R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

TOOLBOXとテレサテン

先日じ~じにいただいた日野のエンブレム。

「日野マニアの米軍チーフにあげて」

とのことだったが、私から送るより日本レーシングマネジメントから送ってもらったほうが、ありがたみも増すだろうとお届けしてきた。

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事務のミツハシ君ひとりでお留守番。

コロナでちょっと(だいぶ)太った?

現場スタッフ以外はテレワークらしいが、事務所に誰もいないのもまずいので、ミツハシ君だけクルマで毎日通勤しているとか。

電車も乗らずコロナで出かけることもなく、一日中机に座っているだけでは、そりゃ太るわな。

 

テルちゃん含めスタッフさんは、来年のダカールに向けてニューマシンのテスト中とか。

モニターにはテストのライブ映像が送られていたけど、まだどこにもアップされていないらしいので、遠目に一枚だけ。

 

来年はついにハイブリッドのレンジャーがデビュー。

8900ccのエンジンとモーターで、合計1000馬力以上の文字通り「リトルモンスター」が、アラビアの砂漠を走る予定。

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エンブレムの裏側にはサハラの砂がこびりついている。

マニアにはたまらない逸品だろう

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米軍チーフは今年退役したけど、日本人の奥さんと息子さんと一緒に、基地の近くに住んでいるので、ミツハシ君に郵送をお願いした。

 

そして向かった先は目白

「TOOLBOX」という、DIY好きにはたまらないお店のショールーム

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「TOOLBOX」は「R不動産」という「ちょっと変わった」不動産会社が、立ち上げた住宅設備や部品の販売会社。

R不動産の創業メンバーが、自宅や事務所を探しに不動産屋へ行くと、どこも営業はスーツにネクタイのお兄ちゃんで、ありきたりの物件しかないことに疑問を感じて、

「オレたちが求めているのは、もっと変わった物件なのに」

「そんな変わった部屋を探している人は、きっとほかにもいるはず」

「だったら自分たちで不動産屋を作っちゃおう」と、立ち上げた会社(たぶん)。

www.realtokyoestate.co.jp

十数年前、長年付き合いのある大家さんから、実家の「離れ」の賃貸を頼まれた。

場所は港区広尾の高級住宅街だけど、港区はとにかくお寺とお墓が多くて、ここもお寺の境内に借地で建つ家だった。

1階が小さい台所と6畳の茶の間に、風呂とトイレ。

急な階段を上った2階も、6畳一間のほんとうに小さい家。

 

70歳の大家さんが、

「私が生まれたときからこの離れはあったのよ」

というほど古く、築年数も不明。

窓は木枠だし外壁も板張りで、とにかくボロボロ。

窓からの日当りは良さそうなので開けてみると、墓地が目の前....

当時も今も不動産業界の常識では、墓地や火葬場のまわりは人気が無い。

「こんなの貸せないなぁ」

と思ったが、とりあえず不動産業者間のオンラインに載せてみたら、R不動産という会社から問い合わせが。

「ぜひ自社のホームページに載せたいので、写真を撮らせてほしい」

という。

お墓が目の前と言うと、

「おもしろいですね~!」って。

とりあえず現地で待ち合わせすると、1台の1100GSがやってきた。

スーツを着た彼がヘルメットを脱ぐと、メットより大きなアフロヘアが現れた?!

「うちはみんなこんな感じで、モヒカンやスキンヘッドもいます」

って。

彼はアパレル業界からの転職組で、ほかも元家具屋さんや元美容師さんもいるらしい。

社長さんや幹部も不動産未経験で、とにかく「面白い物件だけ紹介しよう」と、店舗を持たずネットで始めたそう。

当時は私も100GSに乗っていたので、

「いろんな不動産屋さんに会ったけど、GSで営業してるのはsinanoさんが初めて」

って、あちらも驚いていた。

 

そしてネットに載ったタイトルが「ゲゲゲの森の小さな家」

言われてみればゲゲゲの鬼太郎の家に、似ているような。

ほどなく若い新婚さんの申し込みがあり、契約のとき聞いてみると

「あんな家をずっと探していたんです」

って。

ご主人はグラフィックデザイナーで、奥さんは大手出版社の女性ファッション誌の、編集者。

最先端の職業なので、イマドキの部屋のほうがいいのでは?と思ったら、

「こんな個性的な家を探していました」

とのこと。

2年後にお子さんが産まれたとき、階段が狭くて急すぎて危ないので、引っ越したが、

「冬はすきま風が寒くて{しもやけ}になったり、お盆の時期は窓を閉めても、家じゅうに線香のにおいが立ち込めたり.....。

でもできればずっと住みたかったんです」

と、かなり名残惜しそうだった.....。

 

当時からR不動産のお客さんは、カタカナ業界の人が多かったような。

古いマンションのひと部屋を買った人が、R不動産にリフォームを依頼して、カベをコンクリむき出しのスケルトンにしたり、あえて床板にむかし左官屋さんが使っていた、ペンキでベタベタな「足場板」を貼ってみたり。

 

いま巷にあふれているリノベマンションという類のものは、R不動産がハシリだったのかも。

私のまわりにもR不動産のネット広告を、毎日楽しみにしているファンが、意外に多かった。

お客さんから変わった内装や住宅設備を依頼されるうちに、自社でオリジナル商品が続々生まれ、「TOOLBOX」を立ち上げるに至ったそう(たぶん)。

www.r-toolbox.jp

私も5年前、松戸の「ワケあり物件」を買ったとき、ここの商品を使ってみた。

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「宙に浮くキッチン」

今までの流し台と言えば、シンクの下に物入れが付いた、ダサいものばかり。

とにかく使いづらいし、そんなに入れるものはないのに、ゴチャゴチャ詰め込むのでゴキブリの温床だった。

だったらいっそ「見せる収納」にして、キッチン下にワゴンでも置けば、いやでも片づけるクセがつくだろう。

 

いま住んでいる自宅兼事務所も十数年前、自分でペンキと床張りをやったが、さすがに松戸は遠いので床は工務店に任せて、ペンキ塗りだけワダケンに手伝ってもらって、自分で塗った。

自宅1階をコンクリートに白ペンキで「直か塗り」したら、断熱材が無いので一年中、カビと結露で大変だった。

その失敗に懲りて今回「防カビ塗料」を使ったら、かなり臭いがきつい。

ここは4階なのでまわりも迷惑だろうと、窓を閉め切って作業していたら、ワダケンの声が遠くに聞こえるほど、ラリってしまった。

こんな感じ↓

www.youtube.com

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ドアはKTMカラーのオレンジ。

カベはべニアのラーチ材を直貼りして、このまま。

工務店の職人さんから

「クロスはなにを貼るの?」

と聞かれ

「このままだよ」

と言ったら、かなり驚かれた。

 

地元の不動産業者からも

「松戸でこんなの借りる人いませんよ」

とさんざん言われたが、募集して一組目の若い女性が、

「こんなドラマに出てくるみたいな、部屋に住みたかった!」

と借りてくれた。

米兵と結婚した彼女は去年、アメリカへ移住してしまったが、すぐ若い男性が借りてくれて今に至る。

 

JR松戸駅から徒歩7分ながら、築45年のボロマンションだけど、ちょっと他と差別化するだけで家賃が上がることを、不動産屋も知らないし大家さんも知らない。

 

「古いから決まらない」とか、「駅から遠いから決まらない」と言われ続けて、家賃を下げ続ける負のスパイラルにハマっている人が、本当に多い

(だからこそこんな部屋に人気が出るのだけど)

 

そしてTOOLBOXショールームへ(今日はGSで)

コロナで完全予約制なので、1時間に2組だけとか。

 

新事務所の玄関ドアは、このパイン材をネイビーブルーに塗ろうかな

(イメージはフィリップマーロウの探偵事務所)

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とにかくせまいワンルームなので(30㎡)、スペースは有効に使わなければ。

トイレのドアも外開きだと、そのドアスペースがもったいない。

引き戸だと省スペースでいいが、なかなか気に入ったものが無い。

が、これは面白い

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べニアに細かい穴が開いた「有孔ボード」の引き戸

むかしは作業場のカベに貼って、フックをつけて工具やパーツを掛けたりしたが、今はあまり使われないとか。

これ欲しいと思ったが、試作品なので売っていないそう(残念)

あとで工務店の親方に写真を見せたら、細かい穴にホコリがたまったり、ボードとボードのあいだが空洞だと、ゴキブリや虫が卵を産むのでやめたほうがいいって。

なにより有孔ボードは需要が減ったおかげで、むかしより高価とか。

ここの商品はブティックや飲食店舗でも使われていて、そういうところは数年に一度、リニューアルを繰り返すので、

「安い部材だしダメになったら、また新しい部材に換えればいい」

という「軽い」考え方が正しいのかもしれない。

個人の客も他人と違ったものを欲しがる、「あまのじゃく」が多いと思うので(私のような)、一生モノとは思わないことがキモだと、個人的に思う。

 

5年まえ松戸で使ったキッチンの、発展型がこちら

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さらに「むき出し」になっていて、今回はこれを使ってみようかと。

 

今使っている事務所は娘の部屋になるので、こんな小窓もいいかも。

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トイレのなかに付ける洗面台も、こんなコンパクトなのがいい

(これは自宅事務所のトイレでも使っている)

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スタッフの若い女性たちも、私と同じ感性の持ち主なのがいい。

松戸の写真を見せたり、解体終わった新しい事務所の写真を見せると、

「カベの{だんご}もキレイに取れてますね~」って。

彼女たちもリフォームの「職人」として、いろいろ経験しているから、あまのじゃくな客のリクエストにもてきぱき答えているのは、見ていて気持ちがいい。

 

とはいえここでアイデアを「盗んで」、自分なりにいろいろアレンジするのは、もっと楽しい(ホントあまのじゃくだねぇ)。

「事務所が出来たらぜひ見せて下さい」

という彼女たちが驚く顔を見るのが、オジサンはいまから楽しみでならない。

 

そして昨日は雨で延び延びになっていた、産廃ゴミの搬出作業

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エレベータが無い4階から、30kgの「ガラ袋」を抱えて降りるのは、なかなかいい運動。

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太ももの上下運動を自転車のペダリングに模して、いいトレーニングかも💛

 

今日は総勢5人がかり。

これでもまだ半分以下。

ほんとうによくひとりで壊したものだと、感心する。

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2トントラック1回では載りきらず、往復してもらうことに。

産廃の許可証を持つ知り合いに名義を借りて、軽トラ借りて自分で捨てようと思っていたが、軽トラの積載量は350kgなので、10往復は必要だったかも。

費用は安くなってもゴミ処理場の往復は、一日では終わらず、たぶん過労でダウンしただろうから、プロに任せて正解だったはず。

 

そしてこの日の「ためしてガッテン!」は、タイムリーに筋トレの話題が。

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階段の上りだけと下りだけやったチーム、どちらが筋トレに有効か実験したところ、下りのほうが負荷が高い結果に。

逆の筋肉を使う「逆トレ」というそうで、今さらながら目からうろこがボロボロ落ちた。

てことは今日は下りがメインだったので、期せずしてかなりのトレーニングだったはず(と思いたい)。

そして何げなく見たBSの懐メロ番組で、テレサテンに思わず胸キュン。

 

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30年くらい前、六本木のレストランや寿司屋さんで何度か見かけたが、そのころはまったく興味がなかった(演歌歌手かと思っていた)

40歳を過ぎたころあらためて、五木ひろし前川清と一緒にテレサテンを聴いたら、無性に歌詞が胸にしみて、どっぷり聴きまくったのを思い出す。

 

解体とゴミ捨てが終わってやっと一息、

毎週お山で自転車こいで、体力にはひそかに自信を持っていたはずが、馴れない肉体労働の連続で、なかなか疲れが取れず、毎日夜9時ごろにはウトウトしている。

来週はベランダから屋上への階段の打ち合わせ、

省スペースで済むはずの「らせん階段」だと、総重量が500kgになるので、再検討が必要とか。

なんとかお盆休みまでには引っ越したいと、ひそかに願っているが、さてさてどうなることやら。