自転車が納車された。
軽さもさることながら、一番驚いたのは
ちょっとピンぼけだけど、ギアチェンジのレバーがブレーキレバーと一体になっている。
20年前はフレームにチェンジレバーがあったが、今はこれ。
右側レバーがリア10段のチェンジ。左側はフロント2段のチェンジ用。
指先のレバーを押していくとシフトアップ。
ブレーキレバーを押していくとシフトダウン(スゲー!!)。
今の自転車乗りには当たり前かもしれないけど、チャリ20年ぶりの浦島太郎にはとても画期的。
まるでF1のパドルシフト。
出先でパンクしたり故障したときの工具も、バイクに比べて驚くほど軽量でコンパクト。
フレームに取り付けたこのボトルのなかに。
これだけのものが収まる。
左上から時計回りに、エアボンベ2本、ラップにくるんだスペアチューブ2本、パンク修理用パッチ、工具、ボンベ用インフレータ。
今日(日曜)は自転車に慣れるため、道路がすいている早朝に自転車の聖地、「大井ふ頭」へ。
久々のステップインのペダルとシューズは、なかなかうまくはまらず、信号待ちのたびヨタヨタして危険。
パドルシフトも勝手が分からず、シフトアップとダウンをよく間違える。
まずは京浜島へ。
20年ぶりに来た大井ふ頭は、まるでサイクリストの聖地。何百人も走っていて大盛況。
ここに来たら、世界中のあらゆるロードレーサーが見られるんじゃないかと思うくらい、色鮮やかな自転車でいっぱい(本当に世の中、景気が悪いのか.....)。
大学自転車部みたいな若者も大勢いて(ジャージの胸に校名が書いてある) 、自転車で練習したあと周回コースをランニングしていた。
昔は大学にも「オートバイ部」なんてのがあったよーな。
「彼のオートバイ、彼女の島」にも出てきたが。
カジバ乗りだったIさんも大学はオートバイ部だったそうで、扱いづらいエレファントを手足のように乗りこなしていた。
一人で走っていると、ふくらはぎが「子持ちシシャモ」のように引きしまった集団に、音もなく追い抜かれる。
あいつらエンジン付いてるんじゃないのか?と思うほど速い.....。
ヘルメットからはみ出た髪の毛が真っ白のおじいさん(ガイジンかと思ったらやっぱりジジイだった)や、ピンクや赤の可愛いウェアを着た女子レーサーにも、バンバン抜かれる....。
大井ふ頭を走る自転車の光景は昔と同じだが、変わったのは私の脚力だけか.....。
「..........今日はこれくらいで勘弁してやるか」と独り言を言って、大井を後にした
(絶対、来週もリベンジに来ようと、心に誓う)。
帰りの環七でクルマがビュンビュン走る路肩を、自転車で走るのは本当に恐ろしい。
クルマやバイクで走っているときは、シコシコ漕いでいる自転車がジャマで仕方なかったが、いざ自分が走ってみると、「幅寄せするな~」と、思わず叫びそうになるくらい、クルマがギリギリに抜いていく。
昔、広尾で元競輪選手の中野浩一氏が自転車で走っているのを見たが、フツーに走るクルマのあいだを、ヒラヒラと縫うように走り抜けていった。
なんで彼だと分かったかというと、人間離れしたあまりに太いフトモモが、目に焼き付いたから。
あそこまでとは言わないが(絶対無理)、クルマと並走できるくらいの速度で走る、「シシャモ軍団」のようになりたいものだ。
途中、フラットさんで休憩(とても場違いだが.....)。
アイスコーヒー2杯もらって生き返った。
Uさん、せっかく千葉の湾岸沿いに住んでるんだから、「こっちの世界」行っちゃいましょうよ♪
昔から暑いのが苦手で、砂漠も涼しかったらよかったんだけど、いつのまにか体が慣れていたようで、暑いのも苦にならなくなった。
それでも炎天下の中、ずっと自転車こいでいたので、軽い熱中症にかかったようで、ちょっとだるい。
帰宅して水飲んで甘いもの摂ってなんとか回復したが、次回はこまめな給水と休憩をとるよう、気をつけないと。
サスペンションも付いていないロードレーサーだが、妻の自転車と違い路面のデコボコを走っていても、手が痛くならず快適だった。
カタログに書かれていた、「デコボコ道でも分厚いじゅうたんを敷いた上を走るような感触」は、まんざらウソではないようで、カーボンフレームとフォークやハンドル、スポークとリムで路面からのショックを吸収してくれているんだろう。
新しい世界が開けるのを感じる一日だった。
ガンを克服しツール・ド・フランス7連覇を成し遂げた、ランス・アームストロングのナイキのCMから
ありえないけど彼なら出来そうだ。