1月26日土曜は、オーダーしていたMTB用の度付きサングラスを引き取りに、ピンクのモモちゃん号で御徒町の「eau de vie」へ。
「eau de vie」とはフランス語で「命の水」
六本木に同名のクラブもあったけど、同じタイトルでブログにも以前書いていた。
水道の蛇口をひねれば「いくらでも」、水が飲める日本ではわからないが、アフリカや途上国ではいまだに数キロ離れた井戸や川まで、水を汲みに行かなければならないので、彼らにとっては本当に「命の水」。
メガネ屋さんの店名がなんでこれか聞くのを忘れたが、何か意味があるんだろうナ
「ツル」の部分には「耳掛け」のゴムが付属品であるので、激しい運動でもずれることはない(ハズ)
。
そのあとはモンキーに伺い、来月のラリークランキング用に、長距離で低いポジションが取れるよう、ハンドルを低いタイプに交換してもらった(ほんとうに自分では何もしない)。
そしてこちらも頼んでいたライトと、サイクルメーターを受け取って帰宅。
サングラスはSMITHの「take-five switch」。
釣り好きな開発者の方が、眼鏡とサングラスを持つのが面倒で?、「ニコイチ」のメガネを作ったそう。
山の中でロード用の派手なメガネはしたくなったし、モンキー総裁がこの旧型を使っていたので、私もスミスにした次第。
サングラスのレンズはワンタッチのはめ込み式
自転車用は派手なタイプが多いが、これなら普段もかけられるし、スキーでも使えるのがいい。
こちらはアメリカのライトメーカー「light&motion」のURBAN1000というモデル。
ラリークランキングは朝5時にスタートし、日が昇るまでの2時間は、真っ暗なダートを走らなければならない。
これは1000ルーメンと破格の明るさで、そのまま見ると目が痛くなるほど強烈。
街灯のない漆黒の林道は、これだけでは心もとないので、ヘッドランプも付ける予定。
DOA主催のYさんに聞いたら
「スマホアプリで{T2}というラリーメーターがありますよ」
と教えてもらったので、サブでこちらも使うつもり。
マップホルダーもゴツいアルミのホルダーをつけたいところだが、やはり重い。
なので段ボールで作るDANDANも考えたが、雨が降ったら浸水が心配。
けっきょくむかしのコマ図ツーリングで使ったような、プラスチックのタッパーを改造しようか。
そして27日の日曜
去年モンキーの「サルの穴」で知り合い、
「ラリークランキングってドMのイベントがあるけど、出ませんか?」
と誘ったところ、二つ返事で
「いいですね~💛」
と快諾してくれたHさんと、彼のホームグラウンドの茨城のお山でトレーニング。
Hさんはクロカンという、MTBの長距離系レースに出ている、ドMのヘンタイさん。
去年、台風で中止になった「鳥海山一周MTB」の、140kmクラスも余裕で完走しているので、ラリークランキングはコマ図の不安を除けば、体力的にはなんの問題もないだろう。
茨城の某公営駐車場で8時に待ち合わせ。
すでに停まっているクルマも、みんなMTBを積んでいるが、彼らはカーボンフルサスの「ダウンヒル仕様」で、われわれとは別組らしい。
今回はHさんと二人だけ。
自宅から90kmで今日はクルマ。
遅れないよう朝6時に出発したら、高速はガラガラで7時過ぎに着いてしまった。
Hさんは先日納車されたばかりの、「SANTA CLUZ」のカメレオン。
フロントフォークは「カシマコート」という、特殊コーティングとか。
ホイールを長距離用29インチに換えた、モモちゃん号もやっぱりカッコいい。
この日の気温は8時で0℃
寒いので着込んでスタートしたが、登りをヒイヒイ10分漕いだだけで、もう暑くてジャンパーを脱いだ。
山頂手前の激坂を担いで登っていると、うしろからすごいイキオイでMTBが登ってきた。
「?!!」
見ると白髪のおじいちゃん。
「バケモノか?!」
と思ってよく見ると、電動のe-bikeだった。
Hさんは顔見知りとかで
「この人がこの辺のレジェンドです」
って。
30年以上前からこの辺のお山を走り回っているそうで、仲間たちとルートを開拓してきたらしい。
そして一本目の山頂に到着。
すでに数人の先客が。
駐車場で会った人たちとは違うが、全員フルサスのダウンヒル仕様
このあと駐車場のフルサス組5人も上がってきて、山の中でプチ渋滞。
ハイキングやトレランの人も多いので、ぶつからないないよう注意しなければならない。
ふだん走っている「サルの穴」と違い、ガレた岩場も少なくて走りやすい。
たくさんのMTBが走ることで、土の表面がツルツルに磨かれた、「バーム」と呼ばれるコーナーの連続。
Hさんは右に左にヒラヒラと、軽快にバンクさせながら下っていくが、本番前に怪我したくない私は転ばないよう、おっかなびっくり下っていく。
下っては別のルートでまた登り、さらに別のルートを下るの繰り返し。
モンキーズと走るときは、登りの途中で休憩するのが当たり前だが、Hさんは全然休まない。
「もう少しで頂上ですから」
と何度も言われるが、なかなか頂上は見えてこない....
寒いはずなのに大汗かいて、やっと頂上に到着。
ほとんど休まず下りる。
長い下りをずっとスタンディングで走ると、太ももがパンパンになってくる。
フルサスならリアショックが吸収してくれるので、サドルに座ってもいいが、
ハードテイルは足腰がサスペンションなので、不意なギャップでリアが跳ね上げられないよう、踏ん張らないとならない。
なので筋肉に乳酸が出まくって、登りがとにかくきつい。
ふだんのサルの穴なら、これで里に下りて昼食になるが
「ちょっと休憩してもう一本行きましょう♪」
と向かった先は、北海道では有名なセイコマート
ここであんパンを食べて、午前中最後の長~い一本を登って降りる。
Hさん行きつけというレストランで、特大のハンバーガーをいただく。
ここまでで走行距離は40km。
先週の相模湖、先々週のチバラギより、はるかにキツイが、本番は140km!
ほんとに完走できるのか、かなり不安になる。
でももうおなかもいっぱいで、今日はこれで十分。
と思ったら
「せっかく来たんだから、もう一本行きましょう」
と元気なHさん(バケモノか!)
ほんとうに両足がパンパンで、帰りのクルマでアクセルとブレーキが踏めるか心配だが、
「行きましょう」
と笑顔で答える.....
「sinaさんって激坂でもニコニコしながら登るから、余裕だナって思ってました」
「登れない人や遅い人は、みんなゆっくり走ってますよ」
とも。
な~んだ、そんなことならもっとゆっくり走ればよかった。
と後悔しても仕方ない。
最後の一本はHさんが開拓したという、「ワイルドトレイル」
〇〇スカイラインのせまい路肩を、必死で登るわれわれの数十センチ横を、ものすごいスピードで走り屋たちのクルマが抜いていく......
かれらにすれば
「自転車がチンタラ走りやがって」
なんだろうが、こちらは命がけ。
うしろから爆音が聞こえてくるたび、生きた心地がしなかった。
そしてワイルドトレイルへ。
倒木が倒れ放題、落ち葉も落ち放題。先行するHさんを見失うと、ルートがわからなくなるので、パンパンのアシで必死にスタンディングしながら、がんばって下る。
たくさんのMTBが下ってツルツルのバームも楽しいが、こういう「未踏」のルートも冒険チックで楽しい(でもエンジン付きのバイクと違い、ルートを間違えるとまた登らなければならないのが大変だが)
Hさんがこのルートを見つけたとき、
「楽しくて3往復しちゃいました」って(やっぱりバケモノだ....)
何度も転びそうになりながら、やっと里に下りて駐車場へ向かうのが、こんなに幸せな気持ちになるのは初めて。
この時点でHさんのガーミンの表示は
「獲得標高1600m」
「もう1本登れば2000mになったのにな~」
と残念そうなHさん。
私は来月のラリークランキング、今回も完走できないかもしれないけど、アナタは大丈夫。
帰りの高速は足がつってしまい、ブレーキを踏むのがつらかった。
幸いにも帰りもガラガラで、4時に出て5時過ぎに帰宅できた。
クルマから降りるとき、足が上がらなかった。
去年のラリークランキングで150km走った後でも、ここまでひどくはならなかった。
自転車をおろす元気もないが、なんとか荷物と自転車をおろし、沸かしておいてもらった風呂に速攻で入る。
30分ほど寝落ち。