カフェしなの

TREK SUPER CALIBER改とたまに1250 GS HP

フライング・フィン

先日の中国グランプリで「皇帝」シューマッハは10位に終わった。
41歳での復帰4戦目、先の3戦も不本意な成績に終わり、現役引退を危ぶむ声も聞こえてくる。

・・・・それでもいいじゃないか。
41歳での復帰宣言は、ファンならずとも待ち望んでいたはずだ。
あまのじゃくの私は、プロスト以上に完璧なレースで連戦連勝するシューマッハに嫌気がさし、F1を見なくなった一人だが、まさかの現役復帰の決断に、内心「おぬし、やるのう」と拍手を送っていた。

マシンの性能が格段にアップした今のF1は、ひと昔前のドライバーの技量と力でねじ伏せる、「体力勝負」だったころに比べれば、体力的負担も少なくなったとはいえ、それでもモータースポーツの最高峰。
限られたシートを狙っている若手ドライバーがひしめくなか、引退して一度は無くした情熱とカンを取り戻すのは、並大抵なことでは無いだろう。

その昔、「鉄人」と言われたリカルド・パトレーゼも、ラバットやスポンサーが支え続け、15年間も現役を続けられたが、若手の台頭著しい今のF1は、そのパトレーゼの連続出場記録を塗り替えたバリチエロさえ、ロートルと呼ばれてしまいそうな勢い。

そんな若手のなかでもシューマッハと同じメルセデスに乗るニコ・ロズベルグは、あのケケ・ロズベルグの息子。
暴れるマシンを力でねじ伏せる、ケケの豪快なドライビングは、「暴れん坊」の異名を持つナイジェル・マンセルが同僚になったとき、メカニックたちが「リカルドに比べればおとなしい運転だ」と言わせたほど。

フライング・フィン」は文字通り「空飛ぶフィンランド人」。
フィンランドの一流スポーツ選手の称号で、本来はジャンプ競技などフィンランドの国技の選手に与えられるものだが、ケケもその一人。

今年3戦でシューマッハをしのぐ活躍のニコ・ロズベルグは、まだ24歳。
この二人の「新旧対決」が楽しみで、録画したF1中継を見ながら、一人ニヤニヤしている。