R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

北の国から

ふだん田舎の両親の面倒を見てくれている姉が、土日用事があるというので代わりに帰省した。
 
今年5年目になるクルマは、12月が車検。
今後もっと帰省する機会が増えれば、低燃費&小型車に買い換えたほうが賢明かもしれないが、独車ならではの高速の安定感はやはり捨てがたいものがあり、国産に買い換えるかが悩みのタネ。
 
とりあえずこの日は雨のため安全運転。
4万キロ走ったタイヤもそろそろチビてきたが、 225/55R17のタイヤは、4本で20万以上とお高いので、もしクルマを買い換えるならタイヤ交換はもったいない。
 
トイレ休憩しない代わりに、片道250キロを平均100km/hでのんびり走る。
首都高も関越も渋滞なく、トレーラーやトラックが多い上信越道も、この日は思いのほか少ない。
雨は降り続いているが11時前には実家に到着できた。
 
最近は高速で田舎と東京の往復しか乗らないので、この日の燃費は9.2km/L
ハイオクでもこれならよしとしよう。
 
昼間は30度近くあった長野も、盆地のため夜はぐっと涼しくなり快適。
朝までぐっすり眠れた。
 
数年前大病をして現在は週3回透析をしている、85歳の父と、耳が遠くなりだんだんボケも始まってきた、83歳の母。
私の役目は運転免許を返上してしまった父に代わり、買物や病院への送り迎えをすることである。
 
私一人が帰るより孫を見せるほうが、両親は100万倍元気になるはずだが、今回の帰りは日曜夜中になるので、妻と娘を付き合わせるのはかわいそう。
なので前回に続き私一人で帰った。
 
 
翌日の昼、両親はデイサービスの宅配弁当があるので、私だけホームラン亭に行ってラーメンを食べた。
 
ショッピングセンターのなかにあるこの店は、いつも数人が待っているが、それ以外は文字通り「シャッター商店街」になってしまった。
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 これが土曜日の昼間の光景とは。
子供のころはすれ違うのも大変なほど、大勢の人でにぎわっていたのがウソのよう。
 
3時からBSでやっていた「北の国から 遺言」を見た。
 
実はこのドラマ、今まで一度も最後まで見たことがなかった。
息子のボソボソしたしゃべりにイライラするので。
 
田中邦衛が北海道に家を建てて、子供二人が大人になる程度の知識しかなかったが、意外に面白い。
夕食の6時になっても終わる気配がない。
新聞を見ると前編、後編いっきに6時間、9時まで放送とのこと。
 
将来になにも明るい展望のない家族や周りの人たちが、それでも運命に逆らわず淡々と生きている。
歳をとったり病気で死んでいく人たちも、自分がそれに近い年齢になってみて、身につまされる思いがする。
 
雪の駅で幼い孫と別れるシーンの五郎と、なぜか自分が重なり、ただただ涙があふれた。
 
このあとの続編はないようだが、きっとお金なんてなくても、この家族はささやかな幸せを手に入れたことだろう。
 
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翌日は両親を連れて墓参り。
 
世界で一番好きなところかもしれない。
 
実家の墓を含めて親戚3軒の墓も、掃除して花を添える。
本当は長男の私が毎日来てやるべきことだが、せいぜいひと月に1回しかこれないことが、本当に申し訳ない。
 
両親が喜んでくれたことが、せめてもの救いだった。
 
次こそ孫を連れて来よう。
 
 
両親と夕飯を食べて8時に出発。
 
母はいつもクルマが見えなくなるまで見送ってくれるのだが、それもつらいものがあるので、玄関で別れた。
 
先週からハマったドラマが、トヨエツとアシダマナちゃんの「ビューティフルレイン
トヨエツ扮する父親が若年性アルツハイマーになる物語だが、最近物忘れが多くなった自分には、あまりにタイムリーな内容で、つい感情移入してしまう。
マルマルモリモリも結局一度も見なかったが、アシダマナちゃんとわが娘が、ダブって見えてしかたない(個人的感想です)
 
ドラマが始まる9時までに、トンネルと山越えが多い上信越道を抜けようと、ちょっと急ぐ。
 
マナちゃんが「世界で一番おとうちゃんが好きっ!」というラストで、運転中の視界がぶわっとぼやけた。