサンから、
「車の調子が悪くて、修理工場の人から{もう買い替えたほうがいい}と言われたので、いいクルマを探して」
と電話があった(って私は不動産屋だっつーの)。

ヒロタサンは夫婦で六本木で長年レストランをやっていたが、数年前にご主人が他界。
以来ずっとママとしてがんばってきたが、最近、共同経営する会社と契約し、運営はまかせている。

今まで乗っていたのは10年目で、9万キロのベンツBタイプ
たしかにエンジンをかけるとガラガラ、いやな音がする。

「もう外車はコリゴリ。普通の国産がいい」
とヒロタサン
シエンタってのがちょっと気になる」
と、バリバリのキャリアウーマンで嫁に行かない、娘のケイコチャン(しかも免許もってない)

というので忙しい平日の昼間、二人をのせてお台場のトヨタショールームメガウェブ」へ。
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トヨタ現行車のすべてがここで見られる

平日なのにやけに混んでいるなぁと思ったら、ほとんどが外人観光客だった。

何度ディーラーで修理しても、レヴォーグの雨漏りが直らないことに憤った義父は、新型クラウンを買うことに決めたらしい。

新型は人気があるそうで、納車は2月以降とか。
たしかに現物を見るとかっこいい。

こちらはドライビングをバーチャル体験できるブース。
この外人女性はかなりラテンなノリで、何度も車を「横転」させていた。

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平日なので空いていて、お目当てのシエンタが試乗できることに。
カタログを読みながら順番を待つ母娘

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試乗は場内のコースを2周できる

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新型シエンタ5人乗り
母娘+犬3匹ならちょうどいいい大きさ

広大なショールームを見て感じたことは、
「なんかみんなフランス車みたいだなぁ」

このシエンタのカラーはベージュ
こんな色、20年前の国産車にはなかったような。

「赤」も真っ赤な赤もあれば、ワインレッドもある。
デザインもカチッとしたドイツ車でなく、フランス車みたい(イタ車や英車とも違う)
トヨタのエンブレムが無かったら、プジョールノーシトロエンと見間違えてもおかしくない。
逆を言えば外車でも日本車に似たものが増えているので、デザインが世界共通になってきたってことか?
それをいうなら日産はルノーみたいなもんだから、もっと仏車っぽくなってもいいと思うけど、トヨタのほうが「それ」に近いような。


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ヒロタサンが運転してコースを試乗。
コースはかなり狭いが、それでも無理なく走れる。

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トヨタのミニバンでは最小というが、天井が高いのでゆったりしていて、シートを倒せば自転車も2台は積める。

これに決めたらしいので、買ったら乗せてもらおう。
でも娘のケイコチャン、あと何年かしてお母さんが運転できなくなったら、どうするの?
雨が降ったり帰りが遅くなった時、今は駅までお母さんがクルマで迎えに来てくれるけど、数年後にはお母さんを病院に送り迎えするかもしれない。

「もうアラフィフだから無理!」
なんて言わないで、無理してでも今のうちに取っておいたほうが、いいと思うけど....