R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

ツルタマ

 
 
 
 
 
土曜日は稲城市にある「タマヒルズ」という在日米軍施設で開催の、「Tour・de・Tama」(ツール・ド・タマ)というMTBのレースに、家族で参加した。

MTBで親しくなったモンキーズのチバサンが、在日米軍基地に勤務していて、MTB好きの兵士と日本人有志が年2回開催しているらしい。

その前に伸びた髪を代々木上原「RIGID」のS君に切ってもらおうと、木曜日にロッキーのMTBに乗って向かう。

毎週お山で自転車に乗って大汗をかくので、アタマを坊主にしたいのだが、
妻と娘にボ-ズ刈りは不評。
Sくんも
「とりあえず髪の毛があるうちは、ボウズでなくてもいいのでは?」
と言われるし...。

でもボウズなら自分でバリカンするので、S君に会えなくなってしまうのも寂しい。
さいわいまだ髪の毛はあるので、もう少しお世話になります <m(__)m>  

い。イメージ 1

実はこの前日の水曜日、所用で松戸へアドべで行った帰り道。
自宅近くの交差点を右折する際、信号無視で突っ込んできた自転車と、ぶつかりそうになり急ブレーキ&エンスト。
と、曲がるつもりでバイクはリーンしていたので、右足をついて倒れないよう必死にこらえたら、腰が「ピキッ!」と音がした。

あわてて右側に飛び降り
「ん”ぐゎあ”あ”~」
意味不明の叫び声をあげながら、重い車体を引き起こし無事帰宅したが、軽いぎっくり腰になったようで、痛みでバイクから降りられない。
ゆっくり時間をかけて何とか降りたが、最後の儀式「車庫入れ」がまだ残っている。

ベッドで少し横になり、軽くストレッチ。
ちょっと痛みが和らいだので、足が滑らないようマックスフリッツのビブラムソールのブーツを履きなおし、気合を入れてバックで引き上げながら、狭いスペースに押し込む。

痛みで足元から崩れ落ちそうになったがなんとか完了し、ふたたびベッドに倒れ込んだ。


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この顔は好きなんだけどなぁ.....

「土曜のタマヒルズは無理かも?」
ちょっと弱気になるが安静にしているよりはと、ストレッチしたりいろいろリハビリに励む。

迎えた土曜
腰は何とか大丈夫そう
朝5時半、モンキー総裁自らクルマで迎えに来てもらい、家族で乗り込む。

自宅から首都高山手トンネル経由で、中央高速の稲城インターまで30分、
6時にはゲートに到着した。
入場は6時半からなのでチバサン指定のコンビニで、朝食を食べながら時間調整することに。
到着するとこのイベントのために、400km先の仙台から参加した、「二輪工房サトーチーム」がすでに到着していた。

夜中の12時半に出発して6時に到着。
レースが終わり次第「日帰り」で帰る強行軍とか(ホントこの世界はドMばかり)


 
そしてゲートイン
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全員がパスポートチェックを受け入場
 
クルマの人は車検証、自賠責保険、任意保険も加入していないと入れない。
 

 
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「オレのあとをついてこい」
 
と、ロケットバニーのド派手なスポイラーをつけた、米兵運転のRX-7(8?)に先導され、東京ドーム40個分という広大な敷地(というか山)を進んでいく。
 

 
途中で未舗装のダートになるが、このRX-8、かなりのシャコタンで下を擦りまくり
 
(入場ゲートもやっと通過し、帰りはバックで出たとか)
 

 
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たぶん地面まで5センチないかと。
 
よくここまで来れたと感心する(さすがヤンキー)
 

 
総勢50人ほどのミニレースなのに、しっかり作られたバナー
 
いちおう「米兵のための福利厚生の一環」らしいので、予算は出るのかな。
 

 
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8時半からゆるゆると朝のブリーフィング
 
といっても日本人が圧倒的に多い(40人に対し米兵10人くらい)
 
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こちらはこじんまりと米兵のブリーフィング
 
ほんと少ないなぁ
 

 
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ここでもモンキー率高し。
 

 
仙台チームのサトーサンは、モンキーの26インチ
 
試走のときご一緒したが、私がもしモンキーを知らなかったら、カーボンのフルサスを買っていた話をしたら、
 
「モンキー買ってホントによかったですね~」
 
と、しみじみ言われた。
 

 
自転車もバイクもクルマも、雑誌やメディアは最新モデルを称賛するが、モンキーは時代遅れと言われるクロモリフレームに、前サスだけのハードテイル。
 

 
カーボンにフルサスが主流のMTBでは、かなり異端の存在だが、私の周りのモンキーズの面々は、この20年前に設計されたモンキーを、愛してやまない人ばかり。
 

 
バイクやクルマはフレーム以外を、最新パーツに交換するのは大変だが、自転車は簡単にできる。
 
ギアにハンドル、サドルやリムにタイヤなどなど、まるごと入れ替えできるので、古さを感じさせない。
 
もし私がカーボンフルサスの最新モデルを買っていたら、新しいモデルやパーツに目移りしまくって、無駄に増車したり相性の悪いパーツを付け換えて、自己満足だけの「ゲテモノ」に乗っていたと思う。
 

 
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参加賞のTシャツ
 
老舗プロショップの協賛があって、このイベントは成り立っているとか。
 
ロード、とくに東京から100km圏のヒルクライムは、数千人が集まるが、マウンテンバイクはほんとうに絶滅危惧種
 
プロショップはどこも経営が大変だろうけど、それでもみなさん好きでやっている。
 

 
9時から1マイル(1.6km)のコースを2周するレースがスタート。
 
 
 
運動不足のチバさんに付き合って、モンキー総裁もこのクラスにエントリー
 

 
テールトゥノーズといえばデッドヒートしているように聞こえるが、必死に走るチバサンをうしろからあおりながら、のんびり走っている。
 

 
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このあと4周クラスがあり、私が出る6周は10時スタート
 
緊張でトイレへ行くと英語の表示が。
 
やっぱりここはアメリカだった。
 

 
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10時にスタートした6周クラスは、MTBレースでエリートクラスを走る猛者ばかりとかで、よくわからずエントリーしたことを後悔する。

とくにトップ3がぶっちぎりの速さで、私も4周目でラップされた。
オートバイと違い自転車は「排気量」は一緒。
なのにひと漕ぎで進む距離が倍くらい違う。
モーターでも仕込んでるんじゃないかと思うほどで、あっというまに見えなくなった。
 

 
昨日の雨で路面はマディ&ウェット。
 
日当たりの悪い場所は「苔むして」いて、強くペダルを踏むとスリップして、転倒するわ前に進まないわ....。
 
転んでジャージが泥だらけの人も多かった。
 
 
 
1周目の最初の登りでダンゴ状態。
 
前走者のタイヤに接触しストップ、自転車をおりて引き上げるが、路面がツルツル滑るのでなかなか上がらず、あっというまに最後尾。
 
 
 
痛い腰をかばっていたら、両足のふくらはぎとヒザの裏がつってきた。
 
止まりたくないので、ペダルを踏みながら足の腱を伸ばし続ける。
 
 
「ダメならリタイアしよう」
 
そう思ってスタートしたレースだが、周回を重ねるごとに痛みも和らいできた。
 
 
 
「ほんとうに1.6キロしかないのか?」
 
そう思うくらい1周が長く感じる(後で聞いたら{たぶん3キロくらいかも}って)
 
あくまで1マイルは目安とのこと。
 
まあそのぶんたくさん走れていいか。
 
 
 
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レース中の写真は、途中でチバサンが撮ってくれた、これくらいしかない。
 
本人は必死に走っているつもりだが、ぜんぜんスピード感ないし緊張感もゼロ。
 
でもほんとに楽しくて、腰の痛みも無くなり、6周で終わるはずがオマケで7周走ってしまった。
 
you-tubeで検索したら、どなたかの動画があったのでお借りします。
 
 
そして表彰式6周クラスは24人中13位だった(そんなに抜いたっけ)
 
 
Tシャツやパーツなど、いろいろな賞品があったが、私はすべてハズレ....
 
こちらの男性はじゃんけん大会で勝ち抜いて、フレームをゲット
 
 
 
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米兵だけのじゃんけん大会も
 
「パー」のことを「paper」っていうの、初めて知った。
 

 
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そしてお待ちかねのランチタイム
 
ぶ厚いアメリカンステーキランチが食べ放題(って1枚で十分だけど)
 

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自分の影で見えないが、たぶん直輸入のサーロインステーキ
 

 
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11月なのに暑いほど。
 
手前のハマダサンは
 
「昨日雨が降ったから、オレ走らない」
 
と応援に回ったが、しっかりステーキは平らげていた。
 

 
チバさんから
「娘さんがヒノのTシャツ着てるのを見て、ボクの上司のチーフが話したがってる」
というので会うと、アメリカ人には珍しくダカールラリーが大好きで、とくに小さいマシンで戦う日野レンジャーが、一番のお気に入りとか。

あまりに好きすぎて彼のコードネームも、「HINO」というらしい。

 
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「これも見てくれ」って
自分の自転車のヘッドにも、「HINO」のロゴを貼っていた。

米軍基地のイベントにレンジャー呼びたいというが、実は彼、かなり偉い人らしいので、ひょっとしてひょっとする?

他にも稲城という場所は日野自動車のおひざ元なので、MTB好きのヒノ社員の方も家族で参加していて、いろいろお話しできた(じ~じ、クシャミしてたんじゃないかな?)。

レース中はゆっくり見られなかった弾薬庫あとを、チバサンが案内してくれた。
 
 
 
 
 

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70年前の姿がそのまま残っていて、「トトロ」か「もののけ姫」の世界
 
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こんな塹壕が何十か所もあるらしい。

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べつに閉鎖するでもなく、ふつーに開いている

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こちらは弾薬を運ぶエレベータ跡。
70年前にエレベータがあったことに驚く

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世界遺産に登録すればいいとすぐ思ってしまうが、維持が大変だろう。

これだけ広大な敷地だが、ほとんど使われていない。
キャンプサイトや乗馬エリアがあるくらい。
なら返還してよと言いたいが、そうもいかないんだろうナ
これだけ広ければMTBレースも、トレランも(ラリークランキングも?)できそう。

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10キロのレースを走るため、往復800キロ日帰り強行軍の仙台チーム。
仙台ならいくらでも山があるのに、わざわざ山のない東京へ来るとは、ほんとうにドMヘンタイの代表のような.....
このあと山をサイクリングして帰るという。

この人たちなら140kmのラリークランキングも、喜んで参加するんじゃないかナ。

どうか無事に帰宅してください

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山の中にある米軍のホテルへ立ち寄る
こちらは売店
日本円は使えないのでカードで買い物するらしいが、日本と違いレジがゆっくりで、異様に混んでいる。

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オリジナルのお土産Tシャツも売っていた。

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MTBレースより初アメリカより、きょう娘が一番うれしかったのが、モンキーの看板犬ロビンと、ずーっと一緒にいられたこと。

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たぶんロビンは娘のことを「オレの子分」くらいにしか、思っていないだろうけど。

元気な湘南おやじーずは、これから横浜の本牧で打ち上げとか。
呑みすぎて終電、乗り過ごさないように。

 
チバさん、モンキーズのみなさんありがとうございました。
 
また誘ってください。