R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

春の予感

日曜は今年初めてのBOGTで、栃木~群馬方面に参加した。
先日のキャブのトラブルが再発すると、80km/h走行になってしまうので、余裕を見て早めに出発.......
したかったが、早朝に「かいじゅう」の夜泣きで起こされて、あやうく寝過ごすところだった。
 
土曜までの晴天と打って変って、行きの高速は小雨交じりの曇り空で、グリップヒーターを点けていても指先がかじかむほど寒い。
自分を鼓舞する(ってほどじゃないけど)、野口五郎の「オレンジの雨」を歌いながら目的地へ
小学生だった自分は、ビートルズストーンズなどの洗礼を受けるよりちょっと早く、歌謡曲に目覚めていた。
新御三家の中では一番地味な、野口五郎が好きだった。
 
集合場所の道の駅にはすでに数台が集まっていて、世間は「期末」とかで忙しいなか、十数台が集まった。
初めての方も数人いて、1200GSからあえて100パリダカに買い替えた人、1200GSやADVの遅咲きライダーたち。
なかでも私がずっと気になっていた690EDで参加したHさんは、60歳直前にバイクに目覚め、以来3年。
高速を使ったツーリングに初めてのオフ車XR230ではきつく、690EDにステップアップされたそうで、オフ一筋。
じゃじゃ馬の690に高齢者用の「落ち葉マーク」を貼っているが、クルマに例えればフェラーリに高齢者マーク貼ってるようなもの。
なんとも頼もしい「アラカン」(アラウンド還暦、そういえば嵐寛寿郎にちょっと似てる)。
 
林道は路面凍結の恐れがあるので、この日は河川敷を中心に100キロほどの走行だったが、前回、集団で走った際にホコリが舞い上がり、追突の危険やサッカー、野球に来ている人たちに迷惑がかかることを考慮して、一部区間をコマ地図を頼りに一人づつ走る試みがあったが、コマ図には分岐もあり、プチラリー気分を楽しめたのではないだろうか(もちろん制限速度は厳守して)
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コマ図走行の前にブリーフィング。各自1分間隔でスタート
 
ゴールの河原で昼食となったが、年齢もさまざまな人たちと話をするのは本当に楽しい。
今回は主宰者Mさんの長年の友人、IさんとMさんも来られたが、Mさんはもうじき17万キロのGSに20年乗り続けて、私もTBIや林道でご一緒した。
といっても一緒に走るのは10年ぶりくらいで、私のGSを見るのは初めて。
「あれ?アフリカじゃないの」ってなつかしいお言葉をいただいた。
 
100GSPD乗りのIさんも数年前モンドモトで初めてお会いして以来、うちにご飯を食べに来たり、お茶を飲みに来る仲だが、一緒に走るのは今日が初めて。
二人とも「年季の入った」GSで、オーナー同様かなり「ヤレて」はいるが(?)、いい味だしている。
 
前に降った雨の影響で、ところどころ大きなぬかるみがあり、ちょっと難儀する場面もあったが、みなさん助け合ってこれはこれでいい経験かと(平らなところばかりじゃロードツーリングと同じでしょ♪)。
 
最後の河原でHさんのご厚意で690に試乗させていただいた。
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う~ん 乗るんじゃなかった。フカフカのサンドを何の苦もなく突き進んでいく........
これはRでなくノーマルのEDで、2cmだけ車高下げキットを組んでいるそうだが、足付きも問題なし。
2cm足の長いRでも大丈夫かな(って買わないけど.......)
でもこれを選んだHさん、GSは重いしEXCは高速ツーリングに向いていないし、マルチパーパスの690で正解だと思います。
 
それにしても河川敷の舗装化が進んでいて驚いた。
去年はたしかダートだったところが舗装され、この日も日曜にもかかわらず大勢の作業員が工事をしていた。
だれも通らない林道を舗装するのと同じで、人目に付かないところで予算を消化しているのだろうか。
林道でもぬれ落ち葉の舗装の下りでスリップダウンすると、止まらないので本当に怖い。
むしろダートのままのほうが安心して走れるのに。
 
一年前の同じ3月、BOGTに初参加したときは、劣化したブレーキホースが破れて走行不能になり、その日に初対面だったK瀬さんのGSに二人乗りさせてもらい、同じく初対面のK内さんの先導で、なんとか帰ることが出来た苦い思い出が......。
 
キャブトラブルといい、本当に「何が起きるかわからないGS」だが、無事帰宅することが出来てホッとした。
 
去年同様、土手には菜の花が咲いていて、寒いなかでも着実に「春の予感」が。
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走りながら思わず口づさんでいたのは、シンシアのこの曲
資生堂「メロウカラー」CMバージョンで。