R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

YL音響とスペクトラル

11月8日は自宅屋上で皆既月食を鑑賞

わりと新しいはずのi phone13proだけど、スマホの使い方を未だによくわかって(分かろうとして)いないので、この程度しか写せず

娘は「特等席」でご鑑賞

先日片づけた蓼科の山荘から、BOSEのスピーカーと50インチのテレビをもらってきたので、大きすぎて場所を取っている「YL音響」のスピーカーを、処分することに。

YL音響なんてほとんどの人が知らないだろうけど、50年以上前、オペラキチガイの義父が

「クルマ買うか、スピーカー買うか」悩んでスピーカー買ったという、日本のオーディオの草分け的存在(らしい)

これが我が家に来た顛末は、以前書きました

sinano.hatenablog.com

自宅1階を事務所にしていたときは、毎日のように真空管アンプで聴いていたけど(「オーディオ、とくにスピーカーは「生き物」なので、毎日鳴らしましょう」と言われたので)、子供が大きくなって手狭になり、1階をリビングにリフォーム、

2階のキッチンを事務所にしたので、音楽はほとんど聴かず。

1階リビングにいるときはテレビがメインで、オーディオの出番はめっきり減っていました。

オーディオ買い取り業者さんに来てもらい、査定中

ウラのパネルがオリジナルでないので、査定ゼロらしい。

義父に電話で聞いたら、

「パワーをもっと上げたくて、YL音響のゴトウさんに頼んで、マグネットを強力なものに替えたとき、パネルも替えた」

そう。

とはいえやっぱりオリジナルでないものは、値段が付かないらしい。

 

秋葉原のお店で「オレがいつでも買ってやる」と言ってくれた老人は、数年前に亡くなっていた。

彼の自宅1階の「時価数億円」のオーディオたちは、興味の無い遺族から処分を頼まれて、文字通り「二束三文」で複数の業者が引き取ったそう.....。

 

どうせならこれも査定してもらおうと、以前、義父にもらったきり使っていない、「スペクトラル」のCDプレーヤーとアンプも、奥から出してみた。

YL以上にスペクトラルを知る人は少ないけど、これが我が家に来たときの顛末も、以前書きました。

sinano.hatenablog.com

ボタンを押してもCDが出てこなくなり、修理してもらったけど、しばらくしたらまた同じ症状になり、以来、出番が無いまま数年。

買い取り屋さんに聞いたら、CDの症状はどれも共通で、電圧が弱かったり経年劣化だったりで、ほかにも原因があるらしい。

なにより日本の代理店が無くなってしまったので、パーツが入手できないそう。

それでも海外では需要があるらしいので、3万円で引き取ってもらうことに。

 

最近は若い人がレコードプレーヤーで、レコードを聴くようになったので、レコードも寝上がっているかと思いきや、レコードは収納に困るし、プレーヤーのカーリッジは数万円と高いので、意外に需要は少ないとか。

レコードも稀少版は高額で売れていると聞いたけど、海外のほうが圧倒的に需要があるので、日本国内で生産されたレコードは、ほとんど値が付かないそう。

 

いま一番値上がりが期待できるのは、「日本製のギター」

過去にギブソンフェンダーから、技術者を招いて培った技術は、本場アメリカより高いそうで、アコースティックやエレキを問わず、古くて程度のいいギターは、海外で高値で取引されているとか。

この業者さんも買い取ったギターは売らずに、「値上がりするまで」倉庫で寝かしているみたい。

 

高校時代にバンド活動で使っていた、アリアプロⅡベースとジャグボックスのベースアンプも、

「今持っていれば高値で引き取りますよ」

って。

sinano.hatenablog.com

きっと岩手の高校生が使ってくれていると思うので、良しとしよう。

 

それにしてもオーディオ沼の深さを、今回は思い知った。

義父に言わせれば

「むかしは各メーカーが技術を競い合って、マニアがうなる製品がたくさんあったけど、いまは国内メーカーに欲しいものが無い」

くらい、衰退してしまったそう。

半導体もむかしは日本で作っていたのに、今は海外頼み。

クルマも家電もコロナで海外から半導体が入らず、メーカー各社が大変な苦労をしたので、円安の今、原点回帰で国内生産を復活すればいいと、切に願います。