41歳での復帰4戦目、先の3戦も不本意な成績に終わり、現役引退を危ぶむ声も聞こえてくる。
・・・・それでもいいじゃないか。
41歳での復帰宣言は、ファンならずとも待ち望んでいたはずだ。
マシンの性能が格段にアップした今のF1は、ひと昔前のドライバーの技量と力でねじ伏せる、「体力勝負」だったころに比べれば、体力的負担も少なくなったとはいえ、それでもモータースポーツの最高峰。
限られたシートを狙っている若手ドライバーがひしめくなか、引退して一度は無くした情熱とカンを取り戻すのは、並大抵なことでは無いだろう。
その昔、「鉄人」と言われたリカルド・パトレーゼも、ラバットやスポンサーが支え続け、15年間も現役を続けられたが、若手の台頭著しい今のF1は、そのパトレーゼの連続出場記録を塗り替えたバリチエロさえ、ロートルと呼ばれてしまいそうな勢い。
暴れるマシンを力でねじ伏せる、ケケの豪快なドライビングは、「暴れん坊」の異名を持つナイジェル・マンセルが同僚になったとき、メカニックたちが「リカルドに比べればおとなしい運転だ」と言わせたほど。
この二人の「新旧対決」が楽しみで、録画したF1中継を見ながら、一人ニヤニヤしている。