R1250GS カフェしなの

R1250GS、事故で廃車から買い替えました

安全運転

3連休は娘を連れて実家に帰省。
去年大病を患って入退院を繰り返し、現在もリハビリ中の父には、孫を見せるのがなによりのクスリのようだ。
 
最近男性にだけ人見知りをして、泣きだすようになった娘。もうそんなお年頃か。
この日を楽しみにしていた父を見て泣かれては、あまりに可哀そう。
なので少しづつ「馴らしながら」近づけていく。
最初は口をへの字に曲げて、今にも泣きだしそうだったが、なんとか嫌々ながらも父に抱っこされる娘。
けなげでカワユイ
 
 
母親の85歳の兄(叔父)が大病を患い、娘夫婦に引き取られたというので、母親を連れて会いに行った。
実家からクルマで1時間、新潟との県境で「飯山」という、冬は雪深いところ。
 
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家の裏山が「木島平スキー場」。はじめてのゆりかごでご機嫌のマリアンヌ。

四方を山に囲まれて、まるでアルプスの少女ハイジの世界。
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こんな自然豊かなところで暮らしている、いとこのハイジは実は阪神タイガースファン。
抱っこしてるのはタイガースのキャラクターで、洋服も黄色と黒が好き。 

今年生まれたヤギのメイちゃんと、マリアンヌのご対面
 
昔、父の実家ではヤギを、母の実家では牛を飼っていて、どちらも行くと必ずしぼりたての乳を飲まされた。
実はナマ臭い乳が大嫌いで、子供心に実家に行くのがユーウツで仕方なかった。
 
 
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村祭りで山車を曳いていた。
この辺は蕎麦の有名なところ(でもウチはうどん好き)。
いたるところで蕎麦の花が咲いていた。
 
 
もちろん自転車も積んで行ったので、日曜は自宅から25キロ先の菅平を目指す。
朝6時に起きて娘の天使のような寝顔を眺めていたら、もう7時,,,,,。
 
ちょっと風邪気味で鼻が詰まっている娘は、苦しいのか夜中に何度も大泣きするので、かなり寝不足気味だったが、慌てて出発した。
 
天気は曇りで少し肌寒いが、雨は降らないようなので絶好のコンディション。
 
走り出しの15分はウォームアップに充てようと、平坦な道を探すも自宅から菅平までは、ひたすら上りだった。
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自宅から10分の河川敷にて。霧で見えないが右前方の菅平を目指す。
ここだけちょっと平ら。
 
川沿いの緑地ではすでに大勢の人が、マレットゴルフをやっていて、対岸の緑地は全面ドッグラン状態。
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多摩川だったら散歩の人とランナーとサイクリストで、ごった返しているところだろう。
なんともぜいたくな空間。
 
菅平はバイクとクルマで何百回と走っているが、自転車は今日が初めて。
なのでできるだけ軽いギアで、余力を残すように心がけながら登って行く。
 
菅平の入り口、洞窟風呂で有名な仙仁温泉まで、ダラダラと約15キロの登り。
正直ここまででけっこう足にきてる....。
(もう写真を撮る余裕がない.....)
 
更にひたすら直線のダラダラ坂を登って行くと、数台の自転車乗りが下りてきて声をかけてくれるが、手を振る余裕もない。
 
登って行く先がはるか彼方まで見える坂道ほど、つらいものはない。
いくら漕いでも景色がなかなか変わらないから。
バイクならアクセルひとひねり、頂上まで30分のところも、ゼーゼー言いながら登っていく。
 
先日の富士山サイクリングのときは、登り坂でヘロヘロになっている、大勢の人を抜くのが「密かな快感」だったが、今日は一人なのでなんとも張り合いがなく、ひたすら自分との闘い。
 
何かもっとつらかったことを考えようとしてアタマに浮かぶのは、またしてもラリーでの砂丘の風景。
埋まったバイクを掘り起こして走り出すと、汗をかいたカラダに風が当たって、ヒヤッとして気持ちいい......
 
って自転車はひたすら漕ぎ続けなければならないので、バイクよりつらいことに改めて気づきガッカリする。
 
あとは歌を歌って(大声で歌うと疲れるのでつぶやくように)、気を紛らせながらひたすらペダルを踏む。
 
今日アタマに浮かんだ曲は、なぜかサム・クックメドレー。
 
 
高校生のとき地元にある不良のたまり場の喫茶店で、初めてサム・クックオーティス・レディングを聴いて、オシッコちびるくらい衝撃を受けた。
以来、一気にオールドブラックミュージックに惹き込まれた。
 
この菅平も高校生のときバイクで走りながら、口ずさむのはストーンズや彼らの歌だった。
 
一度でも足を着くと一気に気力が萎えるので、歩きそうな速度になりながらもなんとか踏ん張って走っていたが、5キロほど登った前方に、「工事中、片側交互通行」の標識と信号機が見えた。
信号は赤で青に変わるまでまだ1分30秒もある。
狭い道ながら大型ダンプも下りてくるので、自転車も一緒に待たなければならない。
ここで緊張の糸がプツっと切れた。
ホッとしたような、残念なような、なんともいえない気持ちになり左足を着いた。
 
左側の路肩に自転車を停めて休憩。
実家の冷蔵庫で凍らしてきた、ボトルの麦茶を飲みながら、登って行くクルマをぼんやり見送っていたら、10分以上休憩してしまった。
別に誰かに気兼ねする必要もないし、つらければ下ればいいのだが、せっかくここまでがんばったのがもったいない(貧乏性である)。
 
ここから「七曲り」と呼ばれる急こう配の登り区間だが、またサム・クックを歌いながら走り出す。
 
 
標高はドンドン上がって行くが、今までのダラダラ坂ほどきつく感じない。
クネクネしているほうが次のカーブが見えるので、気分的にラクなのか、ペースも上がる。
 
追い抜いていくクルマの「奇異なモノを見るような」視線を感じながら、黙々とペダルを漕ぎ続ける。
 
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なんとか頂上に到着。
着いたら自分へのごほうびにコーラを飲もうとがんばったが、寒くて熱いコーヒーが飲みたいくらい。
 
せっかくなのであと3キロ上の、展望台までがんばって登ることにした。
この登りも延々と続く直線なので、いくらがんばっても頂上が近付いてこず、何度引き返そうかと思ったことか。
 
 
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峰の原高原スキー場の頂上。正面は太郎山スキー場。
自転車がMTBならそのままここをダウンヒルしたい。
標高1530m、実家が400mなので獲得標高差1130m
 
曇っていて何も見えなかったっど、晴れていれば大パノラマが眼前に広がる(はず)。
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あとはお待ちかねのひたすら下り22キロ。でも本当に寒い。
ウィンドブレーカーも持っていなかったので、汗でぬれたジャージが冷えて、走りながらガタガタ震えている。
ツールドフランスの峠の下りを真似て、風よけのためお腹に入れる新聞紙を、持ってくればよかった。
 
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登りで写真をとる余裕がなかったので、下りで記念写真
(というより寒いので、休憩しながらでないと走れない)
 
幼なじみでトライアスリートのM君は、毎週この菅平を25分で上がるらしい。
(私は1時間以上......)
というか菅平を越えて長野原に下り、草津から志賀高原を回って帰ってくると言うから、もう「ツーリング」。
こんな山に囲まれた環境に住んでいれば、自転車でもバイクでもマラソンでも、あっというまに上達する。
 本当にうらやましい。
 
でもジャージに短パン、ペラペラの薄いヘルメットは、ノーヘルで走っているようなもの。
寒いなかがんばって60km/h出してみたけど、ネックブレースも脊椎パッドもない上に、か細いタイヤにゴムのブレーキは、何度も前転クラッシュを経験した身には、恐ろしくてそれ以上スピードが出せない...........。
 
 
帰宅してシャワーを浴びて、子供のころから食べているラーメン屋さんへ。
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どこにでもありそうな名前 「ホームラン亭」
 
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並盛ラーメンなのに、いつもどんぶりいっぱい。
一応どんなラーメンも食べられるが、やっぱり40年以上食べ慣れた、この味がマイソウルフード
しょう油でもミソでもトンコツでもない不思議な味で妻は苦手。
なので一人で食べに来た。
でもシャッター通りの商店街で、唯一ここだけは混んでいる繁盛店。
 
 
月曜は蓼科のお山の家にきている義母をピックアップするため、朝8時に実家を出発、
10時に蓼科に到着した。
夏の暑いあいだはずっといるという義父を残して、小仏トンネルの渋滞が始まる2時前には通過しようと、11時に蓼科を出発。
このあたりも今年はクマが出没するらしく、生ゴミを表に出さないよう注意書きが来ていた。
 
 
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諏訪IC手前おぎのやの釜めしを買って高速に乗ると、甲府あたりで事故渋滞15キロの表示が。
仕方ないので双葉SAのテラスで、のどかな風景を見ながら釜めしランチ。
 
甲府昭和から大渋滞。
どうやらトンネルのなかで事故らしい。
真っ暗なトンネルのなかで、クルマの間をすり抜けていくハーレーのうるさいこと。
バイクはノーマルが一番だということを知らないのか。
それにしても今日は珍しく新旧GSがたくさん走っている。
何かイベントでもあったのかな。
 
サイレンを鳴らして救急車や消防車が、狭いトンネルを通り抜けていく。
 「きっとクルマに挟まれて出られない人がいるんだよ」とか、「すごい玉つき事故なんじゃないか?」などなど、さんざん待たされて妄想は広がるばかり。
 
2車線から1車線に減少し、いよいよ事故現場に近づく。
ここまで待たされたんだから、つまらない事故じゃ許さないぞと思ったが、数人の警察官の前にはハーレーが1台、ポツンと停まっていた.......。
 
一瞬の沈黙のあと、車内の全員が一斉に、「なんなんだよ~!!」と大ブーイング。
どうやらバイクの単独事故らしいが、救急車も消防車もすでにいない。
 
その後も数カ所で事故渋滞。小仏トンネルの自然渋滞と相まって、高井戸まで50キロ以上の断続渋滞......。
石川SAの手前では、渋滞のなかをかっ飛んで行ったレーサーレプリカが、車線変更しようとしたクルマに突っ込んでいた。
よく「急にクルマが出てきた」というヤツがいるが、注意して見ていればフラフラしているクルマは、ちゃんと分かるものだ。
それも考えずただカッ飛んでいくのは大バカだが、すり抜けバイカーを見ると、そんな「バカっ飛び」が増えたように思う。
 
大型二輪の免許が教習所で「簡単に」取れることも、問題があると思う。
試験場で一発試験の難しさを経験したライダーのほうが、 周りのバイク乗りを見ても「ベース」が違う。
 
昔は中型で経験を積んだあと、大型を取ってまずナナハンだったが、今は中型→大型と続けて免許が取れるので、いきなり1000cc以上のモンスターバイクに乗る人が多すぎる。
 
20代のころ渋谷の道玄坂で、渋滞しているクルマのあいだから飛び出した人と、人身事故を起こしたが、以来トラックやバスの死角は、必ず徐行して走っている。
 
「バイクは安全な乗り物」という認識が、世間に浸透すれがばいいと思うが.....。
 
 
朝8時に出発して帰宅が夜7時........。
なんだか一日中クルマに乗っていたよーな。みんなおつかれさま(特に娘)。
 
娘とお風呂に入ってやっとひと心地。
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子供が生まれてから自分でも驚くほど安全運転になったが、信号が青から黄色に変わって停止しようとすると、後ろで急ブレーキを踏む音がして、ヒヤッとする。
「黄色は注意して進め」と信じて疑わないバカが多すぎる。
 
事故は自分だけでなく、無関係の大勢の人に迷惑がかかる。
「わ」ナンバーのレンタカーが目立ったが、今回追突事故を起こしているのは、ほとんどがそんなレンタカーだった。
バイク乗りはサンデードライバーだけでなく、たまにしか運転しないドライバーもいることを忘れずに、「気合いを入れて」すり抜けしろと言いたい。

ドライバーも車間距離をとって無理な運転をしなければ、事故は起きないと思うのだが.....。
 
自転車に乗るときも信号を守るようにしている
(信号無視する自転車が、ドライバーから見て一番腹立たしいので)
 
今日から秋の交通安全週間(らしい)。
待っている人がいる人もいない人も、安全運転を。