カフェしなの

TREK とKONAとEVILと、たまに1250 GS HP

再燃

先日、20数年来の友人Yさんから、「富士山1周自転車レースに出ませんか」と誘われた。
9月5日に開催される「Mt FUJIエコサイクリング」というイベント。
ダートはないが120キロの舗装路を走り、峠もあるという。
Yさんは会社の同僚らと自転車を始めて、今年で3年目の参加。
Yさんとは十数年来ずっと一緒に、横浜マラソン(10キロ)に参加していたが、最近はすっかり自転車らしい。
 
20数年前、私も自転車にハマった。
それまではパナソニックパナレーサーに乗っていたが、知り合いの自転車屋の社長の、ロードレーサーに乗せてもらう機会があり、衝撃を受けた。
 
「君のがカローラだとしたら、こっちはポルシェかフェラーリだよ」
と言われたが、
「そんなバカな」
とひと漕ぎしたら、自分の自転車の「倍」の距離を進むじゃないの?!
面白いくらいグイグイ加速するので、気が付いたら数キロ先まで走っていた。
店に戻って開口一番、
「これ下さい!」
と言ったら、これは2年前のものなので新しく作ってもらうことになった。
 
フレームはチネリ、ディレーラーはシマノ、ブレーキはカンパ、ホイールはマヴィックetc.....
まだ出たばかりのLOOKのビンディングとシューズ(当時は革だった)。
KTMのEXCが買えるくらいの出費だったが、本当に乗るのが楽しくて、パンクすれば「糸」で縫い、毎日乗っていた。
イメージ 2
 
当時の自転車の写真は、これしか残っていなかった。
どっかのレースに出た帰りかな。たぶん25歳くらい。
 
ワイ島のコナで開催されるトライアスロンの本家本元、「アイアンマン」レースを見る機会があり、そのスケールの大きさに感動。
これで一気に火が付いた。
ハンドルにひじをのせて走る、トライアスロン用のバーを付けて、気分は「神様」デイブ・スコット
まだ始まったばかりの昭和記念公園のショートトライアスロンや、関東近郊のレースにも出た。
(今と違い当時はなんでもありで、ママチャリもいたし、途中で帰っちゃう人もいた)

レーニングも自己流だが、毎朝15キロのランニング、仕事が終わったらプールで3000m泳ぎ、そのあと自転車で大井ふ頭経由で30キロ走って帰る......。
夕方にはカラダがムズムズしてきて、体を動かしたくてたまらない「ランニング&スイミング&ライディングハイ状態」。
 
こんな生活を2カ月続けたある朝、目が覚めると部屋がグルグル回っていた。
起きあがろうにもめまいと吐き気、激しい下痢で動けない。
当時、エイズで死者が出た頃だったので、こりゃ絶対エイズだと思った(叩けばいくらでもホコリが出るカラダなので.....)。

這うようにして知り合いの病院へタクシーで行き、いろいろ検査をしてもらうも、まったく異常なし。
原因が分からず首をかしげる院長から、
「普段どんな生活をしているの?」
聞かれたので、毎日のトレーニングの話をしたら、あっさり
「そりゃ過労だよ」
と言われ、しばらく安静にすることに....。
 
以来、自己流の無茶なトレーニングが恐ろしくなり、まずはマラソンからやり直そうとホノルルを目指し、自転車も乗らなくなって20年.....。
 
数年前、今の自宅へ引っ越しの際、マンションの下の階に住む自転車好きのおじさんに、
「もう乗らないから」
とホコリのかぶったチネリをあげてしまい、今あるのは街乗り用に買った「GIANT」のナンチャッテMTBと、去年、自転車に乗れない妻の練習用に買った、同じGIANTのクロスバイクだけ。
 
2月の東京マラソンの練習で多摩川を走っていると、ロードレーサーがたくさん走っていてずっと気になっていたので、今回レースにエントリーしたのを機に、こんな本を買ってみた。
イメージ 1
 
 
この表紙にシビレた。
MTB,クロスバイクなどいろいろな本があったが、どーせならロードレーサー
女の子が表紙の軟派な本や、「よくわかる初めての自転車」なんて、今さら買う気にならない。
 
私の乗っていたチネリは、今では「ヴィンテージ・レーサー」と言うらしい。
この本に出ている自転車(レーサーと言う)は、ほとんどが50万以上(エンジンも付いてないのに)。
 
フレームがカーボンアルミとか良さは分かるけど、去年買った妻のGIANT(5万円くらいの入門用)に乗ってみたら、昔のチネリより速い!?
自転車の20年の進化に驚いた。
 
昔から自転車乗りの知り合いに聞いたら、バイクと違いブランドとかパーツも好みや感性なので、10万のモデルも20万もそんなに変わらないらしい。
そもそもしっかりした脚力が無いと、バイク(自転車のこと)の剛性に負けてしまい、かえって乗りこなせないとか。
 
オートバイも無理して2stレーサー買ったのに、肝心のおいしい高回転域を使いこなせず、低回転で「モーモー」言ってるみたいなものか。
 
要はエンジン役である「乗り手の問題」と言われ納得、ガンバロー。
 
で、今日はレースに向けての練習会で、多摩川に集合。
私は妻の自転車を借りて、Tシャツに短パン姿、ヘルメットもグローブも、シューズもなし。
カンゼンニナメテマシタ........。
イメージ 3
 
手前の白いのが私の(妻の)クロスバイク。他のメンメンは本格的ロードレーサー......。
 
大田区六郷土手の多摩川河口からスタートし、調布の関戸橋を目指す。往復約70キロ。
20年ぶりにそんなに走れるのか、かなり不安になるが、ダメなら途中で折り返そうと走り出すも、数分で彼らは視界から消え、ひとり旅 
イメージ 4
 
やっぱりきつかった。中間地点の川崎市中之島
30分走っては休憩してもらいながらここまで来たが、ヒザが笑っている。
女性用のスモールサイズなので私にはちょっと小さく、シューズを固定するステップインもないので、ペダルを引き上げる力がかからず、漕ぐ力が半減してしまう。
 
このあたりは十数年前オフ乗り始めのころ、S師匠ら「チーム津田山(?)」のおじさんたちと、毎日(毎晩)のように走ったところ。
ヤブコギしたりゴロタの河原で転倒したり、川にハマって冷たい思いもたくさんしたけど、自分にとってオフの「原点」。
 
その後ホームレスが増えて危険なのと、「野鳥の会」や警察に文句を言われるようになったので止めてしまったが、身近で走れる唯一の場所だった。
 
イメージ 5
 
Yさんのニューチネリ。フレームはカーボン。高級車。
おなじようにペダルを漕いでいても、じわじわと引き離され、ついていけない。
20年の進化はすごい。
 
関戸橋手前のセブンイレブンで、私はギブアップ。
他の皆さんもここで休憩して折り返すことに......。
 
復路は誰も休憩しないでどんどん行ってしまうので、いつのまにかソロツーリング。
なんとか30キロ止まらずに走って、スタート地点に戻ったころは、ヘロヘロで足がカクカクしていた。
 
レースまであと40日。なんかハートに火がついた一日だった(まずはヘルメット買わねば)。