土曜はいよいよブレイドが嫁つぐ日
嫁ぎ先である館林の御仁は、仕事が終わってから電車で上京するという。
クルマは妻の実家に置いてあるので、夜8時前に恵比寿駅で待ち合わせた。
クルマのお金を現金で持って来た御仁
途中の湘南新宿ラインからメールで
「この金もって松下奈緒似のおねーちゃんがいる店に行けますか?♡」って。
「いい店 知ってますよ ダンナ♡♡」って返信したら、
「いくらですか♡♡♡♡♡♡?」って.......
父親のあとを継ぎ若いころは仕事一筋。
バブルのころも遊ばなかった反動なのか、儲かってお大尽になった今、ポンコツの外車は買いまくるわ、寅さんみたいなファッションに大金をつぎ込むわ、
どこか「タガ」がはずれてしまったらしい。
歳をとってから悪い遊びを覚えると、もう後には引けない。
日比谷線「恵比寿駅」改札
「中目黒行き{天国}」と「六本木・銀座行き{地獄}」で、地獄の六本木方面に行きたがる御仁を必死で引き止め、自由が丘へ向かう。
妻の実家に行きクルマを引き取り、五反田のぽるこへ遅い夕食を食べに行く
豚肉のLボーンステーキ
館林では食べられないものばかりとかで、喜んで写真を撮っている御仁
娘さんはこの4月から五反田のお嬢様大学へ進学。
片道2時間かけて毎日通っているという。
「こっちに部屋を借りて、ここ(ぽるこ)でバイトさせれば、安心では?」と聞いたが、
娘さんは東京は怖いので、遠くても電車通学がいいらしい(いい子だナ)
五反田にも歓楽街はある。
毒々しいネオンに後ろ髪をひかれて未練たっぷりの御仁を、なんとかなだめて、自宅近くの首都高入口まで車で送ってもらった
遊べなかったうっ憤を爆発させるように、ホイールスピンしたブレイドは派手にドリフトしながら、首都高を駆け上がっていった(速すぎて写真を撮るヒマもなかった)。
道を知らないはずなので大丈夫とは思うが、途中の六本木や新宿、銀座などで、寄り道しなかったかは不明である。
好きでもないポンコツ外車に乗らされている、奥様によろしくお伝えください
これでしばらくは故障とは無縁かと思うので、ご安心を。
群馬銘菓「グーテ・デ・ロア」
ごちそうさまでした。
※ この話は(ほんの)一部フィクションがありますことを、
本人の名誉のため書き添えます
でも東京には「美魔女」という類の「妖怪」が、そこらじゅうに生息しているので、人生を踏み外さないようくれぐれもご用心を。