新聞の折り込み広告で「フォーミュラE」が紹介されていた。
レーシングカーを展示するだけのイベントかと思ったら、いつのまにか東京もフォーミュラE世界選手権のシリーズ戦に入っていた。
F1モナコGPのような市街地のレースは、菅原爺がいう「モータースポーツ文化が100年遅れている日本」では、開催なんて絶対不可能だろうが、音が静かで日本人が大好きな「環境にやさしい」フォーミュラEは大丈夫らしい。
たしかに静か。まるでラジコンレースみたい。
チケットは上が84500円から、一番安くて12000円らしいけど、あっというまに完売したとか。
F1関係の仕事をしているHさんに頼めば、チケットは取ってくれるだろうけど、
「鈴鹿の日本GPの前夜祭パーティーに出られて、どこのチームのパドックにも出入り自由な、VIPパスが200万だけどどう?」
なんて相場なので、都内のこちらなら「プライベートヘリの送り迎えも付いて500万」なんて言われそう(でも買うやつはいるんだろうなぁ)
むかし私が乗っていた911カレラに憧れて、事業で成功してポルシェマカンを買ったIさん。
神奈川の閑静な住宅街に住んでいるIさん、ディーラーから911カレラを試乗車で1日借してもらい、奥さんと温泉旅行に行ったそう。
自宅に停めたらご近所の人が飛び出してきて、「すごい音がしたけど事故?」と言われ、911をあきらめてマカンにしたらしい。
911にもEVがあれば静かでいいけど(先日の東京マラソンの赤いサポートカー、タイカンはEV)、ハイブリッドモデルは「あえて」爆音を作っているらしい。
テレビで見て一瞬「フェラーリ?」と思ったらポルシェだった。
歳をとって免許返納する前に、もう一度カレラに乗りたいなと「ひそかに」目論んでるけど、よほど静かにならない限り完全防音のガレージでもないと、都内ではむずかしいかも。
GSだって静かな電動バイクになってほしいのに(早朝に始動するだけで近所迷惑)、電動化はまだまだ先みたい。
アクラなんちゃらなんてうるさいマフラーは論外。
水平対向エンジンはダミーでもいいので、静かなバイクを作ってほしい。
そしてスガワラさんが、「アフリカエコレースの完走報告書」を届けてくれた。
パリダカの前、サーキットレースのころからスポンサーさんには、レース結果の報告とお礼を何十年も続けてきた。
才能豊かで好成績を残した日本人ラリーストは何人かいたけど、援助してくれたスポンサーへの報告とお礼を「ちゃんと」する人は本当に少ない。
たとえリタイアしてもしっかり報告して、来年もよろしくお願いしますと言われれば、援助しようと思うだろうが、カネを取るだけ取って知らんぷりしたり、ラリーで作った借金を自己破産でごまかすようでは、応援をする気も失せるし、それがラリーを続けられる人とそうでない人の、大きな違いだろう。
スガワラ爺が海外ラリーの日本事務局をやめたのも、「カネさえ払えばなんでもやってくれる」と勘違いする人や、通関や輸送費など想定外の出費があっても、払わない人がいて、ほとほとイヤになったそう。
私のようなプチスポンサーにも、毎回報告書を届けてくれるのが本当に申し訳ない。
砂丘のてっぺんで他チームのクルマにぶつけられて、運転席側のドアがもげてしまった。
ガムテープで応急手当てして走っているのがこの写真。
本来なら危険なので治らなければ失格もありえたはず。
じ~じ曰く「毎朝のスタートで主催者によく見つからなかったなぁ」
いやいや知ってても「世界のスガワラ」に敬意を表していたんでしょ。
おかげでオシッコしたくても助手席から降りなければならず、狭いし面倒なので座ったままコーラのペットボトルに用を足したらしいが、ついレーシングスーツに「粗相」しまい、砂が入らないよう窓を閉め切った車内は、オシッコくさくて大変だったとか(@_@)
毎日のビバークの光景
手前のチームはパーツを積んだトラックとサポートカーがついて、10年近い大所帯。
スガワラチームはメカもおらず、じ~じとナビのナオコさんの二人だけ。
「おれたちが一番エコレースを実践していたと、主催者に褒められた」とか。
でもそもそもラリーなんて、ヨーロッパの貴族や金持ちの道楽から始まったもの。
(一般人は1か月も2か月も仕事を休めないし、湯水のようにカネがかかるので)
ファラオのとき砂丘で埋まっていたライダーを助けたら、ゴール後のビバークで「お礼がしたい」と連れていかれたところにトラックが停まっていて、ワインセラーから高級ワイン、冷蔵庫からチーズや生ハムが出てきたのには、本当に驚いた。
アラブの王族らしくそこのテントだけ砂漠でなくパリのよう(知らんけど)。
以後、毎日彼らのあとを走っては助けていた.......
自分の前後を「助さん角さんよろしく」ライダーにサポートさせる金持ちチームも。
道も迷わないし転んでもすぐ起こしてもらえるし、「そんなのラリーじゃない!」と言いう人もいるだろうけど、「ラリーは人生の縮図」の言葉通り、強烈な貧富の差を見せつけられたら、人それぞれ楽しめればいいと思うようになった。
「砂漠に忘れ物をしてきたから、来年も行く」
らしいが、次回はラリーでなく同じルートを走る「レイド(ツーリング)クラス」に、ナオコさんとご主人のミトンさんと3人で、フランスにおいてあるサポートカーの、ハイラックスで出ようか思案中とか。
でも去年も
「ジムニーが砂丘を登れるかわからないので、とりあえずレイドクラスで試してくる」
と言っていたのに、土壇場でラリーに参戦したので、まだわからないけど。
自宅4階の私の事務所は階段で手すりがない。
骨折を機に階段に手すりをつけようかと思ったが、近所のホームセンターには4m超のパイプがないので断念したけど、ゆっくり降りるじ~じを見て、やっぱり手すり付けたほうがいいかなと思ったりして。
そして今日は電動チャリで来たらしい。
「補助輪つけたほうがいいのでは?」
と言ったら
「転ばないから大丈夫」
って。
長野の実家のまわりは坂だらけ、
むかし母親が自転車で難儀していたので、当時出たばかりの電動自転車をプレゼントしたけど、初期型は出だしが勢いよく走るので、転んで大腿骨骨折してしまった。
82歳で歩くのもヨボヨボしてるおじいちゃんなので、本当は3輪の電動チャリがいいけど、「パリダカの鉄人」のプライドが許すわけもなく,,,,,
あとでテーブルに手袋忘れてるのに気づいたけど、とき遅く。
昨日、じ~じの自宅ポストに「そっと」置いてきた。
そして骨折から4週間、やっとギプスも取れ、松葉づえも返却。
印が折れたところ。ここに毎日20分「40%早く骨が再生する」という、超音波を当てていたので、レントゲンにも再生された骨が映っていた。
ひょっとして3月はスキーに行けるかも。
なんてひそかに期待していたが、やっぱり完治はしてないし、荷重がかかるとまだ痛い。
いいかげん今シーズンはあきらめて、治療に専念いたしまする。