先月のこと、アフリカから帰国したスガワラ爺が、立ち寄ってくれました。
痛そうに足を引きずっているので聞くと、去年のモンゴルから足の「スジ」を痛めているとか(よくそれでモンゴルもアフリカも完走したな~(@_@))
私の事務所がある4階まで階段で上がるのは大変なので、1階の自宅でおもてなし。
帰国後2週間たっても時差ボケが治らず(ただのボケかはおいといて(^-^;)
アシも痛くてつらい生活を送っているとか。
砂丘のてっぺんで止まったところを、登ってきた別のチームにぶつけられて、運転席側のドアがもげて「ガムテ」で補修したとか(その場にいたら死んでたって(@_@))
固定したドアが開かなくてオシッコできず、座ったままコーラのペットボトルにオシッコしたり。
毎回レーシングスーツにオシッコこぼして、車内がオシッコくさくなったり!(^^)!
ナビのナオコさんもよく耐えたな~(まさにナビというより老人介護)
まだジムニーは帰国していないので、戻ってきたらスズキ本社のスズキ社長に、表敬訪問する予定とか。
とにかくスピードの出ないジムニーだけど、そのぶんミスコースも少なく、コース上の通過しないとペナルティになるウェイポイントを、全部クリアしてきたぶん、飛ばしてポイントを見落とすチームが多い中、途中までクラス1位だったそう。
砂丘を登るのに空気圧を「0.3kg」まで落とすので、パンク(というかバースト)して交換に時間がかかったぶん、2位になってしまったそう。
ジムニーのシエラは海外でも売られているけど、軽の660ccは日本だけ。
なのでクラスも「市販車クラス」でなく、「バリバリの改造車」と同じクラス。
毎日のキャンプでゴールすると、主催者と全参加者から称賛の拍手が送られるのも、納得だろう。
これで引退するのかいちおう聞いたけど、「へへへ」って(このじいさま、来年も行く気か^-^;)
おみやげにいただいたオフィシャルTシャツ、これは娘用
ありがたみをしらない娘には、ほんともったいない
こちらは私へのおみやげ
ルマン24時間レースが100回大会とかで、その記念Tシャツ。
ルマンはナビのナオコさんがフランス人のご主人と暮らす町で、そこのガレージ(馬小屋?)を借りて、長年パリダカに出る日野レンジャーの最終整備場にしていた。
ルマン24時間で有名なユノディエールの6キロの直線で、レンジャーのテストをしてきたこともあり、「冒険者を称える国フランス」でじ~じは超のつく有名人で、ルマンの名誉市民にもなっている。
来年も出るならサポートスタッフでいいから、ダカールまでついていきたいなぁ(オシッコくさいナビはご免です(^-^;)
不動産業者は法律で毎年、法廷研修を受講しなければならない。
コロナ以降、大きな会場での開催はやめて、オンラインで受講できるのはありがたい。
今回の受講テーマは「住宅セーフティネット制度」
高齢者や障碍者、LGBTの人は、賃貸で断られることが社会問題化しているので、大家や不動産業者に国が資金援助して、供給を促進する制度
地方ならいざ知らず、孤独死や家賃の滞納リスクのある高齢者に、都内23区で部屋を貸す大家さんは本当に(本当に)少ない。
もしあっても駅から遠かったり、風呂無しや古くてボロボロで、だれも借りない部屋がほとんどだけど、この制度は「新耐震(昭和58年以降)」とか、広さが25㎡以上とか、風呂もキッチンも付くことを融資の条件にしているところで、もう政府が本気でないことがわかってしまう。
これから春の引っ越しシーズンが始まれば、地方から上京する若い学生さんや、死亡リスクの低い(無い)若者が大挙して押し寄せるので、条件の不利な年寄りはますます借りられない。
法律改正で保証人を取れなくなった家賃の保証会社は、今後は収入が年金だけの人は断る方針とか。
高齢になればなるほど、保証人を頼んでいた親兄弟がいなくなり、区や自治体も保証人にはなってくれないので、高齢者はほんとうに借りられなくなる。
孤独死は死んですぐなら次に借りる人への告知はしなくていいと、建前はなっているけど、入居したあとに周りの人から聞かされたら、いい気持ちはしないはず。
当然家賃も他より安くしないとならないし、家財の撤去やリフォーム代などかかるが、それを保証人に請求しても、高齢で年金暮らしの保証人はまず払えない。
セーフティネットでも「保証人にすべての責任を負わせるのは酷」と謳っているが、そのツケはすべて大家が負担しなければならないなら、だれも貸さないだろう。
管理していた古いアパートは、入居者もみな70~80代。
老朽化で建て替えることになったけど、新築後の家賃は長年安い家賃で借りていた彼らには、とても払えない金額。
「家賃さえ払えば一生住めると思っていた」とみんなが言うけど、建物も古くなることを理解していない人が本当に多い。
少し歩けば駅もバス停もある、便利な都内で長年暮らした人はクルマも運転できず。
駅もバス停も遠い郊外や地方では、もう生活できない。
近所のおばあさん(90歳)から相談されたのは、彼女の85歳の弟のこと。
40年前におばあさんが「買ってあげた」近所の借地の家に、職人で独身の弟が一人で住んでいたけど、借地契約が満期になるのを機に、地主から金を払うので借地を返してほしいと提案があった。
借地代として3000万円もらえるし、足腰の弱った弟は自宅の2階にも上がれないので、これ幸いと売る契約を交わしたが、さあここからが大変。
85歳で初めて部屋を借りる、収入が年金だけの弟は、どこの不動産屋に行っても断られ、途方に暮れてしまった。
彼が恵まれているのは、家を売って3000万のまとまったお金があること。
くだんのアパートの住人たちは、年金暮らしで貯金もなく、引っ越したくてもどこも貸してくれないけど、分譲マンションならどんな高齢者でも、カネさえ払えば買うことはできる。
姉のおばあさん曰く「5年くらい住めればいい(たぶん死ぬから)」とのことだから、築50年以上のボロボロのマンションのひと部屋を、2000万くらいで買えればすぐ引っ越せるけど、弟にすればあと数年しか住まない(生きない)のに、なんで何千万も払わなければならないのかが理解できない(まだどこかに自分が借りられる部屋があると、思い込んでいる)
私に説得してくれというけど、こんな人は「明日立ち退きだから出ていけ!」と、言われるくらいまで切羽詰まらないと、自分が置かれた立場をわからないので、丁重にお断りした。
土地の安い地方で、無秩序に建てて空きまくっているアパートなどを、国や県、自治体が借り上げて「姥捨て山」にしないと、高齢者問題はますます解決しないだろう。
「アマゾンです~」と宅配業者さんがピンポンしたので出てみたら、たぶん70代のおばあさんだった。
スガワラ爺も「手すり付けてくれよ」と言っていた階段を、おばあさんも荷物を持ってヒイヒイ言いながら上がってきた。
こんな元気な高齢者なら、どこかに部屋があればお世話したいけど、そんな奇特な貸主がまずいないのが本当に悲しい。