木曜日、仕事の帰りJRMに立ち寄った。
テルちゃんがパソコンに向かっているので覗くと
これを見ただけでなにをしているのか分かった人は、再来年のダカールラリーにエントリーしましょう
来年のダカールラリーのルートは、現地でレース直前に行われる、車検と人検のときまで分からない。
それでも事前に主催者側から発表される限られた情報を元に、グーグルアースと過去のレースで録画した車載カメラの映像から、18日間のおおよそのルートを予測しているところ。
こちらは去年2010年のステージ9「コピアポ~ラ・セレナ」のルートブック
よほど初めて通過する国でもない限り、主催者も毎回新ルートを開拓するのは大変なので、同じルートを通ることも多いし、ルートを逆走させることも。
こんなときグーグルアースは立体的に表示することもできるので、コーションマークが「!!!!」のところも、砂丘の高さや標高まで画面で分かるのが、本当に便利。
ファラオでも!!!が最高だったのに、!!!!ってどんなところかと思ったが、
テルちゃん曰く「!!!!なんて多すぎて覚えきれない」って.....
さすがダカールラリー。
ロビーゴードンが195km/h出した、有名な「イキケの砂丘の下り」も、グーグルアースならパソコン上で傾斜が分かる。
私もファラオで「ミスコースしたかも?」と、心細くなりかけたとき、数十本のワダチを見つけて狂喜乱舞。
「ヤッター♪」とワダチを追いかけて行ったら、だんだんワダチが少なくなり、最後は消えて無くなってしまったことが、何度もある。
砂漠は風が吹くので、ワダチなんてあっというまに消えてしまうと思われているが、意外にも数年前のが残っていたりして、このときも以前ラリーで使ったときのワダチを、勝手に逆走していた。
ここからが本当にサバイバル。
すでにオンコースを外れること数十キロ......
GPSの矢印はあらぬ方向を向いていて、太陽はほぼ真上にあるので、西も東もわからない。
あとは当てにならない「勘」を頼りにグルグル走り回り、他の選手が残したワダチや、はるか彼方で四輪が巻き上げる「砂ぼこり」を、目を凝らして必死に探すしかない....。
何度も出場して同じルートを走っているのだから、もう少し学習すればよかったと、ラリーのプロたちの周到な準備を見て、今更ながら後悔する。
「スタート前の準備でレースの90%は終わっているんですよ」とじ~じはおっしゃるが、これだけ準備して臨むからこそ、毎年相応の結果が得られるのだろう。
ひと足お先に出発したじ~じに続いて、テルちゃんも23日にはダラス経由でペルーへ旅立った。
今年はどんなドラマが待っているのか。